大仏さんの「株やぶにらみ」
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予想を下回る耐久財受注を受けたGDP成長率の下方修正やドル高の企業業績への影響を懸念し、大幅続落して終了
 おはようございます。
 3か月に1度のデリバティブ取引清算(クァドルプル・ウィッチング)後は、投資家の関心事は企業業績に移行する…としました。昨日発表の2月耐久財受注は、予想の0.4%増を下回る1.4%減となり、投資家を失望させました。輸送機器や国防関連を除くコアの受注が予想を下回ったことから、ゴールドマンザックスやJPモルガンは、第一四半期のGDP成長率見通しを下方修正しました。見通しが大きく狂った要因は、寒波と主要港湾の労働争議の影響でした。また、ドル高の影響も指摘されています。すでに、寒波や港湾ストの影響は、すでに織り込み済みになっているはずですが、経済統計に具体的に数字になって出てきたことで、企業業績にも影響を及ぼしているのでは…との疑念を強めたようです。
 また、昨日は、証券会社のアナリストが、パソコン向けプロセッサー需要の弱さから、半導体大手エヌビィディアの投資判断を引き下げたこともイヤケされました。引き下げの要因に需要の弱さだけでなく、為替(ドル高)の影響も指摘。市場が一番気にしているドル高の企業業績への影響が顕在化してきた、と捉えられ、ハイテク株全般に売りが拡大。IT関連と同じくモメンタム株として買われてきた、バイオテクノロジー関連まで売られています。企業業績へのドル高の影響がどの程度出てくるのか…しばらくは神経質な動きが続くことになりそうです。

 25日の米国市場動向
 ニューヨークダウ       1万7718ドル54セント      -292ドル60セント(1.62%)
 NASDAQ総合指数      4876.52ポイント         -118.21ポイント(2.37%)
 S&P500             2061.05ポイント         -30.45ポイント(1.46%)
 CME日経平均先物      1万9475円            -175円
 10年物国債金利       1.92%               +0.042%
 ニューヨーク原油       49.21ドル             +1.70ドル
 GOLD              1197.00ドル           +5.60ドル
 ドルインデックス        96.89               -0.34 


 昨日の米国株は、市場が企業業績への懸念を強めているときに、マイナス材料が相次ぎ、終日売られる展開となり、3日続落して終わりました。朝方発表の2月耐久財受注が予想を大幅に下回ったことから、売りが先行。この数字を受け大手銀行が、成長率見通しを引き下げたこともイヤケされ、売りが拡大。さらに、一部アナリストがデスクトップ型パソコンの部品供給メーカーの業績に慎重な見通しを発表。投資判断を引き下げたことが嫌気され、半導体やコンピュータ関連に売りが波及。さらに最近買われたバイオ関連まで売りが広がり、引けにかけ下落幅を拡大。主力3指数とも安値圏で終わっています。とくに最近堅調だったITやバイオ関連などモメンタム株が多かったNASDAQ市場の下げがきつくなっていました。ニューヨーク市場の騰落状況は、値上り855、値下がり2303(NASDAQ市場は、534-2263)。VIX指数は、13.4%上げ、15.44に急伸。先行き懸念が高まりました。

 ダウ30種は、値上り2、値下がり28。原油価格の上げを受けシェブロンが1.4%、エクソンが0.4%、各上昇。一方、パソコンへの半導体供給メーカーへの投資判断下げを受け、マイクロソフトが3.36%、インテルが2.98%、IBM2.33% 、アップルが2.6%、それぞれ下落。12銘柄が2%超えの下落となり、指数の足を大きく引っ張りました。業種別は、食品製造、石油周辺サービス、石油探査、などが上昇。半導体・同製造装置、バイオテクノロジー、空運、テクノロジーハードなどが下落。

 NYダウは3日続落。昨日も書いたように、前週末のデリバティブ清算日以降は、投資家の関心が企業業績に向い易くなる、としましたが、昨日の想定外に悪かった耐久財受注や半導体企業への投資判断下げの要因にドル高の影響があったことから、多国籍企業やハイテク企業が全面的に売られる展開になりました。当面、100日線の下値抵抗力が試されそうですが、NYダウとS&P500は、2月高値を更新できておらず、100日線で支えきれない場合、過去と同じように200日線を試しに行く展開になるかもしれません。ただ、下げの要因がはっきりしているだけに、先行きを懸念する必要はなさそうです。

 米国株は、続落。円は、弱い米経済指標を受け、対ドルは119円40銭台に上昇。対ユーロでドルが売られた流れを受け、対ユーロは131円10銭台に下落。CME日経平均先物は、大証先物終値を175円下回る1万9475円で帰ってきました。レンジは、1万9415円~1万9690円。出来高は約6000枚増の4万419枚。本日の日本株は、CME日経平均先物終値にさや寄せし下落して始まったあとは、押し目買いから底堅い動きになりそうです。米株下落の要因が、ドル高や港湾ストなど米独自の要因に基づくもので、ある程度織り込まれているものと思われます。運用上のテクニカルな要因から海外投資家の売りが出る可能性はあるものの、日本側から見れば懸念しすぎることはないものと思われます。注目すべきは明日の権利落ち後の一時的な需給悪化をしのげるかどうか…。引き続き、ポジションを維持して様子見…。買いは、来期増益予想で、高進捗率の銘柄。
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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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