大仏さんの「株やぶにらみ」
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09 | 2017/10 | 11
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欧州の株安、債券安を嫌気して下落スタートしたものの、ドル安や利上げ時期後退観測から上昇するなど、気迷い感の強い相場展開から小幅に反落して終了
 おはようございます。 ギリシャの債務問題は、相変らず、進展しているのか、暗礁に乗り上げているのかが全くわからない状態。前回のユーロ危機時のように、「会議は踊る」状態になり、周囲をイライラさせています。この中で、昨日は、ドイツのメルケル首相とフランスのオランド大統領を中心に、関係各国を説得。最後通牒的な妥協案をまとめ、合意したと伝えられています。今晩開催されるECB理事会で何らかの動きが出てくるものと思われますが、事前にギリシャが提出した債務返済計画には年金減額も含められているといい、強気のギリシャも追い込まれてきたようです。まあ、なんでも勿体付けなくては決まらない欧州のことですから、まだ、すったもんだするんでしょう。5日には3億ユーロのIMFへの返済期限がきますので、何らかのアクションが出ることを期待したいものです。

 2日の米国市場動向
 ニューヨークダウ         1万8011ドル94セント      -28ドル43セント(0.16%)
 NASDAQ総合指数        5076.52ポイント         -6.40ポイント(0.13%)
 S&P500               2109.60ポイント         -2.13ポイント(0.10%)
 CME日経平均先物        2万0425円            -115円
 10年物国債金利         2.2660%              +0.0740%
 ニューヨーク原油         61.26ドル             +1.06ドル
 GOLD               1194.40ドル             +5.7ドル
 ドルインデックス         95.90                 -1.53  


 昨日の米国株は、ギリシャ支援交渉が難航していることや、予想を上回るユーロ圏CPI(消費者物価指数)の上げを受け債券が下落(金利は上昇)したことを受け、欧州主要市場が軟化した流れを受け、下落してスタートしました。この日発表された製造業受注(4月)が予想を下回ったことも嫌気され、寄り後に下落幅を拡大。ニューヨークダウは、この日の安値1万7925ドル(前日比115ドル安)をつけていまます。しかし、欧州の金利上昇を受けドルが下落。原油など資源エネルギー価格が上げると、関連株が上昇。次第に上げ幅を拡大し、昼前にはプラス圏に浮上。午後は、5月の新車販売が記録的な伸びになったことやFRB関係者から、利上げに対する弱気発言があったことも支えとなり、昼過ぎには、この日の高値1万8091ドル(前日比51ドル高)をつけていました。しかし、今晩にギリシャ支援問題を討議するECB理事会を、週末には雇用統計の発表を控え、益出しの動きも強まり、引けにかけて売られ、主力3指数とも反落して終了。騰落状況は、値上り1705、値下がり1440(NASDAQ市場は、1606ー1167)と、ともに値上がり数が上回っていました。指数の変動幅が拡大したことを受け、VIX指数は2%上げ14.24に上昇。

 ダウ30種は、値上り11、値下がり19。ドル安を好感しボーイングが1.42%上げたほか、ドル安、原油高を支えにキャタピラが0.75%上げたものの、その他は小動き。一方、アルテラ買収効果に関し、アナリストから投資判断を引き下げられたインテルが1.87%下落したほか、ヘルスケア関連への売りを受け、ユナイテッドヘルスが1.76%、メルクが0.84%下落し指数の足を引っ張りました。業種別は、非鉄、金属、鉄鋼、石炭など素材が上げたほか、保険や小売りなどが上昇。住宅リート、ガス・水道供給、ヘルスケア、半導体などが下落。

 NYダウは反落。依然、ボックス内で下値を模索する動きが続いています。この日も、下落相場に入っての下値を切り下げ、支持線は75日から100日線に切り下がってきました。一方のNASDAQ総合指数は、引き続き上昇中の25日線に支えられる格好で高値持ち合いを続けており、指数間の格差が目立ってきました。市場はドル高の影響をかなり気にしているようです。

 米国株は小反落。円は、ユーロがドルに対し急伸した流れを受け、対ドルは124円付近に上昇。対ユーロは138円30銭台に下落。CME日経平均先物は、円の上げを嫌気し、大証先物終値を115円下回る2万425円で帰ってきました。レンジは、2万400円~2万620円。出来高は1万6000枚増の5万3323枚。本日の日本株は主力株が弱含む展開になりそうです。CMEの商い急増から、先物に下押し圧力がかかるほか、債券市場にも金利上昇圧力がかかることから、先物が売られやすい展開。来週のメジャーSQを意識した動きも強まりそう。昨日も書いた、中小型、新興市場株への移行がスムーズに進むかどうかがカギに…。米国でも、指数の動きと個別の騰落状況がかい離しており、同様な流れになることが期待されます。物流関連、小売り関連への循環買い…。個人の逆張り資金がどのレベルで動いてくるかが焦点。
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Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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