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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
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海外株安や円高を嫌気した売りにくわえ、メジャーSQを意識した先物の仕掛け的な売りから、大幅続落して終了
 本日の日本株は、海外株安や円の上昇を受け、ほぼ全面安で終わりました。前場中は、昨晩のCME日経平均先物終値(2万280円)にさや寄せする先物売りや円の上げを嫌気した外需株への売りがかさみ、日経平均は前日比164円安の2万293円とほぼCME終値と同水準で始まってきました。寄り付きの売り一巡後は、売り買いが交錯。短期筋が手掛ける個別の材料株が上昇したこともあり、前場中は狭いレンジの動きに終始。後場に入っても方向感の定まらない動きのなか、一部の材料株が買われていました。しかし、2時過ぎに5月消費者態度指数が発表され、景況感が「持ち直している」から「持ち直しのテンポが緩やかになっている」と判断が引き下げられると、中国株が下落に転じていたこともあり、薄商いの先物市場にまとまった売りが出され、裁定解消売りから下落幅を拡大。当面の下値と見られた4月高値(2万252円)を割り込んでくると、全般に売り急ぐ動きとなり、ほぼ安値圏で終わっていました。

 結局、日経平均は360円89銭安(1.76%)の2万0096円30銭、TOPIXは27.62ポイント安(1.66%)の1634.37ポイントと、ともに3日続落。出来高は、前日比2.5億株増の23億6680万株、売買代金は同3740億円増の2兆6627億円。騰落状況は、値上り166、値下がり1652。業種別は、水産農林、石油石炭、電気ガスの3業種のみが上昇。保険、ゴム製品、非鉄、輸送用機器、紙パルプ、鉄鋼などを上位に30業種が上昇。月間受注が増加した薬王堂が続伸したほか、エコナックなど超低位株に短期資金が向かっていました。

 今日の終値での日経平均とTOPIXのサイコロは、7勝5敗(58%)にともに低下。日経平均RSIは37ポイント下げ44%に、TOPIXは26ポイント下げ45%に、それぞれ低下。安全圏の40%割れに一気に近づいてきました。25日線かい離率は、日経平均は-0.04%、TOPIXは-0.19%と、ともに25日線を割り込んできました。指数系の過熱感はあっという間に解消に向かっています。まだ、8日間プラス分が落ちていきますから、指数の底値ゾーン入りは早い時期に達成されそうです。騰落レシオは2ポイント下げ107%に低下したものの、依然、強気野の範囲内。指数が落ち着くまでは、かさ上げ的な流れが続きそうです。とりあえず、テクニカル指標が明確な買いサインを出すのを待ちたいところ。

 6月に入り相場にとってはマイナスの水(壬)が出てきて、想定通り、流れは調整色を強めてきました。6月はファンド勢にとっては中間決算月になりますから、ポートフォリオの入れ替えから、相場が想定以上に振れる可能性があり、市場は気味悪がっている感じがします。ただ、今日発表の消費者態度指数も、収入の増え方や暮らし向きは上向いており、将来の消費増加につながる内容になっており、それほど気にする必要はなさそうです。また、同時に発表された5月工作機械受注は、輸出が2.1%増にとどまったものの、国内需要は前年同月比44%増という大きな伸び。国内の設備投資の伸びを受け、好調な数字を残しています。

 まあ。国内景気は問題ないのに、なんでも売るというのはいかがなものでしょうか。先日から書いているように、ここ3週間、先物市場で海外投資家の日経平均先物型の買いが続いていましたので、メジャーSQを前にある程度波乱することは、想定できたことです。また、オプションの建玉を見ると、20000円のプットの残が多く、SQに合わせて清算値を引き下げたい筋も先物で売り崩しを図っているんでしょう。まあ、2万円付近は、4月に4週間近くもんだところでもあり、そう簡単には崩せるところではありません。また、これまで株価を支えてきた13週線も控えています(1万9837円)ので、テクニカルな数字と合わせ、押し目買いが入り安くなってくるはず…。インバウンド、物流投資関連など、業績の裏付けのあるものをしっかり押し目買いしておけばいいのではないでしょうか。想定通り、夏がきわまるころが次の変化日になるか…。忘れてならないのは、今月は「壬午」で水と同時に午の火の性も併せ持っています。下げもきついが、上げもきついという流れ…。
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プロフィール

大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。




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