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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
07 | 2020/08 | 09
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中国株の乱高下に翻弄され3日続落したものの、ヤクルトの予想を上回る決算が内需株買いを誘い下落幅は縮小
 朝の書き込みで、中国株次第の展開…と書きましたが、今日の中国株は、政府の株式購入継続声明にも関わらず、売買再開銘柄などに売りが続き、再び、ミニパニック状態に…。寄り後まもなく、5%を超える下げになっていました。これに対し、中国人民銀行が市場に大量資金供給を行ったほか追加緩和を示唆。前回と同様、昨日の急落の犯人捜しをやる…といったことから、買戻しも入り、昼前には、一時1%近く上昇するという、荒っぽい展開に。市場の動きは、買い支えよりも追加緩和などによる景気対策を催促しているようなムードになっていました。引けにかけては売り買いが交錯。だんだん振幅が小さくなるという展開で、昨日から続いた波乱も小康状態を取り戻しそうな感じの終わり方になっています。

 今日の日本株ですが、前日の米株安や円高を受け、続落してスタート。CME日経平均先物終値(2万165円)にさや寄せする先物売りに、日経平均は前日比162円安の2万188円と安寄りしてスタート。寄り後は、中国株の始まり待ちで模様眺め気分が強まりましたが、中国株が続落して始まり、下落幅を拡大すると、先物に仕掛け的な売りが入り、裁定解消売りなどから下落幅を拡大。一時は2万0070円(前日比280円安)とこの日の安値を付ける場面もありました。ただ、ヤクルトが予想を上回る決算を発表すると、食品株全般に見直し買いが入り、全体は底堅い動きに…。休み中に中国株がプラス圏に切り返すと、先物に買戻しが入り、裁定買いから、急速に下げ幅を縮小。2時過ぎにはこの日の高値2万423円(同73円高)をつける場面も。引けにかけては前日引け値を挟んだ展開となったものの、結局、小幅に続落して終わりました。

 日経平均は、21円21銭安(0.10%)安の2万0328円89銭、TOPIXは8.44ポイント安(0.52%)の1629.46ポイント。出来高は、前日比約2億8千万株増の21億6688万株、売買代金は同3444億円増の2兆5774億円と、ともに増加。騰落状況は、値上り719、値下がり1033。業種別は、水産農林、電気ガス、食料品、その他金融、紙パルプなど内需、原油安メリット業種を上位に11業種が上昇。海運、銀行、機械、輸送用機器、保険、鉄鋼などを上位に、22業種が下落。米キャタピラ決算のあおりでコマツや日立建機が売られましたが、影響が、設備投資関連の機械やスマホ関連機器に波及し始めた印象も受けます。

 日経平均とTOPIXサイコロは、ともに7勝5敗(58%)で前日から低下。日経平均RSIは5ポイント下げ49%に、TOPIXは6ポイント下げ48%にそれぞれ低下。25日線かい離率は、日経平均が-0.4%、TOPIXが-0.21%と前日からわずかに拡大。指数は過熱ゾーンからの調整過程にあります。騰落レシオは前日から5ポイント下げ95%に低下。かさ上げ的な動きは収束に向っています。まあ、先物筋の方も腰が引けている感じで、一気呵成に売り崩すような動きはしないようです。ヤクルトの予想を大はばに上回る決算を受け食品株や建設など内需株が堅調になると、早々と先物を買戻していました。朝の書き込みでも、CME日経平均先物レンジ下限が2万0050円をつけていましたので、中国株の相場次第では、売り仕掛けも…としましたが、予想通り仕掛けが入ったものの、大証先物が2万0050円をつけると、買戻しが入っていました。海外先物筋も国内投資家の徹底した逆張り方針で、売れば担ぎ上げられるし、高値を買えば売り物をぶつけられるし…で、相場を支配する動きを失っている(大物投資家が夏休みのせいもあるが…)ような印象もあります。

 とりあえず、7月14日にかけて開けていた窓を閉め、レポートでもポイントになるとしていた13週移動平均線上も維持しましたので、相場的には、弱気する必要はありません。ただ、上値を買い上がる投資家が不在のため、当面は、膠着相場が続くことになるようです。その分、個別株の材料に反応しやすくなりますが、第1四半期の経常利益進捗率が40%超えの乃村工藝社は本日も高値更新、人手不足関連のアウトソーシング、WDBHD、エスエムエス、中小企業支援の日本M&A センター、ミロク情報サービス、気象情報サービスの充実のため海外企業との提携を進めるウエザーニュースなど、直近号でも取り上げた継続注目株は堅調。エレベーター相場に移行するまでは、引き続き押し目買い方針です。まあ、中國にピリピリした展開が続いていますが、朝も書きましたように、今の中国株はばくち場と化しており、冷静な動きができなくなっています。海外投資家が冷静な判断で売買できる、香港市場の動きを見て判断すればいいでしょう。相場が中国離れする時期は案外早くきそうです。
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プロフィール

大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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