大仏さんの「株やぶにらみ」
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09 | 2017/10 | 11
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強い住宅関連指標を受けプラス圏に浮上するも、弱い大手小売り企業決算が足を引っ張り、反落して終了…NYダウとS&P500のMACDが買いシグナルを出したが?
 おはようございます。 
 レポート直近号では、中国人民銀行の元切り下げについて書き、追加緩和の時期が近そう…としましたが、中国人民銀行は、7月に中国輸出入銀行と中国国家開発銀行に合わせて930億ドル(12兆円弱)を供給。景気刺激策を講じていました。また、外貨流出とそれに対する元のドルペッグ維持からおきる国内資金不足に対応するため、金融緩和策が予想されるとしましたが、昨日、中国人民銀行は、公開市場操作で1200億元(約2兆3000億円)という昨年1月以来の規模の資金供給を実施しています。さきごろ、資金流出について書きましたが、その後も流出が続いていることを、示しています。中国の短期金融市場の動きをみると、1か月ものの金利低下ピッチが早まっており、早ければ今週末にも何らかの追加緩和策が出てくるかもしれません。中国政府の危機意識はかなり強く、今後矢継ぎ早の対策が出てくることも想定しておく必要がありそうです。買う必要はありませんが、中国株の動きからは目が離せなくなりそうです。
 
 18日の米国市場動向
 ニューヨークダウ        1万7511ドル34セント      -33ドル84セント(0.19%)
 NASDAQ総合指数      5059.35ポイント         -32.35ポイント(0.64%)
 S&P500            2096.92ポイント         -5.52ポイント(0.26%)
 CME日経平均先物      2万0465円            -95円
 10年物国債金利        2.20%               +0.05%
 ニューヨーク原油        42.62ドル             +0.75ドル
 GOLD              1116.90ドル            -1.50ドル
 ドルインデックス        96.99ドル              +0.17


 昨日の米国株は、中国経済への懸念から売りが先行。資源需要の減少懸念から資源株が売られたこともあり、反落スタートになりました。寄り後に発表された住宅着工件数(7月)が、予想を上回る増加となり2007年6月来の水準になったことや、6月の数字が上方修正されたことから住宅関連株が買われ、昼前にニューヨークダウは、一時、プラス圏に浮上する場面もありました。しかし、小売り大手ウォルマートの決算発表で利益が予想を下回ったほか、通期見通しを下方修正されたことも全体の足を引っ張り、次第に売りが増加。引けにかけ下落幅を拡大する展開に…。結局、主力3指数とも反落して終了。夏休みが続き市場参加者が少ないことから、出来高は低水準。ニューヨークダウの終日値幅も82ドルと小動きで方向感のない展開が続いています。ニューヨーク市場の騰落状況は、値上がり1119、値下がり2036(NASDAQ市場は、909-1930)。VIX指数は、5.9%上げ13.79に上昇。不安心理が、やや高まってきたようです。

 ダウ30種は、値上がり13、値下がり17。通期見通しを上方修正したホームデポが2.6%上昇。ユナイテッドヘルスが1.36%、マイクロソフトが0.55%、それぞれ上昇したものの、その他はいずれも小幅な値動き。一方、業績見通しを下方修正したウォルマートが3.36%下落。前日上げたディズニーが1.93%下落。シスコシステムズ(1.99%)、エクソン(1.1%)が、それぞれ1%超え下落、指数の足を引っ張りました。業種別は、アパレル小売、住宅建設、住宅リフォーム、自動車、家具などが上昇。非鉄、貴金属、半導体、金属などが下落。

 NYダウは反落。ウォルマートの決算がドル高の影響を受けていたことを嫌気し多国籍企業が売られた側面も…。ただ、テクニカル的には、3月~4月にかけ数度にわたり安値を付けた1万7600ドル付近が意識されたようです。方向感のない展開ですが、昨日段階で、日足MACD(-93.84)がシグナルライン(-98.79)を突破。8月10日の戻り高値に接近し、戻り売りを浴びたS&P500も、この日、MACD(-1.08)がシグナルライン(-1.39)を突破。ともに買いシグナルを出していることが注目されます。特に、S&P500は三角持ち合いを上離れており、週末にかけ水準を切り上げる期待がもたれます。NASDAQ総合指数は、MACD(-8.15)、シグナルライン(-2.60)と弱気ゾーンですが、MACDの上昇が続いており、買いシグナルの発信も近そう…。住宅市場が力をつけ、米国経済はパワー全開状態。利上げに決着がつけば、一気に出直る可能性も。前回の上げ相場に出遅れた米国株が、次はリード役になる可能性が大きそうです。

 米国株は反落。円は、ドルが強い住宅指標を受けユーロに対して買われたものの、対ドルは124円40銭台と横ばい、対ユーロは、137円20銭台に上昇。CME日経平均先物は、大証先物終値を95円下回る2万465円で帰ってきました。レンジは、2万440円~2万675円。出来高は、前日比約1000枚減の3万3543枚。本日の日本株は、CME終値にさや寄せする先物売りに安く始まったあとは方向案のない展開になりそうです。中国株の動向次第では、薄商いをついた先物筋仕掛け的な売りも予想されるものの、押し目待ちの買いものも多く、引き続き小動きの展開に…。昨日同様、銀行、不動産、建設、消費者金融など内需系業種の循環買い
のほか、小型成長株、出遅れ株のかさ上げ的な動きが続きそう。派遣賃金の上昇で収益の一段の拡大が予想される人材派遣など労働市場関連が仕手化の動きを強めてきそう。
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Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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