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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
06 | 2020/07 | 08
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海外連鎖株安や8月雇用統計結果で高まった利上げ懸念を嫌気。3連休前のポジション調整も加わり、3日ぶりに反落して終了
おはようございます。
 米雇用統計発表が発表されました。非農業部門就業者数は、予想を下回りましたが、失業率は2008年4月以来の水準に低下。先行きの物価に影響を与える時間当たり賃金や労働時間は増加。硬軟入り混じる結果になりました。6月、7月の就業者数はそれぞれ上方修正されています。また、過去、8月の統計数字は、低めに出る傾向があり、9月度の数字発表時に大幅修正されるケースが多いことから、今回の内容は非常に強いものだったといえそうです。これを受け、9月FOMCでの利上げ確率は20%から30%に上方修正されたようですが、依然、市場の見方は定まっていないようです。また、利上げがあった場合、延期された場合の市場の反応も読み切れず、投資家は、キャッシュの積み上げに動いているようです。市場で売買しているのは、ヘッジファンドやコンピュータを使った高頻度売買の投資家など超目先筋ばかり…。ただ、ファンダメンタルを無視した相場が続かないのも、事実。裏返しになった時のことを考えると、売り安心の時に同じ行動をとるほどの愚策はない…か。ニューヨークダウの予想PERは15倍を割り込んできました。

 4日の米国市場動向
 ニューヨークダウ       1万6102ドル38セント      -272ドル38セント(1.66%)
 NASDAQ総合指数     4683.92ポイント         -49.58ポイント(1.25%)
 S&P500           1921.22ポイント         -29.91ポイント(1.53%)
 CME日経平均先物     1万7635円            -125円
 10年物国債金利       2.1280%              -0.04%
 ニューヨーク原油       46.05ドル             -0.70ドル
 GOLD             1121.40ドル            -3.10ドル
 ドルインデックス       96.22                -0.18   
 

 昨日の米国株は、世界的な金融の不安定な動きを嫌気し、アジア、欧州株が下落した流れを引き継いだほか、朝方発表された8月雇用統計で非農業部門就業者数が予想を下回ったことを嫌気し、売りが先行。3日ぶりに反落してスタートしました。また、失業率が2008年4月の5.0%以来となる5.1%に低下。さらに賃金や労働時間が増加するなど、物価上昇への条件が整いつつあるとの見方が台頭。9月開催FOMCでの利上げ懸念が強まった、とする見方から、売りが増加。週明け7日がレーバーデーから3連休となることもポジション調整売りを促し、次第に下落幅を拡大。2時過ぎに、ニューヨークダウは、この日の安値1万6026ドル(前日比348ドル安)をつけていました。引けにかけては買戻しなどから、やや値を戻したものの、結局、主力3指数とも反落して終わりました。ニューヨーク市場の出来高は、前日比3884万株減の8億4906万株。騰落状況は、値上がり773、値下がり2364(NASDAQ市場は、1071-1772)。VIX指数は、8.6%上げ、27.80に上昇。

 ダウ30種は、採用銘柄のすべてが下落。デュポンが3.88%下落したほか、IBMが2.1%、GEの2.08%、マイクロソフトの2.06%など多国籍企業の下落が目立ったほか、原油価格の下落を受け、シェブロンが2.03%、エクソンが1.8%下落。利上げ懸念の後退観測から、GSが2.53%、JPMモルガンが1.88%下落。金融株の動きも冴えませんでした。業種別は、貴金属のみが上昇。石炭、非鉄、鉄鋼、金属、汎用化学品など素材関連が下落上位に…。

 主力3指数とも、3日ぶりに反落。ともに、自律反発後に次の方向を探る持ち合い場面にあります。今回の雇用統計でも9月FOMCでの政策変更へのヒントは得られ無い一方、連銀関係者からは、雇用統計結果を受け、タカ派とハト派の意見が示されるなど、投資家はますます不安定な状況に置かれています。G20財務省・中央銀行総裁会議などを通じ、何らかのヒントが示されないと、週明け相場は不透明感が増幅し、荒れ模様になる可能性も…。夏休み明けで市場に回帰する中長期投資家の動きがポイントになりそうです。

 米国株は3日ぶりに反落。円は、ECBの追加緩和思惑が強まったことや、リスク回避の買いを受け、対ドルは119円付近に、対ユーロは132円70銭台にそれぞれ急伸。CME日経平均先物は、円高を嫌気した売りもあり大証先物終値を125円下回る1万7635円で帰ってきました。レンジは1万7505円~1万8315円。出来高は、約2万2900枚増の8万3875枚に増加。週明けから再開する中国株が波乱することを受け、「日本株先物売り・円買い」のポジション形成jもあったようです。週明けの日本株は、軟調な始まりが予想されます。ただ、この日のCMEレンジ下限からみたPERは14倍を割り込んできていることには注目したいところ…。今後の見通しなど詳しいことは、明日発信のレポートで解説します。昨日も書きましたように、中国経済波乱の影響は米国には極小。日本には2.2兆円のダメージですが、GDP比で見れば0.4%程度。政策対応で十分克服可能な水準。この辺りが相場展望のヒントになりそう。
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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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