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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
06 | 2020/07 | 08
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FOMCの利上げ見送りによる円高や大型連休を嫌気した先物売りやポジション調整売りに、週末の日本株は4日ぶりに反落して終了
 今週は、日銀金融政策決定会合、FOMC(公開市場委員会)という2大イベントがありましたが、ともに事前予想の範囲内で終了。サプライズはありませんでした。「もしかしたら、利上げも…」と思われた米国FOMCでしたが、日程が近づくとともに、「新興国波乱などの環境を考えると、利上げは無理だろうと」いう観測が台頭。ついには、「もしかしたら年内は無理かも…」との見方も強まり、先食いする買いが入り、ニューヨークダウは開催前の2日で370ドル近く上昇していました。昨晩は想定通り、利上げが見送られると、好感したが入り、1万7000ドル大台を意識するような上げっぷりを見せましたが、会合後のイエレン議長の記者会見で、「FRBメンバーのうち13人が年内利上げを支持している…」、10月のFOMCは議長の記者会見は予定されていないものの、「利上げを行う場合は、会見を行う…」と話し、10月利上げの可能性が消えていないことを示唆。市場は、頭から冷や水を浴びせられる格好で、一気に、300ドル突っ込むという荒い値動きになりました。新興国事情には配慮するという、新しい動きがはあったものの、10月利上げの可能性が残ったことは、市場に不透明感を存続させることになってしまいしました。

 今日の日本株は、このような米国の流れを受けたほか、利上げ見送りで円を買い戻す動きが強まり、朝方から売りが先行。円買戻しにともなう株先物売りも、裁定解消売りを誘発。円高を嫌気し昨日買われた外需株が売られたこともあり、寄り後まもなく日経平均は、この日の安値1万8069円(前日比363円安)をつけていました。その後中国株の上昇を受け、下落幅を縮める場面もありましたが、明日から5連休を控えていることから、ポジション調整やヘッジ売り、また、指数連動商品(ベア型ETF)に絡む先物売りも引けにかけ入り下落幅を拡大。結局、日経平均、TOPIXとも4日ぶりに反落。ともにこの日の安値付近で終わっています。日本株にとっては、5連休が最大の悪材料だったようなものでした。VI指数は全体が急落したものの、0.36ポイント下げ28.84ポイントに低下していました。

 日経平均は、362円06銭安の1万8070円21銭、TOPIXは29.53ポイント安の1462.38ポイントで終了。出来高は、4.8億株増の24億868万株、売買代金は4287億円増の2兆6543億円に増加。騰落状況は、値上がり286、値下がり1545。主力株の下げにつられ、かさ上げで買われてきた雑株にも益出しの動きが強まったようです。業種別は、昨日まで政府による値下げ圧力や業界内の料金引き下げ競争を嫌気して売られていた情報通信株が買戻しから上昇。上げたのはこの1業種のみ。保険、鉄鋼、ガラス土石、陸運、銀行、などを上位に、32業種が下落。

 今日の終値での日経平均、TOPIXサイコロは6勝6敗(50%)で変わらず。日経平均RSIは、1ポイント下げ41%に、TOPIXは2ポイント下げ39%に、それぞれ低下。25日線かい離は、日経平均は-1.6%から-3.1%に、TOPIXは-1.63%から-3.06%に拡大。騰落レシオは75%から71%に低下。テクニカル指標からは、引き続き方向感のない動き。

 日本株は、輸出や個人消費など景気指標面で弱さがみられ出しています。また、国内の格下げも、今後の海外投資家の運用面でマイナスの効果も及ぼしてきそう。中国、新興国、米国という輸出相手に陰りがみられており、何らかの景気対策が必要になってきています。ただ、政権は安保法制の成立にかかりきりで景気への意識は低く、日本株は、国内要因ではなく、米国や中国株の動きで浮沈するという主体性のない相場付きになっています。早ければ今日、明日にも法案は成立しそうですが、連休明けからの景気対策論議で、日本株が主体性を取り戻してくることを期待したいところです。すでに3本新値が陽転し強気相場入りしていることから、日本株を悲観的に見る必要はありません。休み明けは、中間配当取りも意識されてくることから、堅調な相場になるか…。
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Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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