大仏さんの「株やぶにらみ」
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週明けの日本株は、中国の追加金融緩和を好感した週末の欧米株高を受け、続伸したものの、目標達成感からの益出しの売りで上げ幅を縮小して終了
 日本株は、自律性を失っており、海外要因次第の動きになっている…としてきました。先週も、予想を上回る中国第3四半期GDPや、ドラギECB(欧州中央銀行)総裁の「12月追加緩和示唆」発言などで、欧米株式が上昇したことでつれ高する動きでした。今日の上げも、先週末、中国人民銀行が預貸金利や預金準備率の引き下げに反応して週末の欧米株が上げたことが支えになったものの、2日の間が開いたことから賞味期限が切れ、大きなインパクトを与えることはできなかったようです。

 レポートでも書いたことですが、海外要因では動くものの、国内からは、何のインパクトのある材料も出ない状態。おまけに、昨年4月の消費税引き上げでアベノミクス効果を帳消しにするほどのダメージを食らっておきながら、盛んに軽減税率導入の論議を行っている…。どういう形になるのかわかりませんが、この論議は、消費税の10%への引き上げを前提にしたもので、軽減税率の引き上げが決まれば、同時に、消費税引き上げも揺るがぬものになるということでもあります。性懲りもなく、自滅への道を歩もうとしているわけです。何が何でも消費税を引き上げたい財務省官僚の手のひらで踊らされて、政治家が喧々諤々と議論を詰めています。マスコミからも例によって財務省から鼻薬でもかがされているのか、景気の腰を折る可能性がある税率引き上げへの反対意見が出てきません。こういう状態で、いったい誰が上値を買うか…ということです。

 口では、「日本の財政健全化のためには良いことだ…」と、言いながら、再び、昨年4月以降のような景気リスクを負うことになるようなら、むしろ高いうちに売っておこうと考えるのが、長期投資家でしょう。最近のまとまった現物売りの中に、税率上げとそれに伴う景気後退を懸念した売りが無いとは言えないでしょう。私みたいなボンクラでもこれくらいはわかりますから、優秀なブレーンを持つ安倍首相もこのリスクは承知していると思いたいものです。現在、28日までの予定で中央アジア5カ国を訪問中ですが、帰ってきて、景気対策や消費税論議にどのような発言をしてくるかが注目されますね。企業に対し、結構きついプレッシャーをかけ、国内に投資するよう要請しているようですが、消費税の上げで、また昨年4月以降のような経営の苦労をさせられるなら、何もせず、万一に備えて流動性を保持していたい、とするのが経営者というもの。

 最近、米国でも低迷する景気に対し、財政出動をすべし…との動きも出てきています。世界のすう勢が、景気刺激に変わりつつあるときに、あえてデフレ的な要素を持つ消費税率の上げをやるべきなのかどうか…。来年の選挙は、公約した消費税の引き上げ見送りの可否を問う衆参同日選挙の可能性も出てくるのでは…。11月16日に7~9月期GDPが発表されますが、2期連続のマイナスになり景気後退のレッテルを貼られても消費税論議が果たしてできるのか…。首相には、日本経済に夢を描けるような展望を出してもらいたいものです。

 本日の日本株は、先週末の中国の金融緩和から欧米株高になったことを受け買いが先行。ただ、先物絡みの動きから寄り付きに買いものが集まり、日経平均は、前週末比211円高の1万9036円と高寄り。すぐにこの日の高値1万9088円を付けましたが、買い物が続かず、これがこの日の天井。後場に入ると大台を超えたことから益出しの動きが強まり、引けにかけては次第に上げ幅を縮める展開に…。日立やパナソニックが好決算を発表し買われたことを受け、電機株や機械株など外需株が買われましたが、寄り付き天井のものが多く、積極的に上値を買いあがる動きは見られませんでした。

 今週、決算発表の前半のピークを控えているほか、週央に米国FOMC、週末に日銀金融政策決定会合を控え、投資家が身動きできない…という事情もあります。このところ、先物を海外投資家が大きく売り込んでいますが、ECBの12月緩和示唆、中国の金融緩和と、想定外の動きから持ち上げられており、海外情勢次第では、売り仕掛けもあるかもしれません。ただ、11月16日の日本のGDP次第では、18日の日銀会合で緩和に動く可能性もあり、売り崩すことも困難…。こういう時に、一気に踏ませるような政策対応がでてくると面白いのですが…。

 結局、今日の日経平均は、121円82銭高(0.65%)の1万8947円12銭、TOPIXは11.15ポイント高(0.72%)の1558.99ポイントと、ともに続伸。出来高は、前週末比3.17億株減の18億1051万株、売買代金は、約4400億円減の2兆1253億円と、ともに大幅減少。騰落状況は、値上がり1252、値下がり519。VI指数は、先週から続伸したにも関わらず1.02ポイント上げ27.68に上昇。なかなか、下がりませんね。何を心配しているんでしょうか。それとも、ボラを高値にしておいたい投資家が買い支えている?

 今日の終値での日経平均、TOPIXさいころは、ともに7勝5敗(58%)で、横ばい。日経平均RSIは、67%→65%に、TOPIXは70%→69%に、それぞれ軟化。25日線かい離は、日経平均が+4.1%→4.5%、TOPIXは、+4.95%→5.43%に、それぞれ拡大。反落警戒水準にあります。騰落レシオは127%→131%に上昇。3月13日の137%以来の水準に上昇。短期的な過熱感が出ています。直近レポートでも、日本の底入れパターンは米国や新興国と異なっており、いったん、下値の壁まで押し目を入れる可能性がある…としました。今日は、寄り付きの段階で下落中の75日線に接近しましたので、テクニカル的にもいったんは益出しの動きが出るのも仕方がないところ…。ここは、押し目買いのポイントを探るところですね。まあ、この水準を買っても年末、年始には何とかなっていると思いますが…。

 まあ、レポートは、12日号から、いったん、主力株やインデックス関連、スマートカー関連などに切り替えましたので、ソニーや太陽誘電、太平洋工業んどが頑張ってくれました。また、業績修正期待から、山一電機、リンテック、SBSホールディングスなどを取り上げましたが、順調に値上がりを続けています。まあ、いずれ、かさ上げ相場に戻りますので、今、下落しているものも慌てて売る必要はないでしょう。とにかく、目先はちょっと過熱感が出ており、小休止してもいいところですが、海外次第では休ませてくれるかどうか…。
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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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