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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
11 | 2019/12 | 01
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米株安や悪い輸出入統計を受けた中国株の下落を嫌気した売りに加え、先物への仕掛け的な動きから裁定解消売りも入り、反落して終了
 直近レポートで、今週は週末のSQに絡んだ先物の動きと、危険ゾーンまで積みあがった裁定買い残の動きが焦点になる…としました。特に、重要イベントを控え大手投資家の売買が減ると、海外投機筋が裁定解消売りを狙って売り仕掛けする懸念が増加する、ともしました。出来高が減少していますから、先物のウリ仕掛けで出される指数採用銘柄への裁定解消売りを吸収できず、指数が思わぬ安値を出してくる可能性があります。まあ、裁定買い残が積みあがっていなかったらこんな心配もする必要は無かったのですが、どうやら赤鬼、青鬼どもが動きだしてきたようです。

 レポートでは、8月11日の中國元切り下げの週を含み、それ以降、毎週の海外投資家の日経平均先物売買だけを追いかけてきました。それによると、この週から3週連続で総計1兆9530億円の売り越しになりました。8月31日~9月4日の売買で3313億円買い戻したあと、米利上げ懸念の後退などから、再び売り越しに転じ、10月13日~16日の週まで7週連続で、総計5860億円を売り越しています。その後、先週発表された11月24日~27日売買分まで6週連続で総計7300億円の買い越し…。この流れを見ると、10月中旬の祖宏一以降の戻りが、先物の買い戻しにリードされたものであることが推測できます。連日、商いが多い寄り付き段階で買戻しを実行。現物との裁定機会が増えたことから買い残が増え、わずか一か月近くの間に、1兆8000億円台だった買い残は、倍の3兆6000億円まで増えてしまいました。

 今週末にメジャーSQを控えていますが、前段で書いた海外投機筋の日経平均先物売り越し分は、単純計算で1兆4800億円近く残っている勘定になります。おそらく安値で売りたたいた分は買い戻したでしょうから、現在残っている分は、やや利が乗っているものとトントンのものが入り混じった状態だと思われます。すでに、CTAの機関店と見られる欧州系証券は、3月限りへのロールオーバーを初め、TOPIX先物は昨日からの2日間で2万枚をロールオーバー。日経平均型もロールオーバーしており、弱気のポジションを持ち越しています。ただ、月内に処分したい玉もあるはずですから、できるだけ安い値段がほしいはず…。そこで、先物に売り仕掛けをすれば、自動的に裁定解消売りが出され、指数は下落。安値で先物を買戻しできる…ということになりますが。裁定解消売りは、理論的には3兆8000億円分を売り切るまでは出てくるわけですから、だれも買い支えに動かなかったら、下値めどなど出せるものではありません。もちろん、高値で益出しした国内投資家が買い向かうでしょうから、大きな崩れは無いとみていますが…。今日の朝、GDP改定値が上方修正されたのですが、連続してマイナスになった中国の輸出入統計などを持ち出して、弱気をあおって売り崩す、毎度のパターンが出かかっています。

 ファンダメンタルの話で警戒的な見方を書くならまだしも、数字をならべて、自分らが損しないために相場を売り崩すような懸念を書くのは正直腹が立ちます。そのうち、ユニクロやソフトバンク、ファナックなど指数寄与度の高い銘柄を売り崩して、指数を押し下げるようなこともやってくるかもしれません。旧村上ファンドの売り崩しが悪くて、海外投機筋のこのような意図的な売り崩しにはお咎めなし…。毎度のこととは言いながら、割り切れなさばかりがのこります。個人が指数と関係のないところで行くのもわかりますね。もっとも指数が大きく崩れると、関係のないところも影響を受けてきます。国内投資家の巻き返しに期待したいところですね。

 …ということで、本日の日経平均は205円55銭(1.06%)安の1万9492円60銭、TOPIXは16.48ポイント安の1568.73ポイントと、ともに反落。出来高は、前日比2.64億株増の19億2185万株、売買代金は2195億円増の2兆1093億円と、薄商いが継続。騰落状況は、値上がり377、値下がり1430。VI指数は1.31ポイント上げ21.06ポイントに上昇しています。
 今日の終値で、日経平均サイコロは6勝6敗(50%)、TOPIXは7勝5敗(58%)に、ともに低下。日経平均RSIは、58%→46%に、TOPIXは58%→44%に、低下。25日線かい離率は、日経平均が、+0.5%→-0.7%、TOPIXは+0.1%→-0.97%に低下。指数の下向きのモメンタムが強まっています。騰落指数は117%→109%に低下。全体の動きによってはかさ上げが一巡するかも…。
 25日線を挟んで神経質な動きをしていますが、1万9500円割れ局面では、200日線(1万9479円)が控えており、買い方の抵抗が強まるとみて、売りの手を緩めたようです。当面は、200日線の攻防戦になるかもしれません。まあ、国内投資家の逆張り投資に期待して、下値固めに入るとしておきますが、やはり、問題は積みあがった裁定買い残の処理…。投機筋が強引に裁定解消売りに出てきた時が怖いが、来週には日銀金融政策決定会合も控えており、楽観的に見ておきましょうか。
 
 レポートでも案内しましたように、昨日が24節季の「大雪」で、「戊子」の月に入りました。土と水が相克関係にあるほか、この組み合わせはあまりいいものではなく、荒れ模様になるかも…としましたが、なんとなく、そんな感じも出てきました。とにかく、明日の相場は米国株の動き次第…。無事に帰ってくることを期待しておきましょう。本日はアルプス技研、カカクコム、M3などが堅調。
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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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