大仏さんの「株やぶにらみ」
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09 | 2017/10 | 11
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週明けの米国株は、FOMCを控え投資家の見送りが続くなか、原油市況の下落を嫌気した売りに、3日ぶりに反落して終了
 おはようございます。 
 原油価格の乱高下が続いています。先週は、ECBの追加緩和思惑や欧米での寒波襲来などから、投機筋の買戻しが入り、一気に32ドル台に回復しましたが、週明けは、原油価格の下落に値を上げたカタールが臨時のOPEC総会の開催を呼びかけたほか、OPECのハドリ事務総長が、非OPEC産油国に生産調整を呼びかけるなど、需給調整へ向けての動きも出てきました。ただ、域外産油国への減産を呼びかけたものの、OPEC自らが減産する考えは示さず、サウジアラビアがエネルギープロジェクトへの投資を続ける方針を示唆したことから、警戒的な売りが増加。原油はじりじりと値を崩し、30ドル台に下落。それとともに米国株も下落幅を拡大。引け近くに、イラク石油相のスポークスマンが、12月の産油量が過去最高を記録したと話したと伝わると、さらに下落幅を拡大し29ドル台に下げています。先週からみると、3ドル近い下落で、投機筋の思惑が絡み値動きが荒くなっています。本来なら、何らかの需給調整策が出されることですが、原油価格の抑制でイランの台頭を抑えたいというサウジアラビアの思惑も絡んでおり、しばらくは我慢比べの動きになりそうです。消費国への富の移転が始まっているはずなのですが、いつになったら、これを評価する動きが始まるのでしょうか。

 25日の米国市場動向
 ニューヨークダウ         1万5885ドル22セント    -208ドル29セント(1.29%)
 NASDAQ総合指数       4518.49ポイント       -72.69ポイント(1.58%)
 S&P500             1877.08ポイント       -29.82ポイント(1.56%)
 CME日経平均先物       1万6840円          -340円
 10年物国債金利         2.0220%           -0.02605
 ニューヨーク原油         30.34ドル           -1.85ドル
 GOLD               1105.30ドル          +9.00ドル
 ドルインデックス         99.28              -0.27  


 週明けの米国株は、原油価格が軟調に推移したことを嫌気し欧州株が軟調に推移したことや、前週20日の安値からNYダウが700ドル近く戻していたこともあり、売りが先行。反落してスタートしました。週明けで主要な景気指標の発表もなく手掛かり材料が少ないうえ、今晩からのFOMC会合を控え、見送り気分の強い展開に…。関心は前週急伸した原油価格の動向に移行。在庫予想や産油国の動向に敏感に反応し、一時、OPEC事務総長の非加盟国への減産呼びかけなどから値を戻す場面があったものの、サウジのエネルギー投資継続発言などから原油価格が下落するとともに、エネルギー関連株が売られ、下落幅を拡大。原油価格が下げ幅を拡大するとともに、警戒的な売りが増加。引けにかけ下落幅を拡大し、主力3指数とも3日ぶりに反落して終わりました。ニューヨーク市場の騰落状況は、値上がり500、値下がり2670(NASDAQ市場は、741-2149)。VIX指数は、1.8ポイント上げ24.15ポイントに上昇。

 ダウ30種は値上がり3、値下がり27。業績が予想を上回ったマクドナルド(+0.68%)やウォルマート(+ 1.21%)など消費関連が堅調。一方、原油価格の下げを嫌気したエネルギー株のシェブロンが3.17%、エクソンが3.3%それぞれ下落。投資判断の下げがあったキャタピラが5.0%下落、欧州の銀行への懸念が波及し、GS(-3.66%)やJPモルガン(-2.3%)下落するなど、指数寄与度の大きい銘柄が売られたことも指数の足を引っ張っていました。業種別は、金鉱山、貴金属、商業専門サービスなどが上昇。紙パルプ、エネルギー、コンテナ、不動産、海運、銀行などが下落。

 主力3指数とも3日ぶりに反落。ニューヨークダウは、先週に続いての陽線で、底入れ型の「赤三兵」が期待されましたが、昨年8月安値からの反発過程で形成した1万6000ドル付近の安値ゾーンが抵抗帯として意識され、陰線引け。結局、明確な底入れ型をつけることはできませんでした。先週の強力な「たくり線」で昨年8月安値に対する2番底は確認したものと思われますが、明確な買いサインが無いことから投資家を気迷わせているようです。日足MACDが上昇に転換し、シグナルラインに接近するなどテクニカルな状況は改善に向っています。当面は、1万6000ドル大台を挟んだ値動きから、次の展開を探る動きになるのでしょうか。

 米国株は反落。円は、原油価格や米株の下げを受け、リスクオフの動きが強まり、対ドルは118円30銭台に小幅上昇。対ユーロは128円30銭台と弱含み。CME日経平均は、大証先物終値を340円下回る1万6840円で帰ってきました。レンジは、1万6835円~1万7290円。出来高は、前週末比3万5000枚減の6万4773枚。本日の日本株は、CME終値にさや寄せし、下落して始まったあとは、外部要因にらみの展開になりそうです。特にGLOBEX市場の原油価格、米株先物を意識した動きになりそうで、先物筋の動きが警戒されます。ただ、FOMCや日銀会合を控え、ここから大きくポジションを傾けることにはリスクがあり、底堅い展開に…。徐々に決算発表への反応を強めることになるか…。
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Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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