大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
09 | 2017/10 | 11
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本日の日本株は、米株安・円高にくわえ、立会時間中のGLOBEX市場の原油、米株安を嫌気した先物売りなどから、大幅続落して終了
 「CTA(商品投資顧問)のコンピューターの電源を落とそう」という運動でもやりたい気分ですね。せっかく立ち直ってきた相場も、つぶされそうな感じです。円が高くなれば、それに伴って自動的に株先物売りが出てきますし、おそらく債券先物が上昇すれば、これに伴って株先物売りが出るようにもプログラムされているんでしょう。先物売りが出てくれば、今度は、裁定業者のコンピューターが自動的に裁定解消売りを出して、指数が下落。指数が下落すれば、今度は機関投資家がヘッジの先物売りを出し、それが、また指数を押し下げる…という悪循環を生みます。これに、オプションが絡み、価格を上げるために先物で仕掛けをしているという話もあります。また、最近ではGLOBEX市場の原油相場が下げれば、自動的に円を買い、先物を売るようなプログラムもあるかもしれません。

 連日、300円、400円という値幅を出して動いている相場を、取引所などは異常と思わないのでしょうか。たかが数百億の現ナマがあれば、現物市場の売買代金を上回る数兆円の先物売買ができるということで、日本株を操作することも可能なはず…。そろそろ、レバレッジの見直しなどを行って、投機色を薄めるべきだと思うのですが…。取引所では、先物売買で「流動性」が増す、なんて言っていますが、現状は流動性よりも操作可能な「投機性」といいなおした方が適当な気がします。もっとも、CTAのコンピューターは、世界のあらゆる市場、商品とつながり、24時間売買をしているわけで、日本株の次の日動きはCME市場で決まってしまっています。日本市場では、CMEで決まった方向性に基づいて、どれだけ値幅が出るかということだけ…。まあ、こんないびつな市場で良いと当局は考えているんですから、何も言うことはありませんが…。

 まあ、ぼやいても仕方がありませんが、今日の日本株は、前段に書いたようなスパイラルな下げで、日経平均は559円43%(3.15%)安の1万7191円25銭、TOPIXは45.77ポイント安(3.15%)の1406.27ポイントと、ともに続落。出来高は、前日比3.3億株増の31億0382万株、売買代金は、1932億円増の3兆1396億円と、ともに増加。銀行株への売りが出来高の増加につながりました。騰落状況は、値上がり164、値下がり1735と、全面安。VI指数は5.28ポイント上げ32.97ポイントに上昇。こんな数字では、まともな投資家は近づきませんね。

 銀行や証券株には、本気の売りが入っているようですが、本来、マイナス金利はインフレを招くためにとる策のはず。0.1%に日銀付利に頼って、貸し出しや有利な資産運用をしない銀行に、経営努力をして市中への資金還流を促すもので、将来の収益にはプラス。また、証券会社や大手銀行の場合、資金運用難に陥る地銀など地方金融機関向けに金融商品を組成して販売する大きなチャンスになるはず…。今回のマイナス金利は、2月16日以降の預け金に対して適用されるもので、これまでの分には0.1%の付利は継続します。将来的に、既存の預け金への付利撤廃もあるかもしれませんが、いつになるかわからない話。今銀行株を売っている投資家は、どの時点での付利撤廃を売っているんでしょうか…。

 以前にも書きましたが、今の世界的な市場の波乱は、米国政府が金融危機を引き起こした銀行に過剰な規制を強め、短期間に資金が米国に還流。窒息状態に陥ったことに起因します。ヘッジファンドなどは世界的に銀行株売りを強めていますが、株価を下げることで、米政府から過剰な銀行規制を緩和させようという狙いがあるのかもしれません。世界規模の大手銀行三菱UFJフィナンシャルグループのPBRが0.51倍…。売っている投資家は、マイナス金利の適用で、同行が経営破たんするとでも思っているんでしょうか。それとも、年初来の下げのように、投機筋から針小棒大に喧伝された悪材料に乗せられ、踊っているだけなのでしょうか…。銀行だって、真剣に貸出先の開拓や有利な資金運用について、考えな直すはず…。ちょっと頭を冷やして考えるところに来ているのではないでしょうかね。日経平均の下値については、朝の書き込みでも、1万7200円付近の持ち合いゾーンが下値抵抗になりそう…としましたが、ほぼ、このゾーンで終わってきました。原油先物も30ドル大台を回復しているようですから、明日は、ちょっとはましな相場になるかもしれません。ミロク情報が増配と自社株買いを発表してきました。
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Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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