大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
05 | 2017/06 | 07
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米国市場は休場だったものの、欧州市場やGLOBEX市場の米株先物は、銀行株への見直し買いや中国の人民元高維持を好感し、大幅続伸して週の取引をスタート。
 おはようございます。 昨晩は体調不良で病院に行っていましたので、書き込みができませんでした。どうやら、久しぶりにダンピング症状がでたようでした。株価が急伸した安堵感もあったのでしょうか。

 さて、昨日の米国市場は、「プレジデンツデー」で休場。欧州市場は、通常通りの立ち会いでしたが、ECBのイタリアの不良債権買い上げ方針、追加利下げ方針に加え、中国人民銀行が元相場を維持する方針を示したことや、李克強首相が「危機の前兆があれば、すぐに手を打つ…」と発言したことなど、中国への懸念が薄らいだことも支えとなり、イタリアやギリシャの銀行株が主導して、上昇。英国FTSE指数は、2.04%、ドイツDAX指数は、2.67%、フランスCAC指数は、3.01%それぞれ、続急伸しています。
 これを受け米国株先物も堅調に推移。主な動きは下記の通り(ブログ書き込み時点)。
 15日の米先物市場動向
 ニューヨークダウ         1万6214ドル      +211ドル
 S&P500             1885.26ポイント    +27.0
 CME日経平均先物       1万5925円       -15円
 ニューヨーク原油         29.76ドル        +0.32ドル
 GOLD               1209.1ドル        -30.0ドル 
 ドルインデックス          96.68          +0.48


 リスクオフ気運の後退から、円の対ドル相場は114円60銭台に下落。対ユーロは127円80銭台に小幅に下落。CME日経平均先物は、大証先物終値を15円下回る1万5925円で帰ってきました。レンジは、1万5460円~1万6155円。出来高は、5万5700枚。
 本日の日本株は、前日、急伸した後だけに、模様眺め気分が強まり、中国市場やGLOBEX市場の米国株、原油先物を見ながらの神経質な動きになりそう。昨日は、大型主力株への買戻しが全体をリードしましたが、決算発表の一巡で好業績株の見直し買いの動きが強まりそう。今期、来期にかけ収益見通しのの明るい人手不足関連、中小企業支援関連の押し目買い。

 昨日の日本株は、ドイツ銀行の債権買戻し方針を受け金融機関への不安が後退。欧米株が急伸した流れを受け、買戻しが増加。先週までの、投機筋の売り仕掛け→裁定解消売り→機関投資家の先物ヘッジ売り→個人投資家の信用見切り売りという負の連鎖による動きが逆回転した影響が大きいものと思われます。ただ、これまでにも書いてきましたように、昨年8月から売りを積み重ねてきた海外投機筋にとっては、どこかで買戻しの場を演出する必要がありましたが、先週前半から流れてきた、ドイツ銀行の高リスク社債(COCO債)の利払い懸念(今年は大丈夫だが、来年は危ない…という、わけのわからない情報)が台頭。加えて、最近、業界紙の親玉みたいな動きが目立つ経済専門誌がネット記事で、(簿外でエネルギー関連のデリバティブの巨額な含み損があるのでは…といわれる)ドイツ銀行に関する記事で、550兆ドルのデリバティブ取引に関する警戒的な記事を併載。550兆ドルという金額は、世界銀行がまとめた世界のデリバティブの総額ですが、この記事がドイツ銀行に関する過剰な警戒感を産み、「日本の銀行も含み損を抱えている…」とありもしない噂を投機筋に流されて、国内投資家まで邦銀株を売り出す始末に…。

 まさに、投機筋の思惑通りに、国内投資家は、先週、総弱気となりました。先週末の日経平均先物売買は、ラージとミニを合わせ25万枚の出来高…。為替が思ったほど円高に進ま無かったところを見ると、海外投機筋が国内投資家fが総悲観になって先物や銀行株に売り物を出すなか、悠々と「円売り・株先物売り」のポジションを手仕舞ったのでしょう。まさに、術中にはまった、という感じですね。昨日の急伸は、先週、恐怖感に駆られて先物でヘッジ売りした国内投資家が、外部環境が一転したために、慌てて、買戻しをした、ということではないのでしょうか。ただ、昨日の手口を見ると、CTA(商品投資顧問)につながる欧州系証券の売り手口が目立っており、まだ、売りから撤退したかどうかは、不透明…。昨日の上げに安心して、政策当局が手を抜くと、また、アルゴリズム取引が動きだし、下押し圧力がかからないとも限りません。まあ、しばらくは、指数売買と関係のないところで、今期、来期の業績見通しの明るいところを、丹念に拾うことでしょうね…。でも、海外の投機筋は、思うようにツボにはまる日本の投資家は「カモ」ですね。まず、取引所などの監督当局が、投機筋が過剰な動きをしないように、レバレッジの引き下げなど先物取引の投機性を減らすことから始めるべきでしょうね。取引所は「流動性」を強調しますが、ただでさえ操作性がある欠陥商品の高いレバレッジを維持するのは、流動性以上の損失を市場にもたらしています。早く、何とかしてほしいですね。

 まあ、せっかく立ちなおりそうな相場に水を差すつもりはありませんが、これだけ上げても、海外投機筋のコンピューター売買が市場を支配している構造には何の変化もありません。個人投資家は、流動性のないところに活路を見出すのが懸命な策かもしれませんね。とりあえず、一日で1万6000円の大台を回復したことは、上出来でした。
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Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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