大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
09 | 2017/10 | 11
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週末の米国株は、原油価格の下落やCPIの上昇による利上げ懸念を受け続落したものの、景気の底堅さへの期待感から買い戻され、高安まちまちで終了
 おはようございます。
 金融危機以降、銀行への締め付けが厳しくなっていますが、今回のドイツ銀行の騒動も、新たに導入された規制の結果、赤字になった場合、COCO債への利払いができなくなることが、不安を増幅しました。欧州で銀行を監督するECBは、この規制の緩和に動くとともに、危機に備え積み増しを要求していた自己資本について、今後4年の間積み増しペースを緩やかにすることを認める…と、緩和措置を打ち出してきました。ECBもようやく過剰な規制が危機を生み出すことに気づいたようです。今回の危機の最大の元凶は、米国が(銀行のリスク資産の保有や自己売買を大幅に制限する)ボルカールールを強行したことにあるとしてきましたが、FRB内では、さらに規制を強化するような動きも見られます。一罰百戒的な動きですが、このままでは、ドル金融に頼る国を窒息状態に陥らせる可能性も出てきます。欧州が過剰規制の弊害に気付いたことから、FRBの姿勢が緩和することを期待したいところですが、米国の場合は危機の発生源。すんなり座敷牢から出してくれるかどうか…?
 
 19日の米国市場動向
 ニューヨークダウ        1万6391ドル99セント      -21ドル44セント(0.13%)
 NASDAQ総合指数      4504.43ポイント         +16.89ポイント(0.38%)
 S&P500            1917.78ポイント         -0.05ポイント(0.0%)
 CME日経平均先物      1万5825円            -155円
 10年物国債金利        1.7480%             -0.0110%
 ニューヨーク原油        29.64ドル             -1.13ドル
 GOLD              1230.80ドル            +4.50ドル
 ドルインデックス        96.59                -0.25  


 週末の米国株は、過去最高に積みあがった米国の在庫から、原油価格が下落したことを嫌気し欧州株が下落した流れを引き継ぎ売りが先行。続落してのスタートになりました。この日発表されたコア消費者物価指数(CPI)が、FRBの想定目標(+2.0%)を上回る2.2%に上昇。金融引き締め懸念が強まったこともあり、警戒的な売りが増加。ニューヨークダウは、寄り後まもなくこの日の安値1万6278ドル(前日比135ドル安)をつける場面も…。ただ、CPIの内容から見て物価上昇懸念は行き過ぎとの観測から、次第に押し目買いが増加。昼にかけ下落幅を縮小していました。しかし、前日引け値付近に来ると戻り売り圧力が強く、全体的に伸び悩み、結局、ニューヨークダウとS&P500は小幅続落して終了。NASDAQ総合指数は反発して終了。ニューヨーク市場の騰落状況は、値上がり1547、値下がり1572(NASDAQ市場は、1568-1256)。VIX指数は、1.11ポイント下げ20.53ポイントに低下。指数の低下は5日連続で、市場の先行き懸念は後退しつつあるようです。

 ダウ30種は、値上がり12、値下がり17、変わらず1(デュポン)。強いCPIを受け消費関連が堅調。ナイキが1.21%、ホームデポが1.43%、ウォルマートが0.84%上昇。一方、世界景気減速からインテルが2.4%、ボーイングが2.0%、マイクロソフトが0.7%それぞれ下落。業種別は、バイオテクノロジー、銀行、玩具、金鉱山、公共事業などが上昇。携帯電2話、アルミ、エネルギー関連、などが下落。

 NYダウが続落。2月1日の戻り高値付近で足踏みする動きに…。想定どおり25日移動平均線が上向きに転じており、当面は25日線の接近まちですが、対応点が急激に低下することから、週明け相場では25日線の上げピッチが早まる見通し。調整日柄は短く、以前から想定している高値圏で形成したレンジ相場の下限ラインを目指すことになりそうです。

 米国株は、高安まちまち。円は、米利上げ懸念が強まったものの、原油価格の下落を受けたリスク回避の買いから、対ドルは112円60銭台に、対ユーロは125円30銭台にそれぞれ上昇。円独歩高の様相を強めています。CME日経平均先物は、大証先物終値を155円下回る1万5825円で帰ってきました。レンジは、1万5735円~1万6030円。出来高は、1000枚減の6万1020枚。週明けの日本株は、円高を嫌気し、CME日経平均先物終値にさや寄せし、軟調な始まりが予想されます。このところ、米エネルギー株の原油価格への反応が鈍っており、投資家の間で、原油価格への見方が変化している可能性もあります。米CPIの上昇から、米利上げへの懸念も強まりそうで、為替が落ち着けば、日本株も新たな居所を探る展開に…。
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Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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