大仏さんの「株やぶにらみ」
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09 | 2017/10 | 11
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本日の日本株は、中國製造業指標の悪化を嫌気して、一時下落したものの、中国株の上げやGLOBEX市場の原油、米株高を意識した先物買戻しに、反発して終了
 日本株は、相変わらず主体性を欠いた展開が続いています。朝方は、米株安にもかかわらずCME日経平均先物が、(現物価格を下回って終わっていた)大証先物終値を上回って帰ってきていましたので、それにさや寄せする格好で、先物が買われ、日経平均は前日比13円安の1万6013円と小安く始まっていました。寄り付き前から円が買われ、先物価格を下値に誘導するような動きもありました。円が海外水準を上回ったことから、機械など外需系が売られたほか、寄り後に発表された中国製造業PMIが前月水準、予想を下回り、中国本土市場が預金準備率下げにも関わらず軟調に始まると、先物売りが増加。裁定解消売りも入り、前引けにかけ下落幅を拡大。日経平均はこの日の安値1万5857円(前日比169円安)をつけました。

 昼休み中に、中国本土市場、香港市場が上げに転じると、先物買い・円売りの買い仕掛けの動きが強まり、後場寄り後プラス圏に浮上。裁定買いも入り上げ幅を拡大。2時近くにこの日の高値1万6099円(同73円高)をつける場面も…。このところ、欧州市場が開く午後2時過ぎになると売り物が出てきて下げる展開が続いていますが、この日も同じ時間帯に売り物が出され、一時、マイナス圏に沈む場面もありましたが、GLOBEX市場で、原油価格が34ドル台に上昇。米株も堅調に推移していたことから、引けにかけ先物に買戻しと見られる買いが入り、反発して終わっています。指数は、先物筋の動きに左右され浮沈する方向感のない展開でしたが、物色動向をみると不動産や建設、陸運など財政刺激策を意識した動きがあり、市場が為替離れするような動きを見せはじめたことは、注目されます。VI指数は1.06ポイント下げ33.78ポイントに低下したものの、依然、高水準にあり、まともな投資家の参入のためには、一段の低下が望まれます。

 結局、日経平均は、58円75銭高(0.37%)の1万6085円51銭、TOPIXは2.98ポイント高(0.23%)の1300.83ポイントと、ともに反発して終了。出来高は、前日比2.68億株減の22億2463万株、売買代金は同4463億円減の2兆1481億円。騰落状況は、値上がり980、値下がり838。今日の終値での日経平均、TOPIXサイコロは、ともに7勝5敗(58%)に上昇。RSIは、日経平均が、39%→50%に、TOPIXは40%→49%に、それぞれ上昇。25日線かい離率は、日経平均が、-2.9%→-2.3%、TOPIXは、-3.06%→-2.57%に、それぞれマイナスかい離が縮小。騰落レシオは89%→85%に低下。指数系の上向きモメンタムが強まってきました。

 日本株は25日線突破へ向けての生みの苦しみが続いています。依然、25日線の対対応点が高止まりしたまま。株価が現状で推移すれば、25日線か改善するまで、まだ10日前後の日柄が必要…。ただ、以前から書いているように、今月は決算月という特殊な要因があります。2月初めの急落時に貸し株を使って小型の割高株を売りたたいた時の株券を返済するために買戻しをしなければなりませんし、来週末のメジャーSQに向け、弱気の傾いたポジション(株先物売り・円買い)の整理も必要になってきます。地銀にとっても、不動産リート並に上昇した株式の配当取りのシーズンにも入ります。いろんな意味で需給関係が改善してくることになります。まあ、指数が下値波乱さえしなければ、個人を中心にした資金が戻ってきますから、だんだん、かさ上げ的な色彩を強めていくことになるんでしょう。来期も増益が見込めるなど業績の裏付けがあるテーマ株(人手不足関連、中小企業支援関連、ビッグデータ関連など)を押し目、押し目で買う作戦でいいのではないでしょうか。とにかく、レポートでも書きましたように、日米とも短期的な戻りの達成感が出ていますので、しばらく、指数はこう着した動きになるかも知れません。何か、弱気筋を一斉に踏みあげさせるようなサプライズが出てきませんかね~。
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Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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