大仏さんの「株やぶにらみ」
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昨日の米国株は、アジア、欧州株高に加え、景気後退観測を打ち消す好調な景気指標、原油価格の戻り高値接近をうけた弱気筋の買戻しから、主力3指数とも急反発して終了
おはようございます。前週の米GDP改定値の上方修正、予想を上回る伸びを示した個人消費支出(1月)、予想の倍近い伸びを示した1月耐久財受注…と、先週発表された景気指標は、いずれも米景気後退説に水を差すものでした。また、G20財務相・中銀総裁会合後、中国が早速預金準備率を引き下げ、さらに今週末から始まる中国の全国人民代表者会合では、新たな景気対策が打ち出されるとの期待感も醸成され始めていました。その中で、昨日、市場が注目していたISM製造業景況指数(2月)が発表され、(数字は判断の分かれ目になる)50は下回ったものの、予想、前月水準をともに上回り、製造業の底割れは回避されました。また、建設支出も予想の4倍近い伸びとなり、景気後退懸念は大幅に後退。原油価格も、最近の戻り高値に迫る動きとなり、市場環境は大きく変化してきました。一時、年内利上げは無理…との観測もありましたが、この結果を受け、年内利上げ(5月?)観測が再び台頭してきましたが、昨日は、景気後退懸念が払拭されたことの方を好感。弱気筋の買戻しから、米国株は急伸しています。ただ、まだ、ISM非製造業景況指数、週末の雇用統計など重要な発表を控えており、予断は許さない状況。市場をリードしているのが、コンピューターを使った高速回転商いですから、ちょっとした事にも過剰に反応する傾向があります。

2日の米国市場動向
 ニューヨークダウ           1万6865ドル08セント       +348ドル58セント(2.11%)
 NASDAQ総合指数         4689.60ポイント          +131.85ポイント(2.89%)
 S&P500               1978.35ポイント          +46.12ポイント(2.39%)
 CME日経平均先物         1万6515円             +415円
 10年物国債金利           1.83%                 +0.9%
 ニューヨーク原油           34.40ドル              +0.65ドル
 GOLD                 1230.80ドル             -3.60ドル
 ドルインデックス            98.37                +0.22 


 昨日の米国株は、G20後の各国の景気対策を期待しアジア、欧州株が上昇した流れを受け、買いが先行。反発スタートになりました。中国エネルギー相が「原油の生産凍結に関し15カ国の合意が得られた」と発言したことを好感し原油価格が上昇したことからエネルギー関連が上昇。寄り後に発表されたISM製造業景況指数が予想を上回ったことから、前週から続く一連の景気指標が景気後退を払しょくするものと受け止められ、銀行など景気敏感株が幅広く買われ、次第に上げ幅を拡大。原油価格が。一時、1月28日に付けた34.82ドルの戻り高値に迫る動きになったことも、投資家の安心感を誘い、引けにかけ上げ幅を拡大する展開に…。結局、主力3指数とも大幅に反発して終わりましたが、商いが伴っておらず、この日は買戻し優先の相場だったようです。ニューヨーク市場の騰落状況は、値上がり2143、値下がり568(NASDAQ市場は、2143-713)。VIX指数は、2.85ポイント下げ17.10ポイントと、昨年末水準に低下。先行き懸念は大幅に後退しました。

 ダウ30種は、値上がり29、値下がり1。ハネウエルが買収を断念したユナイテッド・テクノロジーが、唯一1.62%下落。一方、景況感の改善を受け、JPモルガンが5.15%、GSが3.4%、それぞれ上昇。ロック解除に関する裁判に勝訴したアップルが3.97%の上昇。原油価格の上げを受けシェブロンが3.2%、デュポンが3.4%上昇するなど、幅広く買われ、採用銘柄中18社が2%超えの上げとなり指数の上昇に寄与。業種別は、生保、銀行、不動産サービス、自動車・同部品などが上昇。バイオテクノロジー、鉄道、海運、公益事業などが下落。

 NYダウは反発。このところの、景気後退懸念が一連の予想を上回る景気指標で払しょくされつつあることから、弱気筋の買戻しが先行したようです。ただ、以前から書いているように、現在は高値圏で形成したレンジ相場の下限への戻りの段階で、一段高のためにはレンジ相場内への回帰が条件となります。まずは、これを確認したい。ただ、一番、底入れ確認が遅れていたNASDAQ総合指数が2月1日の戻り高値を更新。2月11日安値が一番底だった可能性を強めました。これで、主要3指数が底値を確認した格好になります。

 米国株は、旧反発。円は、強い米景気指標による長期金利の急伸、原油上げによるリスクオフの後退を受け、対ドルは114円10銭台に、対ユーロも123円90円銭台に、それぞれ下落。CME日経平均先物は、大証先物終値を415円上回る1万6515円で帰ってきました。レンジは、1万5850円~1万6585円。出来高は、前日比6000枚減の6万3252枚。本日の日本株は、欧米株高や円安を好感。CME日経平均先物終値にさや寄せする先物買いから急伸して始まりそう。直近レポートでも今週は市場にたまりこんだ弱気ポジションの買戻しによる踏み上げ相場が期待できるとして、指数の寄与度が大きい銘柄を注目株で取り上げましたが、今日の動きが注目されます。今日は弱気ポジションの巻き戻しから、主力株中心の展開になりそうですが、まずは25日線(1万6458円)を回復して終われるかどうかが注目ポイント。今日は動きが鈍りそうですが、引き続き、人手不足関連、中小企業支援関連の押し目買い方針。
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Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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