大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
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本日の日本株は、月末のポジション調整の売りに加え、期末のドレッシング期待で先物買いのポジションを作っていた投機筋の失望売りなどから、3日続落して終了
 今日で3月相場が終わり、明日から名実ともに2016年度相場に入ります。昨年8月から表面化した中国をはじめとした新興国経済への懸念を引きずっているだけでなく、世界の政治の流れを左右する米国大統領選も、民主、共和、両党候補とも問題を抱えており、正式に次期大統領が決まるまでは、市場は頭を悩ませることになりそうです。共和党は、不動産王トランプ氏とテッド・クルーズ氏の争いになっています。トランプ氏の無茶ぶりは周知のことですが、クルーズ氏も過激な保守派「茶会党」を支持母体としており、共和党内でも問題ありの人物とされています。共和党内では、政治的な能力がある第3の有力候補を担ぎ出そうという動きもあるようですが、どちらがなっても、米国の政治が内向きになるのは必至。

 また、民主党のクリントン氏も、金融危機の責任を取らせる意味から、金融機関への規制をさらに強めることを政治的な公約としています。以前から、昨年夏移行の世界的な金融危機は、米国内で活動する銀行のリスク資産保有や自己売買などのリスクを享受する行為を制限するボルカールールの適用を強引に進めたことから、海外のリスク資産に流れていた資金が一斉に米国に還流。新興国は金欠病になり、投資家の換金売りからリスク資産は下落。一方、ドルの急激な還流からドルが上昇し、米国の製造業や多国籍企業は大きなダメージを受けました。クリントン氏が大統領に選任された場合、さらに、金融機関への規制を強めるというのですから、下手をすると、一昨年夏から起きたことが再燃する可能性すらあります。過去、1929年の株価大暴落後の「大恐慌」から、立ち直りかけた1937年に、一罰百戒的な金融規制の強化が行なわれ、その後、金融収縮が起こり不況が深刻化。その後、第2次世界大戦に突入していったという経緯があります。危機から8年後という同じスパンで、金融規制強化を唱えるクリントン氏が大統領に選任されるかもしれない…という偶然。今回の、大統領選挙は、だれになって、もろくなことはないかもしれません。優秀なスタッフがリスクが大きいことを説いてたしなめてくれるといいのですが…。

 まあ、悩みの多い船出になりそうですが、今日の日本株は、期末のドレッシングがあることをあてこんで動いていた先物筋の独り相撲が、ドレッシング買いが無く、ずっこけて下落して終わった、という相場だったようです。円が上昇しているにもかかわらず、外需株が堅調に推移する一方、これまで堅調だった内需株が下落。円高を受けて売っていたものを買戻し、一方で、月末の利益確定で内需株やこれまで消費税引き上げ見送り思惑で買ってきた小売株や政策テーマ株などを、いったん、利益確定しておこうという動きもさえない動きにつながったようです。明日は、日銀短観が発表され、企業の想定為替レートによっては今期の業績が下方修正される可能性があること、また、昨年度末の日経平均終値に比べ、約2450円(13%)低い水準で終わっており、今期決算が評価損の計上から下方修正懸念がましたことも売りを急いだ背景にあるかもしれません。

 結局、今日の日経平均は、ドレッシングがなかったことへの失望感から、引けにかけ先物の投げが出たこともあり、日経平均は120円29銭安(0.71%)の1万6758円67銭、TOPIXは9.09ポイント安(0.67%)の1347.20ポイントと、ともに、3日続落して終了。期末の換金売りもあり、出来高は前日比3.1億株増の22億2549万株、売買代金は3000億円増の2兆3033億円とともに増加。騰落状況は、値上がり427、値下がり1449。VI指数は0.77ポイント下げ22.71ポイントに低下。先行き懸念はそれほど強くないようです。

 まあ、今週はイエレン議長の「利上げを急がない」講演で為替が反転。ちまちまと積み上げてきたものを崩された…といった感じです。4月に入ると、業績が意識されてきますから、円高への回帰と、前期末に較べ下落した株価は、決算にのしかかってきそうです。レポートでは、テーマ性に加え、今期の増額修正可能性と、来期の連続増益をベースに注目してきていますので、方針を変える必要は無いと思いますが、昨年から続いてきた自社株買いの水準や、投資用有価証券をどれくらい保有しているかを有価証券報告書でチェックすいておいたほうがいいかもしれません。まあ、注目株については、形成中の週足は問題ありませんので、引き続き、エスカレーター乗り換えに移行しているものを押し目買いする方針で良いと思います。
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Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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