大仏さんの「株やぶにらみ」
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週末の米国株は、予想を上回る雇用統計結果を受け、下押す場面があったものの、ドル安による輸出回復など景気への信頼感回復から、NYダウは反発して終了
 おはようございます。昨日発表の3月雇用統計結果は、非農業部門就業者数が予想を上回ったものの、一方で、製造業の雇用が減少。将来のインフレにつながる時間給は小幅にとどまるなどし、利上げ懸念にはつながらず、株式市場にとっては「良いとこ取り」の内容になりました。同日発表されたISM製造業景況指数が6か月ぶりに判断の分かれ目になる50を上回る51.8に上昇。3か月連続で上昇したことから、製造業の回復も早いとの観測も買いにつながっています。今回のISM統計で注目されるのは、新規輸出受注が46.5から52.0に上昇。好調と不調の分岐点になる50を上回ってきた点です。一昨年から続いた海外からのドル資金還流でドルは2003年ころの水準まで上昇。多国籍企業や輸出に頼る製造業の業績は大きなダメージを受けてきました。しかし、年初来、(政策的な意図があったのか)ドル高が是正され、ドルインデックスは100ポイント台から94ポイント台まで6%低下。3月ISM製造業景況指数の新規輸出受注の拡大は、ドル安効果が浸透し始めた、とみることもできます。昨日、原油価格が下落したものの、株式市場が影響を受けず上昇した背景には、ドル安効果の発現を好感し始めた、とみることもできるのではないでしょうか。

 世界は、安倍首相の日本経済再建を目指したアベノミクスの登場で、デフレ脱却のため通貨安を容認してきましたが、2年でデフレから脱却するとの目標から3年を経過したことから、モラトリアム期間が終了。年初来、ドル高で起きた世界の金融懸念や米国内製造業不振に対処するためドル安政策に転換してきたのではないでしょうか。日本経済には厳しい状況が続くことになるかもしれません。結局、円安効果で一時的に企業業績が回復したものの、この間、本来、アベノミクスが目指した円高是正、景気浮揚を政策で実現。その後は民間活力につないでいく…という大目標が実現されずに、景気が腰折れ状況に至っています。政権は、賃上げや設備投資などに動かず資金をため込むばかりの民間を責め、民間企業は、規制が多くて何もできないと、政権に不満を述べています。でも、海外では一生懸命投資を続けていますね。団塊の世代が一斉に高齢化し、膨大な需要が潜在しているのに、需要を発掘しようともせず、安易に競争相手が多い海外に出ていく…ちょっと経営努力が足りないような気もしますが。

 デフレ発想から抜け切れない民間企業への失望から、アベノミクスは失敗した、との烙印を押され、成功期待で買った海外投資家の失望売りが続いているというのが現状でしょう。まあ、しびれを切らした、というのが本音のところでしょうか。海外投資家は、年初来5兆円近く日本株を売り越していますが、2013年にアベノミクスへの期待感から買われた額は15兆円。5兆円という売り越し額が「もう」なのか「まだ」なのかわかりませんが、安倍首相が帰国後に発表が期待される景気対策は、海外投資家の度肝を抜くようなサプライズを伴ったものにしないと、売りを止めることはできないかもしれませんね。本来は、国内の貯蓄が金利裁定から株式市場に向ってもいいのですが、財務省を中心に進められている政策は国民負担を増すものばかり…。とても安心してお金は使えませんね。今回は憲法改正論議は封印して、経済再生に不退転の決意で臨んでもらいたいものです。アベノミクスで、あちこち、いじっており、後戻りできなくなっているのですから。

 1日の米国市場動向
 ニューヨークダウ      1万7792ドル75セント     +107ドル66セント(0.61%)
 NASDAQ総合指数     4914.54ポイント        +44.69ポイント(0.92%)
 S&P500            2072.78ポイント        +13.04ポイント(0.63%)
 CME日経平均先物     1万6160円           -20円
 10年物国債金利      1.7920%             +0.0060%
 ニューヨーク原油      36.79ドル            -1.55ドル
 GOLD             1223.50ドル          -12.10ドル
 ドルインデックス       94.61              -0.02         
 

 週末の米国株は、予想を上回る雇用統計結果を受け利上げ懸念が強まったほか、原油価格が、産油国会合の不調を予想し大幅安したことを受け、下落してスタート。寄り後まもなくニューヨークダウは、この日の安値1万7568ドル(前日比117ドル安)をつけていました。その後発表されたISM製造業景況指数や製造業PMIの上方修正を受け、景気への信頼感が増幅。次第に買いが優勢となり引けにかけ上げ幅を拡大する展開に…。景況感の改善を受けゴールドマンザックスやJPモルガンなど景気敏感の金融株が買われたほか、メルクやファイザーなど出遅れ感のあった医薬品株などが買われ、指数採用の8銘柄が1%超え上昇。指数の上げに寄与していました。原油価格の下落を嫌気し、シェブロンやエクソンが売られたものの、いずれも小幅な下落。結局、NYダウとS&P500は反発。NASDAQ総合指数は4日続伸して終了。ニューヨーク市場の騰落状況は、値上がり1484、値下がり1610(NASDAQ市場は、1591-1190)。
VIX指数は0.85ポイント下げ13.10ポイントに低下。

 NYダウはこの日で週足が完成しましたが、昨年5月の史上最高値からの上値抵抗線を抜いて終わってきました。約1年続いてきた下落トレンドに大きな変化が出てきました。ドル高の是正とともに、新興国市場も上げに転じる一方、割を食った欧州株と日本株が下落するというパターンが出ています。ドルインデックスは昨年から大きなボックスを形成しており、その下限に近づいています。ボックスを下放れるか、再び押し戻されるかで、日本株への影響も変わってきそうです。当分、ドルの動きをめぐって新興国株と先進国株の間で神経質な動きが続くことになりそう。

 米国株は上伸。円は、米景気の強さを評価してドル金利が強含んだものの、雇用統計結果はFRBの利上げに影響を及ぼすほどのものでは無いとし、対ドルは111円70銭台に上昇。対ユーロも127円20銭台に上昇。再び、円独歩高の様相を強めてきました。CME日経平均先物は、大証先物終値を20円下回る1万6160円で帰ってきました。レンジは1万6085円~1万6795円。出来高は、前日比約4万枚増の8万9694枚。日経平均が持ち合いを下放れたことから、トレンドフォロー型の投機筋が動き始めた可能性があります。週明け相場は、1万6000円大台の攻防戦から始まりそうですが、今後の見通しなど詳しくは、明日発信のレポートで分析してみます。指数は大きく下落したものの、業績をベースにチョイスした注目株は堅調に終わっています。引き続き、投資方針を変更する必要はないと思いますが…。
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Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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