大仏さんの「株やぶにらみ」
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09 | 2017/10 | 11
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週明けの日本株は、ドーハ産油国会合の失敗やG20での日米の対立を受けた円上昇を嫌気し、全面安商状となり大幅続落して終了
 生産凍結を目指したドーハの産油国会合は、凍結の言いだしっぺのサウジの変節でお流れになったようです。イランが参加しなかったことに、サウジの王族が腹を立てたようですが、イランはもともと、「経済制裁前の水準まで増産する…」といい続け、今回の会合も生産を凍結する意思もないのに参加しても意味がないとして石油相の参加を見送っています。報道の内容を見ると、事前にイラン抜きで凍結に合意する合意があったようですが、ロシアなど他の産油国には戸惑いがあるようです。サウジの変節はいったいなんだったのでしょう。まあ、あと70万バレルほど増産すれば、経済制裁前の400万バレルに達するわけで、この時にイランがどう出てくるかが次の焦点になりそうです。米国の方では、稼働リグ数の減少で産油量も日量900万バレルを割り込んできており、そろそろ、安定状態を取り戻してくるのかもしれません。今日は、合意が失敗したことで原油先物は、一時、37ドル台に下落しましたが、売り一巡後は、下値支持ゾーンの38ドル台に戻してきています。

 今日の日本株に取っては、米国の強引なドル安推進の方が影響が大きかったようです。レポートでも2月11日のイエレンFRB議長のドル安考慮発言以来の、米国の為替政策の変化を懸念してきましたが、その後の、FOMCの金利予想の引き下げや、局所バブルを抱える地区連銀総裁のタカ派発言にもかかわらず、同議長は、利上げを急がない方針を講演で述べるなど、ドル安に誘導する動きが強まっていました。この動きに便乗するように為替投機筋が円買いを増加。先週12日現在の円買い残高は、とうとう10万枚を超える規模まで膨らんできました。これに追い打ちをかけたのが、先週末のG20後の米国・ルー財務長官の円売り介入へのけん制発言。これで、米金融当局と政府が「ドル安」を志向していることがはっきりし、今日の円買いにつながったんでしょう。日本政府は、じりじりしますが、ドル安は、資源価格の安定や新興国からの資金流出への歯止め(特に、中国)に貢献するほか、米国の多国籍企業や製造業への助けになります。実際、このところでてくる製造業の輸出関連指標には目覚ましい改善があります。

 まあ、相対的に「ドル安」は世界から歓迎されているわけです。これに対抗して、円売り介入をしようとすると、抵抗があるのは当然でしょう。直近レポートでも書きましたように、昨年来、突然の元切り下げを行い資金流失を招いた中国、年末に利上げを急ぎ過ぎ、年明けの波乱を招いた米国、そして、一昨年の消費税引き上げとともに、大幅な公共投資の削減を行い経済を需要不足に追い込んだ日本と、政策の失敗が相次ぎました。しかし、中国は、いち早く為替の安定など資本流出対策を打ち始め、米国も露骨なドル安政策に転換。株価は史上最高値に接近するような動きに…。また、アジア市場でも、非資源の新興国株式は比較的しっかりでした。

 ところが、日本に関しては、いまだに政策失敗の修正が行われておらず、景気低迷、デフレ再燃を意識し、円買いが進んでいるわけです。まあ、直接市場に介入しなくても、政策の失敗を補うことをすれば、自然と円高は収束していくと思われますが、これだけ原因がはっきりしているのに、なぜ手が打てないんでしょうね。すべての原因が、景気が立ちなおったと勘違いし、需要の抑制策をとったことにあるのははっきりしています。このままでは、1997年のアジア通貨危機前に、「偽りの夜明け」に騙され、消費税引き上げや金融引き締めをおこない、日本経済をデフレの深淵に落とし込んでいったときと、同じ間違いを犯すことになります。前回も裏で糸を引いたのは○○省、今回も消費税上げにこだわっているのは○○省…。この方々、よほど不景気が好きみたいですね。

 というわけで、寄り付きからマイナス材料を一手に引き受ける格好で日本株には売りが集中。原油安を受けた資源株、円高を嫌気した外需株や主力株に売りが増加。先物売りに裁定解消売りまで加わり全面安の展開に。GLOBEX市場で原油価格が37ドル台に下落、ニューヨークダウも3ケタの下落になると、さらに売りが拡大。寄り後まもなく日経平均は、この日の安値1万6254円(前週末比594円安)をつける場面もありました。ただ、産油国会合の失敗や米国財務長官の介入けん制発言が嫌気されたものの、パニック的に売るような動きはなく、終日、安値圏で底這う動きに…。前週に続き、東証マザーズ指数が堅調に推移したことで、小型株の下げが限定的だったこともあり、寄り付きの売り一巡後は、底堅く推移していました。

 結局、日経平均は571円08銭安(3.40%)の1万6275円95銭、TOPIXは41.25ポイント安(3.03%)の1320.15ポイントと、ともに続落。出来高は、前週末比2億株増の21億8206万株、売買代金は、同720億円増の2兆1312億円と、下落幅の割には少ない商い。騰落状況は、値上がり209、値下がり1696と全面安商状。VI指数は、4.34ポイント上げ31.0ポイントに急伸。一気に先行き不安が高まっています。日経平均のRSIは、44%→37%に低下、騰落レシオは104%→95%に低下したものの、他の目先指標は短期的な調整が必要なことを暗示。先週、1000円を超える週足長大陽線をつけていることから、大きく下押す懸念は少ないものの、短期的にはこの陽線うちで、下値を模索する展開になりそう。中国や米国と同様に、早期に政策失敗の修正が望まれるところ。引き続き、前期の増額修正、今期連続増益銘柄の買い方針。
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Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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