大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
09 | 2017/10 | 11
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本日の日本株は、重大イベントの接近から模様眺め気分が強まる中、先物売りやポジション調整の売りに押され、4日ぶりに反落して終了
いよいよ、英国の命運を決める国民投票が明日の夜に迫ってきました。欧米市場は、世論調査結果やブックメーカーの賭け率を参考に、英国のEU残留を織り込むような動きになっています。ただ、昨日の海外の動きを見ても、リスクオフが後退してもリスクオフで買われたはずの円は安くなりませんし、株先物も下落して帰ってくるという始末…。何が何でも円安にはしない…という動きが見え隠れします。離脱が決まれば、もちろん、リスクオフの円買い機運が高まりますし、残留が決まれば決まったで、一時的にリスクオンから円が売られても、次は、米国の金融政策に関心が移ってきます。昨日の米議会証言でイエレンFRB議長は、景気後退に陥ることはないものの、「低成長、低金利状態が長期間続く可能性がある…」と発言。暗に、ドル安を歓迎するような動きをしています。

 銀行のリスク資産保有を制限し、かつリスクを負う自己売買の制限など数々の規制を強化したボルカールールが昨年7月から適用を開始。それを前に、米国の銀行通じて新興国や国際商品に流れ込んでいた資金が、一昨年から一斉に回収されています。短期間にドルが米国内に還流したことから、強烈なドル高が起こる一方、新興国通貨が急落。原油など商品市場からも資金が流出し、市況は急落。新興国を中心にする経済危機が懸念される事態になりました。原因は、過度に銀行への規制を強化したことにあります。また、自己売買を制限したことから相場の波乱時に、売り向かったり買い向かったりするスィングプロデューサーの役割をするものがなくなり、株式や債券の価格が乱高下するようにもなってきました。また、年末に利上げを実施すると、年初から、新興国の通貨が下落。危機が再燃しそうな感じになってきました。そのために、2月後半から、FRBを中心にドル安志向を強め、ルー財務長官も、円高に苦しむ日本がドル買い介入することをけん制。ドル安志向を露骨に示してきました。
 
 今回の国民投票結果が、どうなるかわかりませんが、新興国には米銀ルートとは別に、英国の銀行通じて欧州の資金が流れ込んでいるため、離脱になれば、昨年と同じような巻き戻しの動きが出ないとも限りません。そうなると、米国としては危機に対処するためにも新興国にドルが流れやすくする必要が生じ、利上げなんてとてもできないということになります。どちらに転んでも、中期的に円が下落する要因はないということになりますが…。世界がドル安を歓迎している以上、日本としても、外需に頼らない成長を図らねばならないのですが…。円安になっても輸出の金額が増えても、数量は増加しませんでしたので、別の生きる道を考えたほうがいいような気がします。企業も個人も金をうなるほど持っているんですから、うまく生かして使えばかなりのことができるはず。また、政府だってマイナス金利で国債が発行できるのですから、この際、徹底した内需刺激をしてもよさそうなものです。

  ボルカールールの適用だけで、一昨年半ばから、昨年初めにかけて、あれだけの規模のドルが米国に回収され、ドル不足から中国をはじめとする金融危機が起こっています。問題は、次期大統領候補の最右翼であるクリントン氏は、金融危機を引き起こした銀行への規制をさらに強めるべきだ…といまだに主張しています。1929年の大恐慌から米国が立ち直りかけた1930年代半ばに、やはり危機を引き起こしたことに対する制裁として銀行への規制が強化されましたが、結果、流動性不足から不況が深刻化。第二次世界大戦に突入していくという、失策を引き起こしています。英国のEU離脱問題よりも、怖いのは、クリントン大統領が誕生し、さらに銀行規制が強められたとき…。まだまだ、先の話で、選挙戦で国民の不満を取り込む策だとは思いますが、当選後も同じ主張をしていたら、警戒しなければなりませんね。当面は、ドル安歓迎のムードですから、日本が介入なしに通貨安を志向するなら、さらに金利を引き下げるか、徹底してインフレを刺激。実質金利を米国以下にしなければなりません。経常収支の黒字、実質金利の上昇など、円が買われる理由があることも忘れてはいけませんね。

  話が飛んでしまいましたが、今日の日本株は、朝も書いたように不自然なCMEの動きを受けた先物売りで、終日軟調な動きが続き、4日ぶりに反落して終了。英国民投票で離脱が決まった場合、円が買われる可能性があることから、株先物の売りポジションを作っておこうという動きでしょうか。また、昨日も書きましたように、2月安値、4月安値を結んだラインが上値抵抗として機能する可能性があるとしましたが、想定通り、今日はこのラインで抑え込まれることになってしまいました。
 結局、日経平均は103円39銭安(0.64%)の1万6065円72銭、TOPIXは9.29ポイント安(0.72%)の1284.61ポイントと、ともに反落。出来高は、前日比1億株減の16億1566万株、売買代金は756億円減の1兆7038億円と、イベントを前に閑散商状。騰落状況は、値上がり411、値下がり1433と、売りが勝りました。

 まあ、動きようがなくなってきましたが、八方ふさがりのように見えても、人手不足に困る企業は、第二新卒まで採用の枠を拡大しているほか、パートやアルバイト、派遣などの時給は、明確に常用雇用の賃金上昇を上回るなど、米国と同様に雇用の増加が始まっています。やがて、個人消費増にもつながっていくものと思われますが、いいところは良い、悪いところは悪い…という明確な差が出ています。今なら、自分でマーケットを切り開くなど、いいところを狙って置けばいいと思うのですが…。今日は、時間がなかったので書きなぐりになってしまいました。懸念材料を書きましたが、個別を中心に相場には弱気ではないことを含んでおいてください。  
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Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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