大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
04 | 2017/05 | 06
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週明けの日本株は、外需株への嫌気売りが続いたものの、内需ディフェンシブ系銘柄や先物の買い戻しから、反発して終了
 先週末の英国のEU離脱騒動から3日経ちましたが、離脱に賛成票を投じた人の反省の弁が伝わってきます。英国議会に対して、国民投票のやり直しや、法的拘束力がないので離脱交渉をしないように…など、多くの請願がいっているようですが、投票結果を無視して、EU残留を決めれば、熱心な離脱派も黙ってはいないし、民主主義を無視することにもなりかねません。まあ、自らが招いた結果ですから、離脱が最善な選択だったとなるような政策運営をするしかないでしょう。計算づくで動かず、感情に支配されて選択をすれば、悲劇的な結果を生むことは、日本でも民主党政権を選択したときに経験していることですが…。

 今日の株式については、スペインの再総選挙があったので、この結果を受けて、一段安。これを見て、何らかの政策対応がでてきて、明日か明後日に底入れ…なんてストーリーを描いていたんですが、事前に、反緊縮財政派が優勢と言われていたものの、さすがに英国民投票後の混乱を見て、現実的な選択をすることになり、与党が勝利。日本株は、GLOBEX市場の米国株が下落していたものの調整することなく終日堅調な動きを続けることになりました。まあ、英国のEU離脱の影響については、今後何が起きるか予想もつきませんが、今後予想される離脱の動きに対し、EU側が見せしめ的に高飛車な交渉をすることだけは確かでしょう。一方で、ドイツを中心に加盟国に緊縮財政を押し付けてきましたが、これが域内経済の不振につながりEUに対する反感を強めていることから、この締め付けを緩め、景気刺激的な動きをしてくる可能性があります。

 最大金主としてのドイツの負担は大きなものになりそうですが、強気のメルケル首相だって独自の移民政策によって、国民に負荷をかけている移民への支援金などの費用は、2017年には350億ドルを超えてくると見積もられており、反対派勢力の台頭(中心は政敵ともみられるショイブレ財務相)から政権基盤の安定もむつかしいといわれています。EUは、「人、モノ、金」の域内移動の自由を保障する「経済的な統合」から一歩を進め、政治的な統合を進めるステップに移ろうとしています。そのため、EUが各国の政府に代わり、様々な政策を決定。これを加盟国政府が実行するような段階に来ていますが、これにより、各加盟国の独立性が脅かされているととらえる国民が多く、反EUの動きが加盟国の間で強まっています。特に、大英帝国という過去の栄光にしがみつく、英国民にとっては、EUの官僚から政策に口出しされることに、耐えられなかった、という側面もあったのでしょう。

 しかし、EUは最終的な統合へ向けての歩みを止めることはできませんので、加盟国の不満をかわしながら、時間をかけて政治的な統合も成し遂げざるを得ません。まあ、その意味では、EUに加盟しながら、常に批判的な動きをしてきた英国が離脱することは、好都合だったのかもしれませんね。ただ、英国が離脱することで、リーダー国はドイツとフランスが中心になります。両国とも有名な米国嫌いの国。これまでは英国が仲介していましたが、これで、EUと米国との距離が拡大。西側への影響力の拡大を進めるロシアがすきを突いてくる可能性もあり、EUは独自にNATOの強化をしないと、ロシアと国境を接する加盟国の不満も生じかねません。ドイツの負担は膨大なものになりそうですが、ドイツ国民がどこまで我慢できるか…。まあ、いろんなことが起きてきそうですね。これに、トランプ大統領でも誕生しようものなら、世界のルールが変わってしまう可能性も…。まあ、世界とのつながりを持つ企業には不透明感が付きまとうことになりそうです。

 先週の日本株は、2000年4月17日のITバブル崩壊時の1426円安以来の4ケタの下げでしたが、リスク回避の円買いが自動的に株先物売りにつながり、これに自動的に出てくる裁定解消売りが拍車をかけ、急所である16日安値を切ると、トレンドフォロー型のファンドからの売りが、これまた自動で出てくるなど、コンピューターを使ったアルゴリズム取引が下落幅を拡大した側面も大きいと思われます。英国のEU離脱ショックという大きなマイナス材料に注目が集まり、あれこれ解説がありますが、アルゴリズム取引が下げを加速した可能性について解説するところはなかったように思われます。為替と株先物がセットで売買されていることが、円や株価の振幅を大きくし、ボラティティが上昇。あまりに変動率が大きいことから、まともな投資家は日本市場に近づかず、板が薄くなり、ますます変動率が大きくなる、という状態。海外投機筋にとっても、日本市場の魅力は、ファンダメンタルではなく、大量に売買ができるという「流動性」だけ…。まっとうな市場にしないと、堅気のお客さんが来ないということを、金融当局は知るべきでしょう。

 まあ、今日は、日経平均は357円ほど戻しましたが、日銀の臨時会合の開催など為替面でのリスクがあることから、投機筋が買い戻しを優先したことが指数の上げにつながったんでしょう。ただ、今晩の欧州株の動きや米国株の動きによっては、明日から、また先物筋の動きが活発にならないとも限りません。今日あたりの動きを見ても、外需株は引き続き売られ、買われたのは先週売られすぎになっていた内需株や紙パ、医薬品などディフェンシブ系への買い戻しが中心。中身があったとは言えませんね。今日の日足のパターンをみても大木にしがみついた格好。いつずり落ちるかわからないですね。まあ、投機筋が扱いにくいような小型物はしぅかりでしたから、抜け道がないわけではありませんが…。今日は、レポート銘柄のVR関係で新しい材料が出てきた福井コンピューターが年初来高値を更新してきました。自動運転関連も堅調。類似企業のIPOでSMSも値上がり上位に…。

 とにかく、明日の指数の動きは欧州株と米国株、そして米財務省の意向を受けた円相場の動き次第…。現在、欧州株は次第に下落幅を拡大、GLOBEX市場の米株先物は、80ドル近い下げ。日経平均先物は、大証終値を140円ほど下回り、円もじりじり上昇中。まず震源地が落ち着かないことにはね…。
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Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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