大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
06 | 2017/07 | 08
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3連休明けの米国株は、英EU離脱危機の買い戻し一巡感や原油価格の下落、金利の最低水準更新などを嫌気。幅広く売られ、主力3指数とも5立会日ぶりに下落して終了
 おはようございます。
 3連休明けの米国市場で、10年物国債金利が1.3670%まで低下。1950年の1.3881%を下回り、史上最低水準に…。金利低下による運用環境の悪化を嫌気して、銀行や消費者金融など金融株の下げが目立っています。一方、公益事業株や安定配当株の動きが堅調です。先週末の段階で、指数別の配当利回りを見るとバリュー株が主のニューヨークダウは2.55%、同S&P500は2.18%と10年債利回りを大きく上回ります。一方、グロース株中心のNASDAQ100の配当利回りは、1.3%と10年債を下回ります。また、景気敏感型の運輸株指数は1.55%に対し、ディフェンシブ型が集まる公益事業株は3.04%と、10年債金利を大きく上回ります。このところ、グロース株よりもバリュー株を重視する流れがあると書いてきましたが、利回り比較してみると、なぜ指数間で格差があるのかの説明がつくと思います。米国でも物価の上昇基調が鮮明になり、金利が上昇に転換してこないと、成長株が買われてこないのでしょうか。米国市場では、金利裁定が冷徹に生きているようですが、日本では、資産保全ばかりが先に立ち、いつまでたっても裁定の動きが出てこないようです。資金運用面でも、大人になる必要があるようですね。

 5日の米国市場動向
 ニューヨークダウ        1万7840ドル62セント     -108ドル75セント(0.61%)
 NASDAQ総合指数       4822.90ポイント        -39.67ポイント(0.82%)
 S&P500              2088.55ポイント        -14.40ポイント(0.68%)
 CME日経平均先物       1万5445円           -155円
 10年物国債金利        1.3670%             -0.09%
 ニューヨーク原油        46.60ドル            -2.39ドル
 GOLD               1358.70ドル           +19.70ドル
 ドルインデックス         96.18               +0.66 


 3連休明けの米国株は、英国のEU離脱ショックの買い戻し一巡感や原油価格の大幅安を嫌気し、売りが先行。反落してスタートしました。英国景気への懸念が高まりエネルギー株が売られたほか、同国の複数の不動産ファンドの売買が停止されたことから、金融への影響も懸念され銀行株が下落したこともあり、寄り後も次第に下落幅を拡大する展開に…。2時頃には、この日の安値1万7785ドル(前週末比164ドル安)をつけていました。FRB関係者が、英国のEU離脱など不透明感に対処するため、「忍耐強く対応することが必要…」と述べたことが、利上げ懸念の後退につながり、引けにかけてディフェンシブ株を中心に買い戻され、やや下落幅を縮めたものの、結局、主力3指数とも5立会日ぶりに反落しています。ニューヨーク市場の騰落状況は、値上がり828、値下がり2268(NASDAQ市場は、781-2085)。VIX指数は、0.81ポイント上げ15.58ポイントに上昇しましたが、先行きに対しては冷静に受け止めているようです。

 NYダウは5立会日ぶりの反落。24日の英国EU離脱ショック時に付けた610ドル安の長大陰線の寄り付きまで戻し、買い戻しの一巡感がでたようです。先週末日足一目均衡表の雲を抜け出していたことから、短期的には雲上辺が下値支持になるかどうかを確認する動きに…。原油価格の動きが米国内で稼働する掘削リグ数の増加やOPEC加盟国の6月産油量が1997年来の最高水準まで増加するなど、再び、需給悪化懸念が台頭。波乱含みになってきたことから、指数の伸びは一服する場面も。当面、1万8000ドル大台を付近でもみ合いを続け、来週から始まる企業決算を見守る動きになるか…。

 米国株は反落。円は、英ポンド下落やEU内の銀行懸念などからドルがユーロに対して上昇したものの、米長期債金利が過去最低水準に下落したことやリスクオフの動きから買われ、対ドルは111円70銭台に、対ユーロは112円60銭台に、それぞれ上昇。CME日経平均先物は、大証先物終値を155円下回る1万5445円で帰ってきました。レンジは、1万5355円~1万5800円。出来高は、前週末比1万9000枚増の6万1222枚。本日の日本株は軟調に推移しそう。今週末に控えるオプションSQに絡む先物売り崩しの懸念もあり、波乱含みの動きも…。全般に手控え気分が強まりそうですが、2週前のレポートで書いた波乱に備えたポジションが浮上してくる期待も…。何とか、国内勢の買いで抵抗してもらいたいが…。このところ、円高の背景に関する解説が増え、日銀の物価上昇政策の失敗を責める動きがありますが、昨年の物価上昇時に、大衆迎合的に物価上昇を攻撃した時の論調はいったい何だったのか…。つくづく、マスコミのいい加減さと勉強不足には愛想が尽きる…。
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Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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