大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
09 | 2017/10 | 11
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週末の米国株は、欧州株が続伸したことや、予想を上回る雇用統計結果だったものの、利上げにつながるものではなかったことなどを好感。主力34指数とも大幅に上昇して終了
 おはようございます。
 昨日発表の米6月雇用統計で非農業部門の就業者数は、前月比28.7万人の増加になりました。予想の17.5万人増を上回り、先月の大幅な伸びの鈍化が一時的なものだったことが確認され、市場の安心感につながりました。失業率は、前月から0.2ポイント上げ4.9%に上昇。労働参加率が62.6%→62.7%に上昇したことや、堅調な景気を受けより良い職を求めて離職する労働者が増えていることなどが影響しているようです。物品生産が前月の-4.1万人から+9000人に回復(製造業の伸びが顕著)したことや、サービス部門の伸び(+3.5万人→+25.6万人)などが支えに…。小売り(+3万人)、ヘルスケア(+5.84万人)、娯楽・ホスピタリティ(+5.9万人)の増加が顕著でした。ただ、平均時給の伸びは、前月比+0.1%増の25.61ドルと伸びたものの、前月の伸び(+0.2%)や予想(+0.2%)を下回っていました。市場は、当初、雇用の大幅な伸びに素直に反応したものの、失業率が予想を上回ったこと、5月の数字が、+3.8万人から、さらに1.1万人に下方修正されたこと、平均時給の伸びが予想を下回ったことを受け、FRBの利上げは困難との予想が台頭。株式市場は上昇したものの、金利は低下。ドル相場も乱高下するなど、市場は方向感を見失ったような動きに…。円の対ドル相場は、数字の発表当初は101円台まで下落したものの、数字のマイナス面に注目されたところでは、一時、99円台に上昇するなど、相変わらず不透明感の受け皿にされていました。

 8日の米国市場動向
 ニューヨークダウ       1万8146ドル74セント     +250ドル86セント(1.40%)
 NASDAQ総合指数      4956.76ポイント        +79.95ポイント(1.64%)
 S&P500             2129.90ポイント        +32.00ポイント(1.53%)
 CME日経平均先物      1万5340円           +220円
 10年物国債金利       1.3660%            -0.02%
 ニューヨーク原油       45.41ドル            +0.27ドル
 GOLD              1358.40ドル          -3.7ドル
 ドルインデックス        96.28              +0.02    


 週末の米国株は、域内銀行への懸念後退を受け欧州株が上昇したことに加え、朝方発表の雇用統計で雇用者数の伸び率が回復したことを好感。買いが先行し、反発してスタートしました。就業者数は伸びたものの、失業率が上昇。ただでさえ悪かった5月数字が下方修正されたことから、今回の数字が利上げにつながるものではないとの観測から、幅広く買いが入り終日上げる展開に…。予想を上回る就業者数を受け原油価格が上げたことも指数の伸びに寄与しています。欧州で銀行株が上げたことを受け金融株が買われたほか、素材、一般消費財など景気敏感株の上げも目立ちました。引けにかけ上げ幅を拡大。ニューヨークダウは引け近くにこの日の高値1万8166ドル(前日比271ドル高)をつけています。結局、NYダウとS&P500は反発。NASDAQ総合指数は、3日続伸して終了。ニューヨーク市場の騰落状況は、値上がり2711、値下がり370(NASDAQ市場は、2386-486)と、ともに買いが優位。VIX指数は1.56ポイント下げ13.20ポイントに低下。

 NYダウは反発。6月8日以来1か月振りに1万8000ドル大台を回復してきました。予想通り史上最高値(1万8351ドル)の更新へ向け、歩みを進めていますが、次は、4月20日の1万8167ドル更新がカギに…。週明けのアルコアから決算発表が本格化しますが、今後は決算内容がポイントになりそう。NASDAQ総合指数も、上げ足を速めてきましたが、以前から書いているように、高値と安値を切り下げる下落トレンド内にあり、トレンド抜けが強気入りの条件。原油掘削リグの稼働数が増加しており、関連IT業界の受注回復に期待が集まる…?市場最高値まで、あと3ポイントに迫ったS&P500が更新一番乗りになるか…。

 米国株は大幅高。円は、利上げ懸念の後退から、対ドルは100円50銭台に上昇。対ユーロは横ばい。CME日経平均先物は、大証先物終値を220円上回る1万5340円で帰ってきました。レンジは1万5080円~1万5380円。出来高は、約2万3000枚増の6万1450枚。週明けの日本株は、高寄りして始まった後は、今秋に続き2番底防衛の動きに…。米株高が支えになりそうですが、その一方、シカゴIMM通貨先物市場の投機筋の円買い越し残は4月19日現在の過去最高水準(7万1874枚)に、あと8000枚まで迫ってきており、週明けも円高が株価の重しになりそう。昨日、再び100円大台を割り込んできたことから、政策対応が喫緊の課題に…。来週は、投機筋と政権とが対峙する神経質な相場になりそう。どちらに動いても、値幅が出てきそうなので、備えはしておきたい。注目株は来期の業績まで抑えていますので、当面、現状維持でいいと考えます。
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Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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