大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
10 | 2017/11 | 12
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週明けの米国株は不透明要因が晴れたアジア、欧州市場の上昇を好感。週末の好調な雇用統計結果を改めて織り込む動きとなり、続伸して終了。S&P500は史上最高値を更新
 おはようございます。
 英国の首相後継をめぐる争いは、対抗馬のレッドソム・エネルギー担当閣外相が撤退。本命のメイ内相に決まりました。13日にも首相に就任する予定といわれ、同氏のもとで、EU離脱交渉が動き始めることになります。EUとの条件のすり合わせ過程で、議会との対立が起き、解散・総選挙という流れができないでもありませんが、とりあえず、停滞していた離脱交渉が動き出すことへの期待感から、市場は上げで歓迎しています。まだ、イタリア銀行の不良債権処理問題、スペイン、ポルトガルへの罰金制裁と、EUのルールに従うよう求めた問題の行方が残されていますが、欧州独自の優柔不断な解決法で対処していくことになるのでしょうか。
 また、懸念されていた米国企業決算ですが、昨日発表されたアルコア決算は、EPS,売り上げとも、予想を上回ってきました。アルミ需要や次年度決算に関しても強気の見通しが示されたことを市場は好感しており、まずまずのスタートを切ったといえそう。注目されるのは多国籍企業の決算ですが、4~6月に関しては、FRBや財務省を中心に露骨なドル安誘導が行われており、予想を上回る内容になるかもしれません。レポートでも書いたミニサマーラリーは現実になるかも…。

 11日の米国市場動向
 ニューヨークダウ         1万8226ドル93セント     +80ドル19セント(0.44%)
 NASDAQ総合指数        4988.64ポイント        +31.88ポイント(0.64%)
 S&P500               2137.16ポイント        +7.26ポイント(0.34%)
 CME日経平均先物        1万6070円           +360円 
 10年国債金利           1.4310%            +0.07%
 ニューヨーク原油         43.76ドル            -0.65ドル
 GOLD                1356.60ドル          -1.80ドル
 ドルインデックス          96.54              +0.18      


 週明けの米国株は、日本の財政出動による景気刺激策への実施期待からアジア株が全面高になったことや、英国の次期首相にメイ内相が就任。離脱交渉が進展するとの期待感から欧州株が続伸した流れを受け、高寄りしてスタートしました。S&P500が史上最高値を更新したことも好感され、銀行、素材、半導体など景気敏感株を中心に買われ、寄り後も上げ幅を拡大。ニューヨークダウは昼ごろこの日の高値1万8283ドル(前週末比137ドル高)をつける場面も。ただ、その後は、週末雇用統計の失業率上昇や5月の非農業部門就業者数の下方修正など負の側面を懸念する動きも台頭。引けにかけ、益出しの動きも強まりやや上げ幅を縮小する展開も…。これまでの指数の戻りをけん引してきた、医薬品、公益株、高配当株は値を消し、景気敏感株への買いが増加。ただ、売り、買いとも突出して動いたものはなく、ダウ30種採用銘柄では、計画中の中距離旅客機需要への自信を示したボーイングの1.5%上昇が最大。結局、主力3指数とも続伸。S&P500 は昨年5月の2134.72ポイントを抜き、市場最高値を更新して終わっています。ニューヨーク市場の騰落状況は、値上がり2099、値下がり970(NASDAQ市場は、1933-940)。

 NYダウは続伸。昨年11月の戻り高値を更新し、上げトレンドを確かなものにしてきました。次の史上最高値(昨年5月の18351ドル)まで、節値は見当たりません。リスク回避の後退から、当面は景気敏感株が市場をリードすることになりそうですが、原油価格が、需給関係の悪化懸念から伸び悩んでいることから、NASDAQやS&P500 採用の景気敏感型銘柄が市場をリードする格好になりそう。ただ、以前から書いているように、NASDAQ総合指数は、高値と安値が切り下がる下落レンジの中を動いており、このレンジ抜けが本格立ち直りのポイントに…。S&P500が高値を更新したことから、いったんは益出しの動きが出ることも想定しておく必要がありそう。

 米国株は続伸。円は、英国でメイ新首相が決まったことから、リスク回避の動きが後退。参院選に勝利した安倍首相が大型の景気刺激策を指示したことも好感され、円の売り戻しが増加。対ドルは102円80銭台、対ユーロは113円70銭台に、ともに急落。CME日経平均先物は、弱気筋の買い戻しなどもあり大証先物終値を360円上回る1万6070円で帰ってきました。レンジは、1万5350円~1万6140円。出来高は前、週末比1万5000枚増の9万6813枚に増加。前週末に続き、日本株への弱気ポジション解消の動きが続いています。本日の日本株は、昨日に続き弱気筋の買い戻しから堅調な相場展開が続きそう。円の100円割れ必死…との見方が強かったことから、外需株への売り込みが多かったほか、世界的な銀行への懸念から国内銀行株にも売り込みが入っており、当面、この踏み上げが上げのエネルギーに…。国内資金の回帰が焦点に…。引き続き、ソニー、ソフトバンク、ヤマハの動きに注目。ベンチャー企業のインキュベーターみたいな企業になっているリクルート・ホールディングス…。
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Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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