大仏さんの「株やぶにらみ」
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週末の日本株は、円高や米株安を嫌気し、外需株や主力株が下落。週明けのイベント控えから見送り気分も強く、日経平均、TOPIXとも反落して終了
 英BBC放送が6月中旬に収録した「黒田日銀総裁のヘリコプターマネー否定発言」を今になって放送したことへの影響が懸念された今日の日本株でした。朝の書きこみでは、週末(G20財務相・中銀総裁会合)、週明け(FOMC、日銀禁輸政策決定会合)に大きなイベントを控え、海外投機筋も悪さはできないのでは…としましたが、今日の日経平均の終日値幅は129円と狭いレンジの動き。また、出来高も16億株割れにとどまっており、放送の影響は小幅にとどまったようで、一安心でした。先週の日経平均の1400円近い上げは、元FRB議長でヘリコプターベンの異名を持つバーナンキ氏が安倍首相、黒田日銀総裁と会見したことがヘリコプターマネーの散布を海外投機筋に抱かせることになったもの。それを頭から否定したことで、売りに回るのでは…との懸念も持たせましたが、BBCが、6月中旬に収録されたものであることを、あとからフォロー的に公表。21日の発表までの間に、英国のEU離脱という大きな材料が出ており、6月時の発言をそのまま受け取ることはできない…として、来週末の日銀会合に追加緩和の期待をつないだことが、相場の落ち着きにつながったようです。果たして29日に、海外投機筋の期待を満足させられるだけの材料を日銀が提供できるか…。

 今日の日本株は、BBS放送が放送した日銀総裁のヘリコプターマネー否定発言が、為替市場に大きなマイナスの影響をもたらし、円相場は105円40銭台まで急伸。これを嫌気し、CME日経平均先物は1万6500円台まで下落して帰ってきていました。ただ、BBCの収録時期に関するフォローがあったことに市場も安心感を持ち、先物買いを入れる投資家もあり日経平均は、CME終値(1万6560円)を上回る1万6612円(前日比198円安)でスタート。寄り後も大きく売り込むような動きはなかったものの、円高を嫌気した外需株への売りから、じり安する展開に…。この日から日本国内でも「ポケモンGO」」のリリースが始まったことで関連株が人気化したことも支えとなりました。欧州市場が開く2時過ぎに、一時、まとまった先物売りが持ち込まれ、日経平均は、この日の安値1万6566円(同244円安)をつける場面もありましたが、売りが続かず、引けにかけては、やや下げ幅を縮小。反落して終わったものの、日経平均、TOPIXとも小幅な陽線で終了。相場の強さを示しました。

 日経平均は、182円97銭安(1.09%)安の1万6627円90銭、TOPIXは11.88ポイント安(0.89%)安の1327.61ポイントで終了。出来高は、前日比4.15億株減の15億9104万株と20億株の大台割れ。売買代金は、同1521億円減の2兆4289億円と、ともに減少。騰落状況は、値上がり515、値下がり1322と、売りが優勢。
 今日の終値での日経平均、TOPIXサイコロは、ともに7勝5敗で変わらず、日経平均RSIは、73%→67%に低下。25日線かい離率は、+5.7%→+4.4%に低下。指数系のモメンタムは低下傾向に…。一方、騰落レシオは125%→131%に上昇。昨年11月26日の133%以来の水準に上昇。やや警戒的な動きが出てきました。

 まあ、週足MACDがシグナルラインを上回り買いシグナルを発信して終わった点はよかったといえます。また、週明けには13週、26週の各移動平均線の対応点が時価を下回り、移動平均が上向きに転換してくることも予想され、全体は底堅くなってきそうです。今日発表された投資主体別売買動向は、現物が3603億円、先物は日経平均型、TOPIX型を合わせて6432億円と合わせて1兆円の買い越し。一方個人の現物の5050億円売り越しなど、国内投資家は総売り越し。日経平均1390円高、TOPIX107ポイントの上げは、海外投資家、特に、先物にリードされていたことが分かります。このところ書いてきたように、イベントに向けてポジションを積み上げていくイベントドリブン型ヘッジファンドと思われ、来週29日の日銀会合付近は値動きが荒くなるかもしれませんね。ただ、裁定買い残がそれほど積み上がっていませんので、破壊力はそれほど強くないはずですが…。

 今週は、レポート注目株も結構しっかりでした。五洋建設や、ディップ、リクルートホールディングスなどが高値を更新。その他、今期から来期にかけて業績好調が予想されるとして注目してきたものも、今週引け値で週MACDが買いシグナルを出すなど、強気シグナルを出しているものも多いようです。詳しくは、日曜日発信のレポートで解説しますが、週明けから決算発表が本格化してきます。まだ、第1四半期なので、通期見通しを据え置くものが多く、好決算でも叩き屋の被害にあうものも出てきます。ただ、進捗率が前期の実績を上回るのもは、たたかれたところは、絶好の買い場になってきそうです。まあ、ポケモン祭りもいいですが、開発企業に関して任天堂の利益を押し上げるのは、いったいいくらの売上高が必要なのか…など、そろそろ冷静な計算もされてきそう。理想買いから現実買いに移った時に割高だった場合は、適正価格まで押し戻されることがあるかも知れません。
 全体相場の先行きに不透明感があるようですが、一度、場ぶり崩壊前の高値からの為替、株価の動きをトレースしてみては…。目先の懸念材料に振り回されていますが、すでに全体の流れは大きく変化しているようですよ。
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Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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