大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
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本日の日本株は、為替が円安気味に推移したことを好感し、主力株が堅調に推移したものの、買い戻しの一巡感から全体は膠着感を強め、小反落して終了
 昨日の米国市場は記録的な薄商いになりました。ニューヨークダウも、7月中旬に1万8500ドルの大台に乗せた後は、1か月半にわたり、このゾーンを中心にしたもみあいを続けています。日経平均もこの間1万6500円を中心にした往来相場に移行しています。世界経済に成長通貨を供給する米国で、昨年12月に続く、利上げ懸念が頭をもたげてきており、流動性供給の蛇口が占められ、世界経済が一段と減速するのでは…との漠然とした不安が市場を覆い始めているようです。ただ、一方で、日本、中国、欧州という経済三極が緩和的な政策をとっているうえ、さらに緩和策をとる可能性もあることから、本当は、流動性を気にすることはないと思うのですが…。

 このパターンは、ITバブル崩壊後の動きとよく似ています。日米とも景気刺激のため緩和的な政策をとりましたが、2004年6月、FRBはFFレートを引き上げ、以後、2006年7月まで、17回にわたって利上げを繰り返しました。しかし、日本は、米利上げ実施後も緩和的な政策を実施。日本が、金融引き締めに転換したのは、2006年3月から約2年遅れて実施しています。この間、当時のグリーンスパンFRB議長に引き締めを実施しても、効果が無いと疑問を呈したことがありましたが、当時、円キャリートレードで調達した資金が、米国に還流。証券化商品売買の資金となり、資産価格を押し上げていました。日本が流動性を供給していたわけです。しかし、日本が日銀が量的緩和をやめ引き締めに転換した後、翌2007年の初めから住宅販売が頭打ちとなり、その後、価格が下落。証券化バブルの崩壊につながっていきました。今回も、米国が利上げに踏み切っても、2004年当時と同様に、日本が緩和を実施。当時と異なるのは、さらにEUや中国が緩和を実施しており、流動性の規模は当時よりも大きいものと思われます。FRBが、これまでQEで買い取った証券を市場で売却し、資金を回収しない限りは、当時と同じような動きになるのではないでしょうか。米国の利上げに対し、あまり神経質になることもないような気がしますが…。

 ただ、当時と異なる点が一つ…。それはバブル崩壊後の金融危機に懲りたFRBや米政府が、大手金融機関に様々な規制をかけて座敷牢に閉じ込め、リスクを取れないようにしてしまったことです。昨年7月から実施された自己売買などリスクをとる取引や融資を制限するボルカールールがそれです。米大手銀行は保有するリスク資産の額を制限されたことから、新興国やヘッジファンドなどに融資や出資した資金の回収を急ぎ、一昨年夏以降の新興国危機につながりました。大統領選で一歩優位に立っているクリントン候補は、さらに金融機関への規制を強化する方針を出しており、実際に、さらに海外に流出した資金が回収されるようなことになれば、面倒なことになります。

 1929年の大恐慌後、今回と同様に、金融機関の責任を追及。規制を強化した結果、デフレが深刻になり、第二次世界大戦につながっていった…という、苦い経験をしています。まあ、過去の過ちは繰り返さないでしょうから、無茶な規制はしないと思いますが、公約通り実行する…なんて言い出したら、日、中、欧の緩和マネーがあるからなんて楽観論は言えませんけど…。このところ、ドル調達資金が上がり始めているところを見ても、出口(銀行)のところに、何らかの締め付けがあるのかもしれませんね。まあ、当面は楽観的に見ておいて、次の大統領が銀行規制を強めるようなら、世界経済に関して警戒するということでいいのではないでしょうか。あまり、FRBの利上げを怖がらないことですね。

 今日も買い戻し主体の相場で、大きな動きが無かったことから、脱線しましたが、2004年のFRBの引き締め以降も上昇相場が2007年10月まで続いた、という事実だけは押さえておきたいものです。
 本日の日本株は、朝方は、円が前日水準より上昇して帰ってきたことから、売り仕掛け的なものが入り、反落して始まったものの、円が再び102円台に入るとともに、銀行や自動車など景気敏感株が買われて値を戻し、後場からは前日引値を挟んだ膠着した動きになりました。週末の米雇用統計の数字次第では、9月利上げの可能性が強まることから、投機筋も仕掛け的な動きもできず、全体は膠着を強めたままで終わっています。
 
 結局、日経平均は前日比12円13銭安(0.07%)の1万6726円36銭、TOPIXは0.43ポイント安(0.03%)の1312.81ポイントと、ともに小反落。出来高は、前日比6714万株減の15億4953万株、売買代金は、1244億円減の1兆6783万株と閑散商いが継続。騰落状況は、値上がり778、値下がり1029と、買いが優勢。大型株指数がプラスで終わり一方、小型株指数がマイナスで終わるなど、出遅れて割安感のある大型株が、PBRなどバリュー面から注目されているようです。

 日経平均、TOPIXサイコロは5勝7敗(41%)に低下。日経平均RSIは52%→48%に低下。25日線かい離率は、+1.1%→+1.0%よ横ばい。騰落レシオは86%→83%に低下。ストキャスティックスなど目先指標には、モメンタムの上昇を暗示するものも増えており、短期的には強気相場が続くか…。騰落レシオの状況から、出遅れのかさ上げ的な動きに…。

 このところ、内需系のグロース株の動きが悪くなってきました。週足段階では、崩れていないものの、日足段階では、結構、」厳しいものも出てきました。業績的な裏付けがあり、再度買いなおされてくるものとは思いますが、レポートでも触れていますように来週以降、米国でも業種別に波乱する動きも予想され、米国市場が景気敏感的な動きを強めてきた場合は、路線修正を迫られる場面もあるかもしれません。いったん、益出しも…としましたが、週内には終えておきたいところ…。今日は六甲バター、SBSホールディングスが高値を更新。半導体関連や自動運転がらみも堅調に終わっています。とにかく、当面は、米国金利市場の動きと、それを受けた株式市場の動きに注目するしかありません。
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Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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