大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
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週末の米国株は、予想を下回る雇用統計結果を受け強弱感が対立したものの、9月利上げ懸念の後退を受け、続伸して終了
 おはようございます。
 昨日発表の8月雇用統計で非農業部門就業者数は、予想の18万人増を下回る15.1万人増にとどまりました。昨日も、8月の数字は予想を下回ることが大きい、としましたが、やはり、下振れてきました。31日に民間給与計算サービスのADP社の集計では、製造業、建設業の減少がありましたが、今回の雇用統計でも製造業(-1.9万人)や建設業の減少が足を引っ張る格好でした。物価の先行きに影響を与える平均時給は0.03ドルの増加と予想を下回っています。また、時給の動向を左右する週平均労働時間も6分減少しており、先行き賃金は落ち着いた動きになりそうです。単月で見れば、利上げを急ぐ必要はないようです。ただ、時系列でみると、完全雇用の方向に向かっていることは確かで、利上げを妨げる内容ではないようです。市場は判断に迷うところで、週明けから21日のFOMCに向けFRB関係者の発言を巡って一喜一憂する動きが強まるかもしれません。ただ、過熱も停滞もないこの「ぬるま湯状態」は株式市場にとっては最適な環境であることは確か…。

 2日の米国市場動向
 ニューヨークダウ         1万8491ドル96セント     +72ドル66セント(0.39%)
 NASDAQ総合指数       5249.90ポイント        +22.69ポイント(0.43%)
 S&P500             2179.98ポイント        +9.12ポイント(0.42%)
 CME日経平均先物       1万7130円           +190円
 10年物国債金利         1.607%             +0.039%
 ニューヨーク原油         44.44ドル            +1.28ドル
 GOLD               1325.80ドル           +8.70ドル
 ドルインデックス         95.88               +0.22 


 週末の米国株は、朝方発表の8月雇用統計で非農業部門就業者数が予想を下回ったことで、9月利上げ懸念が後退。買い戻しが入ったほか、ロシアのプーチン大統領がOPECの生産調整に協力する用意があるとの発言から原油価格が反発したことも好感。幅広く買い物が入り、ニューヨークダウは寄り後まもなく、この日の高値1万8544ドル(前日比125ドル高)をつける場面もありました。ただ、この日もFRB関係者から「早期の利上げが必要…」との発言が出ると、再び、利上げへの警戒感が台頭。週明けにレーバーデーを控え3連休になることもあり、ポジション調整の売りも増加。上げ幅を縮小し、昼過ぎにはこの日の安値1万8439ドル(同20ドル高)をつける場面も…。利上げ懸念の後退から公益事業買うが買われたほか、エネルギー関連、素材、海運株が上昇。一方で、販売に頭打ち感のある自動車が下落。アパレル小売り、装飾品など消費関連がさえませんでした。引けにかけては、連休明け相場に期待した買いも入り上げ幅を拡大。結局、NYダウとNASDAQ総合指数は続伸。S&P500は4日ぶりに反発して終了。ニューヨーク市場の騰落状況は値上がり2434、値下がり601(NASDAQ市場は、1930-866)と、ともに買いが優勢。VIX指数は、イベント通過で、1.5ポイント下げ11.98ポイントに低下。20ポイントの大台を割り込んできました。

 NYダウは、続伸。ダウ30種採用銘柄は値上がり27、値下がり3だったものの、最も変動率の大きかったものはボーイングの+0.97%で、1%を超えて買われるものはありませんでした。雇用統計結果が、単月ではなく3か月平均で見ると利上げを妨げる内容ではなかったことから、週明けの動きを見たい…とのムードが投資家を手控えさせたようです。テクニカルに見ると、このところの動きを受け、25日線を上値抵抗として意識。同線を上回ったところから売りが増加し、上げ幅を縮小していました。上昇中の50日線が下値を支えており、週明けも引き続き膠着した動きが続きそうです。ただ、ISM製造業景況指数、この日の7月製造業受注でも好調が確認された分野の関連企業が多いNASDAQ市場は、NYダウとは異なった動きをしており、週明け相場のリード役として期待できそう。

 米国株は上昇。円は、雇用統計の内容を受け、一時、102円台に上昇したものの、3連休を控えたポジション調整のドル買い戻しもあり、対ドルは103円90銭台、対ユーロは115円90銭台と、ともに下落。CME日経平均先物は、円の104円台乗せなどを好感。大証先物終値比190円高の1万7130円で帰ってきました。レンジは、1万6850円~1万7160円。出来高は、4000枚増の5万6970枚。週明けの日本株は、米株高、CME高、円安を受け上昇スタートになりそうです。8月相場で優勢だった大型株の流れが9月も続くのか…。今月は、物色の方向の判断がパフォーマンスを左右してきそう。上値めどなど詳しくは、明日発信のレポートで注目株を含め考察してみます。米国で起きている産業構造の変化が、日本にも影響を及ぼし始めていることを過小評価しないほうがよさそうです。
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Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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