大仏さんの「株やぶにらみ」
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週末の日本株は、米株の史上最高値更新や、円安を好感した外需株買い、主力株の買いと、そろい踏みになり4日続伸して終了。
 ECB(欧州中央銀行)は、金融緩和の終了時期を9か月延長し来年末まで続けることを決めました。また、国債買い取りによる量的緩和の規模を、来年4月からこれまでより200億ドル減らし600億ドルにすることを決定。実質的なテーパリングに踏み切ることを決めています。イタリアの銀行救済問題など微妙な時期でもあり、ドラギECB総裁は、「物価見通しは、2019年でも目標の2%に届かない。刺激策を終了するには程遠い状態」、「QEは、ある意味無期限、無制限…」と発言。市場に対し長期にわたりQEを維持する方針を示唆。市場がテーパリングに過剰に反応しないよう、細心の注意を払っていました。ただ、欧州全体の景気回復色が強まっているほか、ここにきて原油価格も堅調に推移。物価が上昇しやすくなっていることから、今後出てくる数字次第では、さらに買い取り額を減額する可能性もあります。やはり、実質的なテーパリング段階に入ったとみておくべきなんでしょう。来週14日には米FOMCが開催され、昨年12月に続く、利上げが実施される可能性が強いと思われます。これで、米欧の中銀が金融危機を乗り越えるためにとってきた対策を変化させたことになります。市場はやはり、ポスト金融危機後の経済を展望しながら動き始めたと、いえそうです。

 今日の日本株は、米国市場で主要3指数がそろって史上最高値を更新したことを好感。本日のSQ清算値を高めに誘導したい投資家の買いなどもあり、日経平均は前日比74円高の1万8839円と高寄りしてスタート。昨日に続き銀行、証券などトランプ関連株に買いが入ったほか、時価総額の大きな主力株に海外の中長期投資家の実需買いとみられる買いも入り次第に上げ幅を拡大。さらに、これに煽られる格好で先物筋とみられる投資家が「先物買い・円売り」を実施。円安を好感した買いが電機など外需株に入り、指数の上げ幅を拡大するという好循環が生まれ、日経平均は引け間際に、今年の大発会以来となる1万9000円大台乗せを達成していました。原油高を受けた鉱業、石油石炭のほか、証券、銀行などが中小を含め物色範囲を広げて買われるなど31業種が上昇。下落は、電気ガス、機械の2業種にとどまりました。

 結局、日経平均は、230円90銭高(1.23%)の1万8996円37銭、TOPIX終値は、12.67ポイント高(0.84%)の1525.36ポイントと、ともに4日続伸。出来高は、SQに伴う売買もあり、前日比3.2億株増の31億3196万株、売買代金は、5300億円増の3兆9249億円とともに増加。騰落状況は、値上がり1250、値下がり606と買いが優勢。
 今日の終値での日経平均サイコロは8勝4敗、TOPIXは9勝3敗で変わらず。日経平均RSIは79%→81%に上昇。25日線かい離率は、+4.7%→+5.7%と、今年4月の5.9%以来のかい離に拡大してきました。騰落レシオは129%→142%と、10月25日の148%以来の水準に上昇してきました。移動平均かい離率、RSIの80%超えに加え、騰落レシオの140%超えと、テクニカルな買われすぎ感が目立ってきました。日経平均、TOPIXとも、週足サイコロは9勝3敗に上昇しました。騰落レシオが過熱した場合、やや遅れて株価のピークが来るだけに、週明けにの動きが注目されます。

 まあ、以前から今回の相場は、上げの④ポイント1万8945円を目指す動き…としましたが、本日この目標ゾーンを達成してきました。これで、日経平均週足で5年にわたり因縁場になってきたラインを抜いてきましたので、次のレンジ上限を目指すことになります。詳しくは次回レポートで解説します。ただ、指数ばかり気にしていますが、今の銀行株って米国と同様に扱ってもいいのでしょうか。日銀は、長期金利をゼロ付近で据え置く方針としており、今回、ここまで金利が上昇してきたことで、国債運用に傾斜してきた地銀などは、含み損が出る恐れがあります。また、長期金利が抑え込まれており、預貸利ザヤの拡大も望めません。業績の裏付けがないところを買いすぎると、決算発表でしっぺ返しを食う可能性も出てきます、。以前から書いてきたように、そろそろ、12月期末の決算を意識したほうが良いと考えますが…。このところ、中小企業支援やAIやIOTなどの普及に伴い増加する高集積半導体関連などに注目してきましたが、今週号のソフトバンクもその一つ。今日は、山一電機、三益半導体が高値を更新していました。まあ、水を差すわけではないですが、そろそろファンダメンタルに回帰する準備を進めたほうがよさそうです。災害対策関連銘柄ですが、今日は不自然な商いの増え方をしていましたね。1万9000円大台に乗せて終われなかったのは、余力があるからか…?
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Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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