大仏さんの「株やぶにらみ」
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週明けの日本株は、週末の米株安や南シナ海の米中緊張を受けた円買いを嫌気。日経平均は10日ぶりに小反落して終了。
 今年も、残すところ2週間になってきました。米大統領選で、財政拡大や減税、規制緩和など市場が好む政策を打ち出したトランプ氏が当選。それまで、金融機関への規制強化や増税を政策として取り上げていたクリントン候補の優勢が伝えられていたことから、投資家は、銀行株や薬価引き下げ方針を受けた医薬品株などの売りを基本にするポートフォリオを作っていましたが、正反対の政策を唱えるトランプ氏が当選。慌てて、カラカラになっていた銀行株を買い戻したほか、財政拡大や減税による財政悪化。金利上昇が想定されることから債券売りを進めるなど、主要な投資家が一斉に、選挙前とは正反対のポートフォリオづくりに走ったことから、スタンピードみたいな上げ相場になってしまいました。

 日本の場合、前回の日銀金融政策決定会合で、政策の中心を量的な緩和から金利操作に転換。10年債金利をゼロ%付近に維持することを決めていましたので、日米の金利差が拡大するとの思惑で、ドル買い・円売りが急増。円の対ドル相場は100円割れの恐怖から一転。118円を超える水準まで円高が進行。金利上昇を受けた経営環境の好転から銀行や保険などが買われたほか、円高の進行で今年も日本経済はダメとして、国際分散投資のウエートを下げられていた日本株でしたが、円安のおかげで業績の上方修正期待が高まったことで、慌てて、買い増しに動いたことが日本株の押し上げ要因になっっています。まさに、米大統領選後の40日は、日米両市場に神風が吹きまくった…という感じでした。

 トランプ当選直後の海外ファンドマネージャー調査では、日本株のウエートをさげるというところが、多く、実際に日本株ファンドから資金が流出した、ということですから、まさに様変わりの状態です。問題は大統領選後、今日までの間に、中長期投資家がどの程度、日本株を組み入れたか…。先週発表された投資主体別売買動向(5日~9日売買分)を見ると、個人の売り越しが続いていますが、投信が2週連続で買い越し、信託銀行がようやく、この週から買い越しに転じており、とても新しい流れに沿ったポートフォリオが完成しているとは思えません。為替や株式、債券など相場は短期間に一方向に傾いています。シカゴIMM通貨先物市場の投機筋の円売りポジションは12万枚を超える水準まで積み上がっており、いずれ、ガス抜きが必要な状態になっています。まあ、無理するところではないとともに、買い遅れた投資家が多く、思ったほどの調整幅にもならないのでは…。

 今日の日本株は、先週末、中国のわけのわからない無人潜水機の拉致を受け、米国株が小幅に調整。地政学的な緊張から円が買われたことも嫌気されて、売りが先行。円相場が一段高し117円割れに接近したことも嫌気され、先週まで買われてきた銀行や証券、外需株などが売られ、日経平均は寄り後まもなく、この日の安値1万9307円(前週末比94円安)をつける場面も…。ただ、売り一巡後は、医薬品や食品、電気ガスなどディフェンシブ系業種に買いが入り、次第に下げ幅を縮小。後場中ごろには、前週末水準まで値を戻す場面もありました。大手銀行株が売られる一方、地銀株が堅調に推移するなど、日銀のETF買期待や大手投資家がTOPIX型銘柄に買いを入れたことが、相場を底堅くさせたようです。結局、日経平均は10立会日ぶりに小反落、TOPIXは反落して終了。

 日経平均終値は、9円55銭安(0.05%)の1万9391円60銭、TOPIX終値は、1.61ポイント安(0.10%)の1549.06ポイント。出来高は、前週末比5.7億株減の17億3743万株、売買代金は、同7645億円減の2兆1437億円と、急減。先週末、米国でもクアドプル・ウィッチングが終わり、海外投資家がクリスマス休暇モードに入ったことが商いの減少につながったようです。騰落状況は、値上がり856、値下がり1022と売りが優勢。
 今日の終値での日経平均サイコロは9勝3敗(75%)、TOPIXは8勝4敗(66%)に、それぞれ低下。日経平均RSIは82%→84%に上昇。25日線かい離率は+5.3%→+4.6%に低下。騰落レシオは156%→157%に強含み。テクニカル指標は、「買われすぎ」を示したままの状態。

 米国市場では、年末になると節税のための損失確定の売りが出され軟調になるものですが、トランプラリーのため売りが出ていないようです。また、キャピタルゲイン課税の引き下げも言われており、売りが手控えられているという側面もあるようです。おそらく、今週は節税対策売りが優勢、来週は、年末の評価上げを狙った利が乗った株へのドレッシング買いが強まるパターンになにのでしょうか。今週は金曜日から3連休も控えており、主力株が方向感をなくすなか、材料株が買われる展開になりそう。まあ、個別は結構乱高下のある相場になりそうですが、やはり、ここからは1月後半からの決算発表をにらみ、仕込みを行うのがベストかと思われます。新四季報では外需系銘柄の業績上方修正が目立ちましたが、為替は中立に見ているところもあり、さらに上振れしてくる可能性もあります。今週、来週は米国市場が上げない限り、指数的には大きな動きはないかもしれません。ポイントは日銀金融政策決定会合後の黒田総裁の会見…。記者の質問に引っかかってオペ金利の引き上げをにおわしたり、ETF買い取りの縮小なんて、言った日には、たまり込んだ円売りポジションが買い戻されてえらいことになるかも…。
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Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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