大仏さんの「株やぶにらみ」
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3連休明けの米国株は、金利低下を嫌気した銀行株売りやトランプ砲の標的になったバイオ株の下落を受け、NYダウは3日続落。
 おはようございます。
 レポート12月25日号で、投機筋の円売りが積み上がっている折、米政府や金融当局のドル高けん制の動きが警戒される…として、昨年初めの、FRB関係者や財務省などの発言を時系列で追ってみました。この動きは最終的に4月末に財務省の半期為替報告書で日本などを為替監視国と指定するまで続きましたが、どうやら同じことが繰り返されてきそうな感じです。昨日は、ダドリーニューヨーク連銀総裁が「最近のドル高は、物価に下押し圧力を与える…」と講演でドル高を懸念。また、次期トランプ政権で上級顧問に就任するスカムリッチ氏(元ヘッジファンド経営者)が、ダボス会議でドル高リスクを警告。極め付きは、ウォールストリートの取材でトランプ氏は「米企業は(中国と)競争できない。ドルが強く、我々は死にそうな目に遭っている…」と独特な言い回しでドル高をけん制。英国メイ首相のEU離脱宣言を受け、材料出尽くしで113円半ばまで売られていた円は、この一連の動きを受け112円60銭台まで上昇。現在も、この水準で取引されています。昨年から想定していたこととは言え、トランプ氏がドル高について発言するのは初めて(?)で、影響が大きかったものと思われます。国境税はドル高要因になるなど、政策と発言は矛盾しているのですが、これが「この人」mなんでしょうね。テクニカル的には正念場に差し掛かってきました…。

 17日の米国市場動向
 ニューヨークダウ        1万9826ドル77セント     -58ドル96セント(0.30%)
 NASDAQ総合指数       5538.73ポイント        -35.39ポイント(0.63%)
 S&P500              2267.89ポイント        -6.75ポイント(0.30%)
 CME日経平均先物       1万8720円           -10円
 10年物国債金利         2.323%            -0.074%
 ニューヨーク原油        52.48ドル            +0.11ドル
 GOLD               1212.90ドル          +16.7ドル
 ドルインデックス         100.28             -1.29 ←注目 


 3連休明けの米国株は、英国のハードブレグジットを織り込む格好で売りが先行。ニューヨークダウは続落してスタートしました。売り一巡後に原油価格の上げを好感してエネルギー株が買われ下落幅を縮小する場面がありましたが、トランプ氏が経済紙とのインタビューで、高額薬価を巡り、製薬会社を標的にするとしたことから、バイオ関連株が下落。売りがハイテクにも波及し次第に下落幅を拡大する展開に…。また、大統領就任式を前にトランプラリーで持ちすぎたポジションを解消する動きも強まり、銀行株が急落。引け近くにはこの日の安値1万9775ドル(前週末比110ドル安)をつける場面も…。引けにかけては、一連のドル高けん制の動きを受けドルが下落したことを好感。多国籍企業が買われ、下落幅を縮めていました。ニューヨーク市場の騰落状況は、値上がり1354、値下がり1657(NASDAQ市場は、844-2041)と、ともに売りが優勢。VIX指数は0.64ポイント高の11.87ポイントに上げたものの落ち着いた動き。

 NYダウは3、日続落。採用30種は、値上がり14、値下がり16。国内で1万人の雇用を増やすとしたウォルマートが1.92%上昇。ドル安を好感し、P&G(+1.43%)、ナイキ(+1.38%)など多国籍企業を中心に5銘柄が1%超え上昇。一方、長期金利の低下を受けGSが3.5%、JPモルガンが3.6%それぞれ下落。指数寄与度が大きいため足を引っ張りました。米国株は、引き続き高値圏での持ち合いの動きが継続。この中で、売られすぎた債券の買い戻しやトランプ関連に偏りすぎたポートフォリオの調整が行われています。NY市場、NASDAQとも52週来安値更新銘柄は少なく、基調的な強さには変わりはないようです。当面は大統領就任式後の相場の方向性を見極めるため、膠着した動きが続きそう。

 米国株は続落。円は、一連のドル高けん制の動きを受け、対ドルは112円60銭台、対ユーロは120円60銭台にそれぞれ上昇。CME日経平均先物は、大証先物終値を10円下回る1万8720円で帰ってきました。レンジは1万8660円~1万9280円。出来高は、前週末比ほぼ倍増の9万1124枚。本日の日本株は、CME終値にサヤ寄せし続落して始まった後は、為替の動きを見ながら神経質な動きになりそう。テクニカル指標が売られすぎ水準を示していることから、そろそろ出遅れた投資家が動き始めるころ。個人投資家の動きがカギになりますが、マイナンバーによる資産把握を嫌気。動きが期待しにくいことから、内外の機関投資家の動きが焦点に…。引き続き、投機筋の売り仕掛けが気になる…。まずは、昨日の英国のEU離脱宣言に対し売り仕掛けをした投機筋の動きがポイントになりそう。ここからは、買い場探し。
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Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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