大仏さんの「株やぶにらみ」
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週明けの日本株は、米株高や円安、日米首脳会談が平穏に終わったことを好感し続伸。ただ、金利上昇をうけた円の下げ渋りから上げ幅は縮小へ。
 日米首脳会談が終わって、最初の立ち合いでした。休み中のワイドショーあたりの反応を見ると、何もトラブルめいたことがことが無く、むしろ歓待されたことに違和感を持つコメンテーターも多かったようです。大体、事前に安倍首相はどんな難問を吹っ掛けられるかわからない…みたいな警戒的な発言をする評論家といわれる人が多かったのですが、大統領選に続いて、見事に予想をはずしてくれました。日米首脳会談が決まったあと、日米の実務担当者の間で、双方の要望を持ち寄り、綿密な打ち合わせを実施。日米間に横たわる諸問題についてランク付けが行われ、今回は、トランプ大統領が最優先課題とする「雇用」に的を絞り、日本が、これを支援することが内々に決まったといいます。先週木曜日に行われた米航空大手経営者との会談で、唐突に新幹線やリニア幹線の話が飛び出してきたことも、あとから考えると事前の事務方レベルの打ち合わせで出ていた話だったのかもしれません。

 トランプ大統領は、インフラ投資による雇用の増加を考えていたようですが、財源に問題があり、企業が海外に置いている資金を低い課税率で国内に還流させ、この課税分をインフラ投資に充てようとしていたようです。ただ、既に、タックスヘイブンなどを使い}統領が15%に下げるという法人税並みか、それ以下に抑えており、果たして国内に資金を還流させるかどうかは「?」でした。そこに、日本からインフラ投資を支援し雇用増加に協力する…ということです。新大統領にとっては「渡りに船」ということでもありますし、日本にとっても懸案だった米国での新幹線網建設に先鞭をつける、まさに「ウィン、ウィン」の方策になる可能性も…。まあ、どうなるかわかりませんが、いいお土産になったんでしょう。また、麻生副総理や土田外務大臣を同行させ、トランプ政権のスタッフと顔つなぎさせ、意思疎通を図る体制を作ることもしています。ただ、訪米直前になって世耕経産相の同行が取りやめになりましたが、向こうに行けば、米国としても経済問題を取り上げざるを得ない…という事情もあったんでしょう。まあ、いろいろ批判する人も多いようですが、新大統領が信頼できるスタッフを配置した省庁から実務が稼働し始め、連れて、トランプ大統領の発言も微妙に変わり始めていることに留意すべきでしょう。最も、どうしてもヒールにしておきたいマスコミは、悪いことばかり取り上げるでしょうが…。

 週明けの日本株は、先週、日米首脳会談の不調を想定し売りポジションを作っていた弱気筋の買い戻しや、米金利上昇に伴う円の113円台乗せを好感した買いに、続伸してスタート。日経平均は寄り後にこの日の高値1万9519円(前週末比141円高)をつけています。ただ、寄り付きの買い一巡後は1万9500円台に乗せたことから益出しの売りも増加。前週買われていたトランプラリー関連株から次第に値を消す展開に…。前場半ばにはこの日の安値1万9418円(同40円高)をつけていました。その後、新たに日米首脳会談の好結果を織り込む動きが出て、上げ幅を回復したものの、債券市場で、日銀が国債買い入れを見送ったことを受け金利が上昇。円相場が下げ渋るとともに外需株や主力株に上げ幅を縮めるものが増加。結局、続伸したものの引け値で1万9500円台に乗せて終わることはできませんでした。

 日経平均終値は、80円22銭高(0.41%)の1万9459円15銭、TOPIXは7.64ポイント高(0.49%)の1554.20ポイント。出来高は、前週末比3.6億株減の18億8056万株、売買代金は、同4800億円減の2兆2682億円。先週末のオプションSQに伴う売買水増し分が剥げた形。騰落状況は、値上がり1444、値下がり436ち買いが優勢。
 今日の終値での日経平均、TOPIXサイコロは、ともに7勝5敗で横ばい。日経平均RSIは60%→64%に上昇。25日線かい離率は、+1.4%→+1.84%にプラスかい離が拡大。騰落レシオは93%→96%に上昇。強気のモメンタムは拡大傾向。先週末、日経平均週足MACDが売りシグナルを出しましたが、今日は、日足MACDがシグナルラインを抜き、買いシグナルを発信。短期的な強気相場入りを示しました。とりあえず、1月27日の19486円を上抜き、三尊天井型は回避できそう。まあ、しばらくはトランプ砲を気にしながら「迷いの坂」を上るような展開が想定されます。

 今日は、以前から決算の増額修正を期待してきたダイフクが急伸してきました。また、半導体関連の山一電機も新値を更新。順調なスタートを切っています。系列内企業の不採算事業の見直しを進めているFA関連企業が、たたかれて急落しましたが、進捗率などの面を見るとほぼ前期並みの水準。期末にかけて売上、利益が伸びる習性があり、相場の落ち着きを待って買い向かえばいいでしょう。また、レポート直近号で、減益ながら、上方修正が期待できそう…とした銘柄。想定通り会社予想を上回る数字を出してきました。また、今期については20%以上の増益を出してきました。明日の反応が注目されます。とりあえず、明日で決算発表は一巡しますが、叩き屋の被害に遭ったものがありますから、まずは、このあたりから攻めてみてはどうでしょうか。
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Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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