大仏さんの「株やぶにらみ」
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本日の日本株は、米株急伸や円安を好感した買いに3日続伸したものの、米新政権の貿易制裁措置復活方針を嫌気し、上げ幅は縮小。
 今期二けた増益、米国株に比べて割安…などと、言われながらも、自立性を欠き米国市場次第の動きを続けてきた日本株でしたが、ニューヨークダウの360ドル近い上げに蹴っ飛ばされる格好で、ようやく、大発会翌日に付けたザラバ高値(1万9615円)を上抜き、年初来高値を上回ってきました。ただ、トランプ大統領の姿勢方針演説への米国市場の反応を見ていた短期筋が、予想外の上げになったことで、買い戻しに動いたほか、来週のメジャーSQを控え、オプションで弱気ポジションをとっていた投資家の損失カバーの先物ヘッジ買いなどが寄り付きに 集中し、裁定買いも含め一気に年初来高値を更新しています。まあ、昨日の米国株の急伸も、基本的な上げ要因は同じだと思われます。

 ただ、来週のメジャーSQまでは、決算対策が頭抑えになるため、どうしても戻りが売られてしまいます。また、昨日の施政方針演説では、日本を名指しした貿易問題には触れられませんでしたが、昨日、米通商代表部は議会に「通商政策報告書」を提出。今後、制裁関税などを課して提訴され、世界貿易機関(WTO)の紛争解決手続きが不利益になる場合は、国内法を優先し、WTOの最低には従わない…と、しています。選挙戦中には、WTOからの脱退も…としていましたが、米国ファーストを実現するため、条約よりも国内法を優先すると、国際法の常識を無視した方針を示しています。今日、高値を取ったあと、外需株から急速に伸び悩んだところを見ても、この報告書の提出が嫌気されたところがあるようです。また、GLOBEX市場の米株先物が小安く推移していたことも、r強気で買い上がる姿勢を鈍らしたようで、結局、個人投資家は、もとの新興市場や出遅れ株のかさ上げの方へ戻ってしまった感じです。主力株かどうかはわかりませんが、大引けでかなりまとまった売買があったようですね。

 じり貧になったものの、結局、日経平均は171円25銭高(0.88%)の1万9564円80銭、TOPIXは、11.60ポイント高(0.75%)の1564.69ポイントと、ともに3日続伸して終了。出来高は前日比2.2億株増の22億1038万株、売買代金は、1438億円増の2兆5328億円と、ともに増加しましたが、持続的な上げには不十分か…。騰落状況は、値上がり1457、値下がり421。
 今日の終値での日経平均サイコロは6勝6敗、TOPIXは7勝5敗と、ともに上昇。日経平均RSIは62%→55%に低下。25日線かい離率は、+0.91%→+1.77%に拡大。RSIの低下は、10日の471円高が外れたことによる特殊要因。指数系のモメンタムは上向きに…。物色の広がりを見る騰落レシオは113%→111%と小幅に低下。警戒ゾーンの120%超えには余裕があります。

 日経平均と、TOPIXの日足MACDはともに買いシグナルを発信。日経平均三本新値は陽線3本目と、強気サインを持続。以前から、レポートでは相場のレンジが、12月初旬に上のレンジに移動。当面は、レンジの下値を固める動きになる…としましたが、どうやら、次のレンジ上限(レポート参照を目指す動きに入ってきたようです。一応、昨年12月から続いてきたレンジ相場を抜け出すような動きになっていますが、やはり、決算が確定する来週のメジャーSQまでは頭の重い動きが続くのかも…。

 トランプラリーによる金利上昇で、国内地銀などは債券の評価損を抱え込みましたが、この穴埋めによる売りが続きそう。今日発表された投資主体別売買動向(現物)で都銀・地銀は2月初めから4週連続の売り越し。金額は700億円を超えています。個人の現物売りも今週発表分は416億円の売り越しでした。やはり、決算対策が終わらないと、新しい相場に入れないのかも…。ただ、国内投資家は売りを優先してきたことで、新年度入りでの買い付け余力はもっており、全体相場を弱気する必要はありません。引き続き、決算睨みの仕込み方針で…。中小企業支援関連が良い動きです。また、派遣時給の頭打ちから様子を見ていた人出不足関連の動きが変わってきたような印象があります。
 GLOBEX市場の米国株は方向感のない動き…。為替は、円安気味に推移していますから、どうやら米国株は3月利上げを心配しているようです。金利先物市場が織り込む3月利上げ確率は1日で35%→69%に増加しましたが、この点に関し株式市場の織り込み度合いは…?
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Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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