大仏さんの「株やぶにらみ」
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09 | 2017/10 | 11
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昨日の米国株は、政策金利が引き上げられたものの、利上げ加速懸念が後退したことを好感。買い戻しなどから主力3指数とも反発して終了。
 おはようございます。
 昨日のFOMC結果は、想定通り政策金利(FFレート)の0.25%の引き上げを実施しました。声明文の内容も、インフレ見通しなどでいくつかの文言変更(コアインフレ率見通し+1.8%→+1.9%)が行われており、FOMCが景気やインフレの先行きに自信を深めていることが読み取れました。注目の参加者による金利見通しは、昨年12月時の見通しが踏襲され、今回実施分を含め年内3回と、ほぼ予想通りの結果になりました。ただ、2019年末の見通しは2.805%から3%に引き上げられており、トランプ政策の影響が金利面でも出てくるとみているようです。やはり、税制改革やインフラ投資の財源が明確になっていない以上、今年や来年の見通しは立てにくかった、ということではないでしょうか。ただ、後の会見でイエレンFRB議長は、「現在、満期分や金利、配当の再投資をしているものについて、いずれ変更することを協議した…」としており、内容的には決してハト派的なものではなかったような気もしますが…。金利上昇のトレンドには変化はないのではないでしょうか。次は、債務上限法の適用停止問題がありますが、共和党が上下両院で多数を占めているほか、議会予算局は秋までの資金手当ては可能としており、期限キレになっても当面、市場への影響はないか…。

 15日の米国市場動向
 ニューヨークダウ        2万0950ドル10セント     +112ドル73セント(0.54%)
 NASDAQ総合指数       5900.05ポイント        +43.23ポイント(0.74%)
 S&P500              2385.26ポイント         +19.81ポイント(0.84%)
 CME日経平均先物       1万9365円           -85円
 10年物国債金利        2.496%             -0.106%
 ニューヨーク原油        48.86ドル            +1.14ドル
 GOLD               1200.70ドル          +1.90ドル
 ドルインデックス         100.56             -1.18 


 昨日の米国株は、米在庫が増加予想に対し、小幅に減少したことを受け原油価格が上昇。これを受けエネルギー株が買われ反発してスタートしました。寄り後に発表された消費者物価指数や小売売上高、NY連銀製造業景況指数などがいずれも底堅い米景気を示したものの、午後にFOMC結果発表を控え、寄り付き付近で小動きに推移。結果発表前に思惑的な売買で上げ幅を縮小する場面があったものの、FOMC結果が想定通り0.25%の政策金利引き上げになったものの、金利見通しがハト派的なものになったことを好感。利上げ加速を前提にポジションを組んでいた投資家の買い戻しなどから上げ幅を拡大。主力3指数とも反発して終了。NASDAQ総合指数は、1日に付けた最高値(5911.76ポイント)に0.59ポイントに迫る場面も…。ニューヨーク市場の騰落状況は、値上がり2652、値下がり407(NASDAQ市場は、1984-870)と、ともに買いが優勢。イベント通過で、ヘッジの解消もあり、VIX指数は0.67ポイント下げ11.63ポイントに低下。

 NYダウは3日ぶりに反発。採用30種は、値上がり24、値下がり6。金利低下を受け、GS(-0.38%)、AMEX(-0.58%)下落したものの、原油価格の上げを受けシェブロン(+1.4%)、エクソン(+1.25%)、キャタピラ(1.63%)が、それぞれ上昇し指数の上げをリード。ユナイテッドヘルス(+1.6%)、J&J(1.5%)などヘルスケア関連も上昇。採用銘柄中10社が1%超えの上げになり指数を押し上げました。この日は、全体の出来高も増加。重要イベントに向け組まれていたポジションの解消や、週末に控えたクアドプルウィッチングに絡んだポジション調整の動きもあったようです。長期金利の急落を受け金融関連の動きがさえなかったことが、NYダウの伸びの足を引っ張った側面もあるようです。今日の動きは、イベント通過後のポジション調整の動きが前に出ており、トレンドを判断するには、今晩以降の債券市場の動きを見る必要がありそう。

 米国株は反発。円は、利上げペースの加速を想定して買われていたドルが主要通貨に対して売らたことから対ドルは113円40銭台に急伸。対ユーロは121円70銭台と横ばいの動き。CME日経平均先物は、円上昇を嫌気。大証先物終値を85円下回る1万9365円で帰ってきました。レンジは1万9335円~1万9465円。本日の日本株は、朝方は円高を嫌気して軟調に推移しそうですが、オランダ総選挙の出口調査結果が与党に有利だったことなどを受け、次第に底堅い展開に代わりそう。ポジション調整のドル売り一巡後の為替次第では、押し目買いから上げに転換も…。待ち伏せ感覚の銘柄選定が望まれる、としてきましたが、昨日は、継続注目中のエスエムエスが来期に想定されていた増配を前倒しで今期末に実施。増額修正期待のEIZOが、従来の予想EPS206円を253円とコンセンサスを上回る水準に引き上げてきており、株価の反応が注目されます。そろそろ、想定した流れになってきそうです。
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Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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