大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
06 | 2017/07 | 08
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昨日の米国株は、政治、地政学リスクの後退に加え、主力企業の好決算も好感。投資家の買い意欲が高まり、主力3指数とも大幅続伸して終了。
 おはようございます。
 トランプ大統領が、普通の大統領に変身しつつあるようです。今週末に迫った暫定予算の期限切れが懸念されていましたが、トランプ大統領が、メキシコとの壁建設にこだわり、研究開発や環境保護関連予算を大幅削減。議会の反対で予算成立が遅れ政府機関の閉鎖が心配されていました。しかし、昨日、政権は、壁建設予算計上を先送りし、予算成立を最優先することにしています。今晩にも、税制改革案が示され、法人税の15%への引き下げが示されることを好感して株価が上昇していますが、この日は予算成立を優先し、自らの政策であるメキシコとの国境の壁建設を後回しにした政権の決断を評価した分もありそうです。タカ派の最先鋒だったバノン氏の影響力排除、国境税実施意欲の減退など、政権の質が変わりつつあるようです。大統領に就任して、現実の政治や経済の動きが分かるにつれ、現状を大きく変えることがリスクを増すことに気づきはじめたのかもしれません。市場はこの変質をどう評価してくるんでしょう。
  
 25日の米国市場動向
 ニューヨークダウ        2万0996ドル12セント       +232ドル23セント(1.12%)
 NASDAQ総合指数       6025.49ポイント          +41.67ポイント(0.70%)
 S&P500              2388.61ポイント          +14.46ポイント(0.61%)
 CME日経平均先物       1万9200円             +110円
 10年物国債金利        2.334%               +0.059%
 ニューヨーク原油        49.56ドル              +0.33ドル
 GOLD               1265.50ドル            -12.0ドル
 ドルインデックス         98.81                -0.23 


 昨日の米国株は、欧州政治リスクや地政学リスクの後退を受け投資家のリスク選好が強まったほか、好調な企業決算も支えとなり、主力3指数とも大幅続伸して終わりました。前日引け後に発表されたキャタピラの決算が予想を上回ったほか、通期見通しを引き上げたことも好感され大幅高でスタート。マクドナルド、デュポンも予想を上回る決算を発表。いずれも指数寄与度が高く、NYダウを終日高値圏で維持しました。この日発表の、新築住宅販売が予想を上回ったことも景気の先行きへの安心感につながり、投資家の買い気が持続。引け近くにはこの日の高値2万1026ドル(前日比263ドル高)をつける場面も…。ハイテク企業決算への期待も強く、NASDAQ総合指数は、連日の最高値更新となり、初めて6000ポイントの大台に似せています。ニューヨーク市場の騰落状況は、値上がり2018、値下がり970(NASDAQ市場は、1969-892)と、ともに買いが優勢。VIX指数は、0.08ポイント下げ10.76ポイントに低下。投資家の先行き不安は大幅に後退してきました。

 NYダウは続伸。採用30種は、値上がり25、値下がり5。好決算のキャタピラが7.9%上昇、マクドナルドが5.6%、デュポンが3.6%、それぞれ上昇。金利上昇や株高を受けGSが1.53%上昇していました。いずれも値嵩株で指数寄与度が高く、この日の上げ分の半分以上を占めた格好。相場の急所だった4月5日高値を抜き、3月初めから続いてきた下げトレンドが転換しています。NY市場、NASDAQ市場とも、52週来高値更新銘柄数が300を超えてきており、投資家が強気になってきたことを示しています。当面、強気相場が展開されそうですが、52週来高値更新銘柄数の推移には注意が必要。NYダウについては、レポートで示してきたレンジ相場上限ラインがポイントに…。

 米国株は続伸。円は、米金利上昇やECBの緩和解除示唆を受けたユーロ買いを受け、対ドルは111円台、対ユーロは12130銭台に、ともに下落。CME日経平均先物は、大証先物終値を110円上回る1万9200円で帰ってきました。レンジは、1万8850円~1万9240円。本日の日本株は、リスク懸念の後退から、引き続き買い戻しが先行。堅調な展開が期待されます。依然、北朝鮮の緊張状態は続きそうですが、中国の生かさず殺さずの対処で緊張は長引くものの、過激な動きは影を潜めてくるか…。企業業績が予想を上回ってくれば個人投資家や中長期投資家も市場に回帰してきそう。ユーロ高を受けた機械など欧州関連のほか、戻り高値を更新してきた米SOX指数の上げを受けた半導体関連、サプライスをもたらしたキャタピラ―の決算を受けたコマツ、タダノの動きも注目。
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Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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