大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
04 | 2017/05 | 06
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昨日の米国株は、企業業績の明暗が指数に影響。NYダウは続落したものの、NASDAQ総合指数、S&P500は最高値を更新して終了。
 おはようございます。
 トランプ大統領が、ロシアの大統領選への干渉を調査していたFBI長官を電撃的に解任しました。以前、自分がやっていたテレビ番組で、「お前は首だ」というのが売りでしたが、まさにそれをほうふつとさせるものです。それと同時に、7月にプーチン大統領との会談が実現するようですが、不当なクリミア併合への経済制裁を解除することにでもなったら、ただでは済まないかもしれません。オバマケア代替え法案も、わずか4票差という僅差で下院を通過させましたが、今回の措置で自らのロシアとの疑惑を封じ込めようとしたことは、正義を重視する米国民の気持ちを逆なでしたかもしれません。今後、重要法案の審議を控え、政権運営が困難になったことは確か…。決算発表後にはトランプ政策の先行きに関心が集まってきますが、今回の措置は身内(共和党)にも敵を抱え込むことになったはず。これまでの悪天候の中の航海から岩礁地帯を航行するような、さらにリスキーなものに変わったかもしれません。ちょっとでもかじ取りを間違えれば座礁し、難破ということにもなりかねません。この政権、本当に大丈夫…?

 10日の米国市場動向
 ニューヨークダウ        2万0943ドル11セント      -32ドル67セント(0.16%)
 NASDAQ総合指数       6129.14ポイント         +8.55ポイント(0.12%)
 S&P500              2399.63ポイント         +2.71ポイント(0.11%)
 CME日経平均先物       1万9950円            +50円
 10年物国債金利        2.417%              +0.017%
 ニューヨーク原油        47.33ドル             +1.45ドル
 GOLD               1219.10ドル            +3.0ドル
 ドルインデックス         99.63               +0.09    
  

 昨日の米国株は、トランプ大統領による突然のFBI長官の解任による政権運営への懸念や、前日引け後に売上高が予想を下回る決算を発表していたディズニーが下落して始まったことから売りが先行。ニューヨークダウは続落してスタートしました。売り一巡後は、在庫の減少を好感して原油価格が急伸したことを受け、エネルギー株が上昇。また、国債入札の不振から10年債金利が上げたことを受け金融株が買われたこともあり、昼にかけ下落幅を縮小。一時、プラス圏に浮上する場面もありました。ただ、新型旅客機「737MAX 」の飛行計画中止を発表したボーイングが売られると下落幅を拡大。後場半ばに、ニューヨークダウはこの日の安値2万0884ドル(前日比91ドル安)をつける場面も…。引けにかけ下落幅を縮めたものの、下げ分を埋めきれず、続落。一方、半導体のエヌヴィディアの好決算などを受けNASDAQ総合指数は5日続伸。ニューヨーク市場の騰落状況は、値上がり1939、値下がり1041(NASDAQ市場は、1581-1256)と、ともに買いが優勢。

 NYダウは続落。採用30種は、値上がり16、値下がり14。原油価格の急伸を受け、キャタピラ―が1.08%、シェブロンが1.35%、それぞれ上昇。長期金利の2.4%台乗せを受けGSが0.6%、JPモルガンが0.78%、それぞれ上昇。指数を下支えしました。一方、傘下のCATVの業績不振を受けディズニーが2.15%下落、新型機の飛行計画中止を受けボーイングが1.24%、それぞれ下落。指数の足を引っ張りました。この日は、これまで指数の足を引っ張ってきたエネルギー株、金融関連が揃ってあげたものの、ともに値嵩株で指数寄与度の大きい銘柄の下げが足を引っ張った格好。なかなか、そろい踏みでNYダウを押し上げる方向にいかないようです。一方、堅調な業績を受け、この日はS&P500が引け値ベースでの過去最高値を更新。NASDAQ総合指数も4日連続で過去最高値を更新するなど、企業業績の明暗が指数間の差を拡大する流れになっています。トランプ政権の足元が揺らぎ始めており、同政権と距離を置く成長企業に資金が流れる動きが続きそう。

 米国株は高安まちまち。円は、米金利上昇を受け対ドルは114円20銭台で横ばい、対ユーロは124円20銭台に弱含み。CME日経平均先物は、大証先物終値を50円上回る1万9950円で帰ってきました。レンジは、1万9865円~1万9970円。本日の日本株は堅調に推移しそう。昨日冴えない決算を発表したトヨタへの市場の評価が気になりますが、米ADRは小幅安にとどまっており、足を引っ張らない可能性も…。引き続き、国内機関投資家の動向がポイントになりそうですが、相場の底堅さは想定以上。すでに、しびれを切らして動き始めている可能性も。今日発表される投資主体別売買動向が注目されます。米SOX指数が高値を更新してきており、引き続き半導体関連に注目。会社計画、コンセンサスをともに上回る実績と、今期予想が減益から増益予想に転じた五洋建設の動きにも注目。    
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Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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