大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
09 | 2017/10 | 11
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週明けの日本株は、主力株が見送られるなか、ゲーム関連株や新興市場株が買われ、小幅に続伸して終了。
 日経平均の小動きの展開が続いています。チャートのパターンを見ていると、トランプ政策の化けの皮が剝がれだした昨年12月中旬から、今年3月の持ち合いパターンとよく似ています。この持ち合い相場は、フランス大統領選の不透明感や米政権からのドル高けん制発言による円高から、下放れしましたが、この間、東証マザーズ、ジャスダックなど新興市場株や小型株が上昇。今と同じような状況になっていました。今回の持ち合い要因は、米債券市場の動きが定まらず、為替の持合い状態が続いているため。先週初めにNY連銀のダドリー総裁が、「景気拡大はまだまだ続く…」、「雇用の引き締まりによる賃金上昇で、インフレ目標の2%に向かっていく…」と、超強気の発言をしたことから、長期金利が上昇。円が下落したことを受け、火曜日には日経平均新高値の原動力になりました。

 しかし、その後に続いた、各地区連銀総裁の講演やインタビューは、「追加利上げは慎重さが必要」(カプラン・ダラス連銀総裁)、「最近の物価上昇の弱さは、年末まで利上げを待つに値する」(エバンス・シカゴ連銀総裁)、「バランスシート縮小時には、利上げを一旦停止すべし」(ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁)など弱気の意見が相次いだと思うと、「保有資産の縮小をすみゃかに開始すべき」(ブラード・セントルイス連銀総裁)、「最近の物価の低迷は一時的。インフレ鈍化を理由に、利上げが阻止されてはななない」(メスター・クリーブランド総裁)、「緩やかな利上げを続けるべき」(ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁)など強弱が入り混じった状態。各地区によって景気の状況が異なるとは言うものの、これだけ意見が相違しては、債券投資家としては、方向感を定めることは難しく、勢い、米国の物価に影響を与える原油の動きを見ながら、先行きのインフレ率の低下を予想。長期債券を買っていることから利回りも低下。円が下げ渋る展開に。果たして、債券市場が予想する景気鈍化→物価低迷、と株式市場が想定する景気の拡大は続く…の、どちらが正しいのか…。明日27日、イエレンFRB議長が、ロンドンで講演を行いますが、混乱した市場に方向性を与えるため、何らかの発言をする可能性もあります。レポートでも書いていますように、米10年債金利は、大きな分岐点に差し掛かっており、円相場にとっても分水嶺…。

 まあ、出来高上位に新興市場株が多く顔を出しているのに、指数の話をしても仕方がありませんが、朝方、寄り付き付近で先物に絡む売買があった後は、手掛かり材料難から、売買ともに手控えられ、終日、前週末の引け値水準をやや上回ったところで推移。膠着した展開が続きました。相変わらず、任天堂をはじめとするゲーム関連が賑わったものの、日経平均の終日値幅は77円という狭いレンジの動きに終始。後場からは値動きらしい値動きもなく、投資資金は、新興市場に移動してしまったような格好。新興市場の超低位株でディーリングをやっている短期筋もあるようです。まあ、ここしかない…という状態になった時は、往々にして潮目が変わる時期が近いのですが…。タカタの民事再生法の適用申請と東芝の2部降格の2大悪材料を消化しただけでも良しというところか…。

 日経平均終値は、20円68銭高(0.10%)の2万0153円35銭、TOPIX終値は、0.87ポイント高(0.05%)の1612.12ポイントと、ともに小幅に続伸。出来高は、前週末比1.37億株減の13億9560万株、売買代金は2609億円減の1兆7505億円と、ともに薄商い状態。騰落状況は、値上がり1104、値下がり775と買いが優勢。まだ手垢がついていない株を買う動きが広がりました。
 今日の終値での日経平均サイコロは6勝6敗、TOPIXは7勝5敗に上昇。日経平均RSIは48%→59%に上昇。25日線かい離率は、+1.11%→+1.12%と、強含み。騰落レシオは110%→108%に弱含み。指数のモメンタムが上向く一方、物色範囲の拡大については、やや頭打ち感が出てきたか…。

 今日は、半導体関連が堅調でした。先週末の米国市場でWEB関連が息を吹き返し、SOX(フィラデルフィア半導体株指数)が上昇したことも支えとなり、レポート注目株も堅調。ジャパンマテリアルズが高値を更新していました。一部に半導体需要はピークを打ったなどという意見もあるようですが、AIやIOT、自動運転車など高機能半導体の需要は拡大傾向。また、東南アジアの購買力の増加から、高機能家電の販売が伸びていることも需要を支えています。さらに、クラウドサービスの増加でサーバーが増加。これも半導体需要を支えています。さらに、強いのは中国の携帯電話向け。携帯不況の際、電子部品価格も連れ安しましたが、この時、中国の携帯メーカーは値下がりした高機能の半導体を使った製品を投入。現在は、携帯販売が増加に転じましたが、品質を落とすわけにもいかず、高機能の半導体を使い続けているといいます。これだけ、多くの要素が重なった状態で、そう簡単に需要が腰折れするとも思われません。まあ、あと数年は、押し目買いで行けるのではないでしょうか。今日は、エスエムエスや中小企業支援のミロク情報サービスも新値。まあ、あれこれ目移りしなくても、上がるものは上がっています。
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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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