大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
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連休明けの日本株は、円高を嫌気した売りや、先物筋の売り仕掛けによる裁定解消売りが圧迫し、日経平均、TOPIXとも反落して終了。
 ドラギECB総裁は、「デフレも終わったし、そろそろQE縮小・停止の準備でもするか…」というし、米FOMCも、「9月くらいには、バランスシートの縮小に入ろうか…」と言ってます。このせいで、金利が跳ね上がってきましたが、日銀は、まだ物価目標も達成していないのに、今、金利が上がられては困る…」として、差値による国債買いオペを実施。QEを続ける意思を明確にしました。中銀のこんな態度を見せられたら、投機筋としても「これは円は下がるよな~」として、シカゴIMM通貨先物市場の対ドルでの円売りポジションは、11日現在で、15万2900枚に積み上がっていました。前週から3万4219枚の増加。トランプラリー華やかなりしころの昨年12月20日現在の13万9649枚を抜き、過去最高水準です。先々週にかけ発表されたECB理事会、米FOMCの各議事録も円の下落を後押しするものでした。

 でも、先週に入り、週初めにトランプさんの長男坊が、選挙前にクリントン候補に不利なネタをあげるから…という話で、ロシアとのつながりのある弁護士と面談。ロシアゲートがエスカレートする気配が見えたことから、リスク回避の円買い傾向に…。さらに、タカ派一色に染まるとみられていたイエレン議長の議会証言は、「思ったようなインフレにならない。利上げ余地は少ないかも…」なんて発言したものだから、ドル買いをしていた投機筋は、完全に梯子を外されたようなもの。一斉にドル売りに走り、円売りを積み上げていた投機筋も買い戻しを急いだことから、円が急伸することになりました。おまけに、今週予定されている、ECB理事会では、ドラギ総裁の発言が効きすぎ、金利は上昇するは、ユーロ高にはなるは…で、景気に悪影響を与える可能性も出てきたので、タカ派トーンを緩めるのでは、との観測もでてきました。まあ、先週から今週にかけての動きで、ガス抜きは進んだとは思いますが、今週の日銀会合、ECB理事会、来週のFOMCが何が起こるか。しばらくは、ちんたらした動きになるんでしょうね。でも、市場は勝手に次の利上げは来年3月だなんて言っていますが、イエレン議長は「米国経済は、緩やかな利上げと、バランスシート縮小を吸収できるくらい、十分健全」といい、利上げに含みを持たせていますし、今年3回目の利上げを見送るとも言っていないのですから…。債券投資家のポジショントークが先行しているのかも。

 連休明けの日本株は、昨日の米国株は高安まちまちだったものの、円買い戻しの影響で112円台半ばまで、円高が進行。これを嫌気し、日経平均、TOPIXとも反落して終わりました。朝方は、CME日経平均先物が、前週末の大証先物終値(2万0110円)を75円下回る2万0035円で帰ってきたことから、これにさや寄せする先物売りが先行。日経平均は前週末比44円安の2万0074円と安寄りしてスタート。円高を嫌気して自動車株など輸出株が売られたほか、先物筋の売り仕掛け(株先物売り・円買い)が行われ、裁定解消売りからユニクロやファナックなど指数寄与度の高い銘柄が裁定解消売りから下落。寄り後まもなく、この日の安値1万9943円(同175円安)をつけていました。ただ、先物価格がCME日経平均先物レンジの下限(1万9970円)を下回ると買い戻しも入り、前引けにかかけ下げ幅を縮小。後場に入ると為替が安定したことや、指数採用の東京エレクトロンなど半導体関連株が上げが支えとなり、引けにかけては小動きに推移していました。

 結局、日経平均終値は118円35銭安(0.59%)の1万9999円91銭、TOPIXは5.00ポイント安(0.31%)の1620.48ポイントと、ともに反落。出来高は、前週末比2.26億株減の18億1725万株。売買代金は、任天堂が買われたこともあり、同1257億円増の2兆1120億円でした。騰落状況は、値上がり793、値下がり1064と売りが優勢。
 今日の終値での日経平均サイコロは6勝6敗、TOPIXは5勝7敗にそれぞれ低下。日経平均RSIは、48%→39%に低下。底値圏入りの40%を割り込んできました。25日線かい離率は、+0.27%→-0.34%と、25日線を割り込んでいます。騰落レシオは、112%→111%と弱含み。指数の弱気モメンタムは強まっているものの、物色に関しては衰えを見せていないというところ。

 NT倍率が想定外の低下を見せています。レポートでも12.4倍付近がターニングポイントになっており、日経平均優位型に変化するのでは…とみましたが、じりじりと低下し、今日は12.34倍まで低下してきました。日経平均に売り圧力がかかっていることを示しますが、投資主体別売買動向をを見ると、このところ日経平均先物を売り動きが強まっており、もしかしたら、何らかの仕掛け的な動きがあるのかもしれません。国内投資家のキャッシュポジションを見ると、押し目では買いが入ることが予想されるほか、裁定買い残は1兆7000億円を割り込んでいることから、それほど破壊力もあるとは思えません。円安が進行しているときに、売りの積み上げが始まっていますので、何らかのネタをつかんでいる可能性もあるかもしれません。警戒して観察しておきたいところ…。日立製作所、三菱ケミカル、ソニーのほか、半導体関連株…本日の悪地合いでも堅調。今週は、中銀の動きにピリピリした動きが続きそう。
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Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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