大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
07 | 2017/08 | 09
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本日の日本株は、北朝鮮をめぐる緊張の増幅や円高を嫌気した幅広い売りに、海外投機筋の売り仕掛けもはいり、日経平均、TOPIXとも続落して終了。
 焦っているのか、自信から来るのか、刈り上げ君、言いたい放題になってきました。今回は、米軍基地があるグアム島周辺にミサイルを発射。包囲攻撃をすることを計画していると、報じています。日本なんか一瞬で焦土化してやるともしています。まあ、中国が仕方なしに国連制裁決議に賛同したことから、日本に対し助け船を求めているとみれないこともありません。ただ、米国防情報局が、北朝鮮が弾道ミサイルに搭載可能な小型核弾頭の生産に成功した、とのレポートをまとめており、米本土攻撃が現実のものになってきたことから、果たして、軍のタカ派を抑えることができるか…。いつもは冷静に反応する他のアジア市場も、今日は全面安…。今回はいつもとは違うということを感じているのかもしれませんね。まあ、いつものフェイクと軽視しないで、動きだけはフォローしておきましょう。

 本日の日本株は、北朝鮮の挑戦的な動きに対し、トランプ大統領がファイティングポーズを示したことを嫌気し米国株が下落、円も安全資産買の一環で上昇して帰ってきたことから、朝方から仕掛け的な売りが先行。短期筋も持ち株の処分を急いだことから、全面安商状になりました。オプションSQの清算値の引き下げを意識した先物売りが裁定解消売りを誘ったほか、日経平均が相場の急所を下回ったことから、トレンドフォロー型のヘッジファンドの先物売りも増加。売り仕掛けに伴って円が買われ、109円台に一段高すると、外需株にも売りが入り下げ幅を拡大。後場寄り後まもなく、日経平均はこの日の安値1万9660円(前日比336円安)をつける場面も…。日銀ETF買いや個人投資家の逆張りの買いを警戒し、引けにかけては、やや下げ幅を縮小したものの、結局、日経平均、TOPIXとも続落して終わっています。

 日経平均終値は、257円30銭安(1.29%)の1万9738円71銭、TOPIX終値は17.47ポイント安(1.07%)の1617.90ポイント。出来高は、前日比4.14億株増の20億6631万株、売買代金は、同5054億円増の2兆6976億円と、久しぶりに増加。今日は、やや狼狽的な売りも入ったようです。騰落状況は、値上がり287、値下がり1657と、売りが圧倒的に優勢。NT倍率は、12.23倍→12.20倍に低下。
 今日の終値での日経平均、TOPIXサイコロは、ともに5勝7敗で変わらず。日経平均RSIは、48%→32%に低下。一気に底値ゾーンに入ってきました。25日線かい離率は、-0.208%→-1.43%と、マイナスかい離が拡大。騰落レシオは110%→108%と高水準を維持しています。指数の調整が一気に進んだものの、依然、調整としては不十分。
 
 今日は、CTA(商品投資顧問)につながる欧州系証券が久しぶりに大きな動きをしてきました。日本株はレンジ形成の動きをしていましたが、このところ下落中の25日線とともに、上値、下値を切り下げるような動きにあったことから、売りのタイミングを計っていたんでしょう。北朝鮮情勢の緊迫化を嫌気して、売りが先行。寄り後に当面の急所だった、7月31日安値の1万9891円を割り込むと、アルゴリズム取引で自動的な先物売りが入り一気に下げ幅を拡大していきました。ただ、後場寄り後に昨年12月中旬から3月にかけてもみ合った「吊り天井」に届くと買い戻しが入り、やや、下落幅を縮小する流れになりました。レポートでは、日経平均が、日足三角持ち合いを形成し、下放れの動きが出ていたことや、過去の8月相場の動きを受け、警戒しておきましたが、やはり、波乱含みの動きが出てきました。今回は、相場が大きく崩れるときにに出てくる欧州系証券が動いていることが気になりますが、吊り天井部分の下値支持力はかなり強力なもの…。よほどの悪材料でも出ない限り、突き破ることは難しいと思いますが…。今日も下げに対し、個人がレバレッジ付きのETFを買い向かうなど、積極的な動きをしていることも、頼もしい動き。テクニカル的には、一旦は、下げ止まるポイントだとは思いますが…。

 今月は、7日が「立秋」、8日が「満月」と変化日が重なったことから、要注意とみていましたが、やはり…。次は、22日が「新月」、23日が「処暑」で、また変化日が重なってきます。おまけに、9月のバカンス明けには、1か月足らずで編成しなければならない米予算、その前提の債務上限枠の引き上げ、おまけに、バランスシート縮小への着手が予想される米FOMC、QE縮小への道筋をつけるECB理事会などが待っています。今のトランプ政権の状態では、新年度予算での財政出動や法人税減税など公約を実行するのは無理な情勢。共和党の予算案では日本の生活保護にあたりフードスタンプの予算を大幅に削減する案などが盛り込まれており、もめるのは必至。この材料を、今の市場がすべて織り込んでいるのかどうか…。ここからは、国内投資家が弱気になればなるほど、海外投機筋に付けこまれることになります。まあ、とりあえずは今晩の米国株が焦点に…。
個別銘柄に関しては、第1四半期の特性を考えて、業績を検証することが必要。年度の切り替えで契約が終了するなど、特殊な事情で減益になっているものもありますが、第2四半期に入り営業活動が活発になることから、新規契約でカバーするものも出てきます。通期で、どういう業績になるかに重点を置いてみることが必要。GLOBEX市場のNYダウ先物、次第に下げ幅を拡大していますが…。
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Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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