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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
07 | 2020/08 | 09
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今週のアジア市場から、安定化法案の評価が始まる…
 週末の米国市場は、金融安定化法案の成立を好感して上昇したものの、材料出尽くし感から、売られ結局安く終わってしまいました。欧州でも主要4カ国とECBによる金融安定化への会議が開催されましたが、焦点となっていた中小企業のための基金設立は見送られ、協調行動に影を落とすことになりました。今後、焦点は10日に開催されるG7の蔵相・中央銀行総裁会議に移りそうです。
 ただ、週末の米国株は波乱したものの、CMEの日経平均先物は小じっかりに終わっています。金融安定化法案は、内容的に不十分で、今後次期政権または市場の反応によっては、第二弾、第三弾の対策が発動されることになりますが、とりあえず、今週の日本市場から、成立した安定化法の評価が始まるものと思われます。

 さて、週末の書きコミで、日経平均の検証でも…としましたが、株とは関係ない世界経済の話でミニ集会に呼び出されセミナーをすることになってしまいました。遅れてしまいましたが、今から、書き込みさせてもらいます。レポートの内容と重複しますので、念のため…。最悪のケースを想定して書いていますが、今週から来週にかけてが、来春にかけての好仕込み場になるかもしれません。


 
 先週の日経平均株価は、欧米の金融危機の動きを受け、主力株に売り物が増加。2005年中旬以来の1万1000円割れとなりました。ただ、先週の動きを見ると、株価の動きは「二極化」しているように思われます。コマツや鉄鋼株など大型輸出依存型企業が売られる一方で、食品や薬品、小売など内需関連、いわゆるディフェンシブストックが買われています。
 昨年中旬、金融危機が表面化するころ、日本では流動性の少ない中小型成長株が売られ、大量に売買できる大型数量株が買われました。コマツや新日鉄など大型数量株はほとんどこのときに高値をつけています。買いの主体は欧米のヘッジファンドや商品投資顧問業者らといわれていますが、「企業内容」よりも「流動性」というおかしな投資基準がはやされたのもこのときです。
 まさに、現在売られているものは、このときに買われた銘柄群。中小型株は2006年1月のライブドアショック時に天井をつけ、以後売られ続けたものの、最近では下値抵抗感が出てきています。言い換えれば、十分「玉ほぐし」が出来ている…と言うことでもあります。
 一方、最近売られ始めた主力株の天井は昨年7月~9月…。まだ整理が始まってから一年しかたっていません。
 つまり、玉の整理が出来ていないのです。ただ、相場的に言うと、整理が遅れていたグループが売られ始めたということは、全体の整理も最終局面に近づいているということでもあります。
 ちなみに、日経平均のチャートをみると、26週移動平均線とのかい離率は週末段階で17%。今年3月の厳しい下げ局面では、同18%ですから、そろそろリバウンド局面に近づいている…といえます。また、月足サイコロは3勝9敗…。2003年の大底以来の数値を示しています。また、相対力指数(RSI)を見ると、先週末で21とこれも底値圏を暗示しています。
 ただ、過去の動きを見ると、01年10月に18%をつけたものの、03年4月の大底では28%でした。この間、日経平均は9774円から7607円まで22%下落しています。
 今回をみると、08年3月に17%をつけたあと、01年時と同様にさらに株価は下落しています。当時と同じ下落率とすると、9000円という数字が出てきますが、単なる数字の遊びであってほしいものです。
(チャートをクリックすると画面が拡大されます)
analytic3.gif

 また、ニューヨーク市場の下値予想に使った「下げエネルギーの解消点」を探ると、直近の戻り波動ではA点が、大型主力株が天井を付けに行った天井圏の上昇波動を使うと、解消点はB…と、それぞれ目標が出てきます。
 A点なら9500円どころ、B点なら9000円前後となりますが、いずれもRSIを使った数値と近いところにでてきます。日経平均寄与度の大きい銘柄が売られていますので、まんざら可能性のない数字ではありません。
 ただ、数値的には何時反発が起きてもおかしく無い水準にあることは確かです。あとは、何時底入れの条件であるセリングクライマックス的な動きが出るか…だけです。
日米とも10月は好仕込み場になっているケースが多いので、ここからの下げは「買いの種を撒く」つもりで対処した方がいいのではないでしょうか。

 
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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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