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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
06 | 2020/07 | 08
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目先の材料出尽くし…次の対策まで景気をきにしよう~てか
 おはようございます。昨日の米国株はまた波乱して終わりました。

 NYダウ 9310ドル99セント -76ドル62セント(-0.82%)
      レンジ 9794~9085
 S&P500 998.01 -5.34(-0.53%)
      レンジ 1044~972
 NASDAQ 1779.01 -65.24(-3.54%)
      レンジ 1896~1752

 ダウ、S&P500 にくらべ、NASDAQ市場の下落幅が大きく、景気への懸念が増したことが読み取れます。


このところ、ブッシュ大統領の記者会見が増えました。昨晩は、2500億ドルの公的資本注入に関するものでしたが、だんだん表情に疲労の色が蓄積されている感じがします。来年1月20日の任期切れまで、100日を切り、普通なら悠々自適で次期大統領の就任式を待つところです。まさか最後の最後でこれだけ重大な仕事をさせられるとは思っていなかったことでしょう。
 
 とりあえず、昨日の会見は世界の市場から「急げ、急げ」とせっつかれていた公的資本注入に関する決定事項を発表したものですが、資本注入を嫌がる銀行に強制的に実行されることになりました。株券の発行が増え、利益が薄まるし、経営への政府干渉が強まり、下手をすると給料まで減らされてしまうのですから、体力がある銀行としては、やりたくないのは当然です。

 ただ、政府としては、特定の銀行に出資すると、市場から「何か経営に問題があるのでは…」と日本でもあったような疑念を生じさせますし、癒着しているんじゃないか…との疑いも持たれかねませんので、一律・強制で注入するのは当然でしょう。これで、損失を抱えていれば処理することも出来ますので、金融市場全体にとっては、とりあえず「万々歳」というところですが、次は、不良資産の買取スキームの策定を急ぐこと…こちらは、かなり複雑で時間がかかりそうです。

 そのため、市場は、当面の金融対策は出尽くしと判断。関心が景気に移ったため、相場はした押ししました。ただ、昨日も書いたように、10000ドル大台の手前は、これまで数年にわたってダウの下値を支えてきた重要なゾーンでしたから、これを切ったことで、このゾーンが上値抵抗帯に変化しています。昨日、高値9794ドルから下押したのも、この抵抗帯に押し戻されたというテクニカルな事情もあるのかもしれません。早くも「赤三兵」の期待は崩れたことになりますが、欧州を中心にどうやら金融対策を徹底してやることにしたようですから、ここから先は「政策に売りなし…」でしばらくは、強気を基本に流れを見ていくようにした方がいいようです。

 個別の戻りめどは、25日線と13週線、また3月安値をみるようにしたらいいでしょう。ここを目標値に設定し、値幅があれば買いに出る作戦でいいのではないでしょうか。

 次に、直近レポートで使ったニューヨークダウの月足チャートをアップしておきます。参考にしてください。
analytic4.gif
 図は、ニューヨークダウの月足ですが、下降トレンドを支えてきたBラインやITバブル崩壊後に形成した下値支持線をともに突破し、8000ドル割れまで売られています。下落スピードが速いところからみて、下値支持線を切ったことから機関投資家のストップロスのためのプログラム売りがいっせいにだされたことが影響しているようです。ただ、G7が開催された先週末には、瞬間7000ドル台に入ったものの、引けにかけて600ドル近く戻して終わっており、底値感が出ています。今回の下落はファンダメンタルの崩れによる「売り」というより、現金化にともなう需給の崩れの側面が強く、まだ、全部売り切ったと決めるには早計だと思われます。
当面、反発が期待されるものの下値支持線を切ったため、このラインが上値抵抗ラインに転換。10000ドル手前に大きな抵抗ゾーンを作ってしまったことは今後上値圧迫を強めることになりそうです。景気の後退色が鮮明になり始めており、その分反発力も弱まりそうです。
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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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