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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
06 | 2020/07 | 08
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本日の日本株は、米株安を嫌気したほか、中国の景況感の悪化や株安を手掛かりにした先物売り仕掛けから、日経平均、TOPIXとも4日ぶりに反落して終了。
 「一月往っちゃって、2月逃げちゃって、三月去っちゃって、4月は死んじゃった…」なんて、戯言がありますが、文字通り2月相場は逃げちゃった、ということになってしまいました。まあ、米国で楽観論が支配的になり、楽観論を前提にしたデリバティブ(金融派生商品)の残が積み上がっているところに、急にインフレ懸念が台頭。金利が急上昇し、楽観論の前提が崩れたことから、上に積み上がった積木が一斉に崩れたことが、リスク資産の配分見直しにつながり、資産価格が下落した、ということです。とにかく、債券、株式、ETF,国際商品、新興国の株式、債券などがコンピューターを使ったアルゴリズム取引で連関して売買されていたのですから、影響も多岐に及びました。
 しかし、万能のように言われているAI(人工知能)も、市場が楽観論に傾き過ぎており、変動リスクが高まっていることまで予想出来なかったのでしょうか。急落から、3週間を経過。システムの見直しが行われたものと思われますが、このところ、相場の乱高下がきつくなっており、アルゴ売買が再開されているような感じですね。まあ、人間が作るプログラムですから、似たり寄ったりのものになるはず。動き始めたら、また、同じようなことにならなければいいのですが…。3月相場も何もしないうちに「去っちゃった」では、面白くもなんともありません。アルゴリズム売買が扱わない、ちょっと長めのサイクルで投資を考えれば、良いのではないでしょうか。

 今日の日本株は、昨日の米国株が大幅安し、CME日経平均先物が、2万2100円台に反落して帰ってきたことを嫌気。朝方から売り先行で始まったものの、円相場が107円台に下落したことから、外需株や先物に買いを入れる投資家もあり、日経平均は、CMEの終値を100円以上上回ってスタート。寄り後も精密株など外需株に買いが続き、日経平均は、下げ幅を縮小。前場半ばには、前日終値にあと9円前で近づく場面もありました。前引けにかけては、GLOBEX市場が小幅安で推移していたことから手掛かり材料難となり小安く推移。後場に入ると昼前に発表された中国製造業PMIが予想を下回っただけでなく、判断の分かれ目になる50ポイント割れに近づいたことを嫌気。中国株が下落幅を広げたことや、中国景気への懸念からGLOBEX市場の米株先物が下落幅を広げると、先物に売りしかけが入り、裁定解消売りが増加。引けにかけ下落幅を拡大する展開に…。指数の下落を見て、材料株に向かっていた短期資金も買いを見送り、日経平均はこの日の安値で終わっていました。

 日経平均終値は、321円62銭安(1.44%)の2万2068円24銭、TOPIXは22.10ポイント安(1.23%)の1768.24ポイントと、4日ぶりに反落。NT倍率は、12.51倍→12.48倍に低下。日経平均への売り圧力が強かったようです。出来高は、前日比2.13億株増の15億4229万株、売買代金は、同3070億円増の2兆9369億円と、ともに増加しましたが、指数銘柄入れ替えに伴うリバランスの動きも関係していたかもしれません。騰落状況は、値上がり679、値下がり1326と、売りが優勢。
 今日の終値での日経平均サイコロは7勝5敗、TOPIXは6勝6敗と、ともに変わらず。日経平均RSIは62%→56%に低下。25日線かい離率は、-0.25%→-1.328%にマイナスかい離が拡大。下降中の25日線の下落圧力に負けた格好。騰落レシオは、96%→88%に低下。新規資金の流入が無く、乗り換えが主体となっている動きが読めます。

 2月の日経平均月足は陰線。レポートでは、2009年の金湯危機後の出直り相場を3つのゾーンに分けてみてきましたが、想定通りBゾーンの上限で抑え込まれ、下限ラインまで調整。ここから反転し、今回の戻り相場になっています。しばらくは、この下限ラインを下値に底値を固める動きとなり、2014年相場のように我慢比べの相場になるかもしれない…としました、どうやら、その臭いがしてきました。まあ、指数に関しては、退屈な動きになるかもしれませんが、各論は、結構、面白い展開になりそうです。中小企業支援関連でTDCソフトを継続注目。最近も2月18日号でも取り上げたばかりですが、昨日、業績の増額修正と増配を発表。今日は一時140円高までありました。期初にIT技術者の採用や新サービスに注力したことが、顧客の拡大につながった格好。今では、技術者の採用が難しくなってきており、経営者の判断が適切だった、ということで、数字の面でも現れて来ました。

 このほかの銘柄でも、決算短信が出るたびに、当社の場合は期末に売り上げが集中しますので(表面上の数字を見て売らないでください)と、短信に特記するような企業もあります。やはり、発表で売られましたが、期末に近づくにつれ、動きが底堅くなっています。まあ、決算短信を読むと、別の側面も見えてきますから、しっかり読んだ方が良いと思います。AIにも読ませているとは思いますが、キーになる言葉や数字の回数などを読み取って判断するだけで、会社の意図するとことまでは読み切れていないと思いますが…。しばらくは各論勝負。今日は、日本M&Aセンター、エスエムエス、小野薬品などが、新値を更新。
 明日は、21か月連続の月初高に挑戦しますが、果たして記録は守られるか…。
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プロフィール

大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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