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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
06 | 2020/07 | 08
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本日の日本株は、米中貿易摩擦や円高を懸念して売られたものの、米株先物高を受けた買い戻しに、日経平均、TOPIXとも小反発して終了。
 今日発表された投資主体別売買動向(5日~9日売買分)で、海外投資家の現物は3754億円の売り越し。先物は4590億円の売り越しでした。1月第2週からの累計は現物が2兆4800億円、先物は約5兆4000億円。合計すると7兆5640億円の売り越しです。日本株は良く持っていますね。他の国内投資家がそれほど買っているわけでもなく、日銀のETF買いにぶつけて売っている、という感じなのでしょうか。先物売りの規模の大きさが気になりますが、年初から円高が始まっており、もしかしたら、アルゴリズム売買で、「円買い・株先物売り」がスパイラルに続いた結果、売り残が積み上がってきたのではないでしょうか。こんなところで、ドル高に振れるような材料が出て来たら、円が売り戻され、その結果、株先物も買い戻されることになりますが…。

 コンピューター売買の結果とはいいながら、この売り越し額は…。ポジションが一方向に傾きながら、それでも2万1000円の壁を崩せないことにリスクを感じないんでしょうか。案外、冷や冷やしているのかもしれませんね。これだけ出来高が減少し、今だったら裁定解消売りを誘えば、吸収できずに下げられるはずなのに、不思議と仕掛けてきません。本来なら、米韓合同軍事演習が行われ、それに対し、北朝鮮が示威行動をし、地政学要因をはやして売り仕掛けしてきましたが、今のところ雪解けムードで材料にすることもできないようです。米朝首脳会談が実現したのは投機筋にとっては誤算だったのかもしれません。まあ、経過を見守るしかありませんが、意外と底堅い動きを見ると、売りポジションを買い戻しているのかも…。

 本日の日本株は、米株の下落を受け、先物売りが先行。反落してスタートしました。米国が中国に対し1000億ドルの対米黒字削減策を要求したことを嫌気。中国関連株など主力株が売られていました。GLOBEX市場の米株先物が下落に転じると、歩調を合わせたように先物売りが出て、裁定解消売りから日経平均は下落幅を拡大。同時に円が買われ105円台に上昇したことも嫌気され外需株が下落。前場半ばにこの日の安値2万1555円(前日比222円安)をつけていました。昼にかけ、GLOBEX市場の米株先物が上げに転じると、後場からは一転して先物に買い戻しと思われる買いが入り、プラス圏に浮上。後場寄り後まもなく、この日の高値2万1825円(同48円高)をつけるなど、主体性のない動きを続けた後、日経平均、TOPIXとも小幅に反発して終わりました。

 日経平均終値は、26円66銭高(0.12%)の2万1803円95銭、TOPIX終値は0.39ポイント高(0.02%)の1743.60ポイント。NT倍率は、12.49倍→12.51倍に上昇。出来高は、前日比854万株増の11億7463万株、売買代金は、同187億円減の2兆2350億円と、ともに薄商い。売買代金は今年最低に…。騰落状況は、値上がり759、値下がり1214と、売りが優勢。
 この日の終値での日経平均とTOPIXサイコロは、ともに6勝6敗で変わらず。日経平均RSは50%→48%に低下。25日線かい離率は、+0.482%→+0.57%に拡大。この日は、上向きに転じた25日線(2万1678円)を下回ったところから押し目買いが入っていました。騰落レシオは107%→104%に小幅に低下。指数に方向感が出ない中、材料株の循環物色が続いている格好。

 これだけ海外投資家の売りが続いては、彼らや国内機関投資家が腹いっぱい買っている主力株は買えない、ということでしょう。結果、流動性が無く彼らが手を出せなかった中小型株や新興市場株に買いが回った、ということでしょう。需給面からの圧迫を受けないだけまし…ということでしょうか。証券会社も好パフォーマンスが期待できない主力株より、小型株…ということで、中小型成長株を組み込んだファンドを作りに来ています。市場で成長性が高いとして期待されるところが、じりじり上げていますが、おそらく、組み入れが始まっているんでしょうね。まあ、レポートでも、そろそろ、主力株か…とも書いたのですが、出遅れ組が大きな資金を突っ込んできた時は、往々にして潮目が変わることも間々あること…。今日もエムスリーやSMS、エン・ジャパンなどレポート注目株が上げていましたが、じりじりと上げる動きは、値を押さえながら仕込んでいる典型的なパターン。アルプス技研や日本ユニシス高値を更新しています。トランプ爺さんが大人しくしていれば、流れのシフトも考えたのですが、ちょっと、内外のこの政治状況では…。引き続き、待ち伏せ感覚で小型成長株の選別を続けるしかないか…。
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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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