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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
07 | 2020/08 | 09
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本日の日本株は、米国の対中追加制裁検討による対立激化や円の上げを嫌気。先物筋の売り仕掛けもあり、大幅続落して終了。
 世界の株がガラガラと音を立てて崩れてきた感じです。知財権の侵害に対し、米国が制裁関税を適当したことに対し、中国が報復関税で対応する姿勢を示したことに、人の国の技術を盗んで成長してきたのに、自らを変えるつもりはないのか…と、新たに2000憶ドルの制裁関税を上乗せすることを検討するよう通商代表部に指示。これまで中国が考えてきた、「対米貿易黒字が減ればいいんだろう」的な考えではなく、不正なことをせずに自らを世界の貿易ルールにのっとった形で通商を行う体制に変革することを求めているようです。先ごろも書きましたが、単なる貿易収支の帳尻合わせではなく、中国という国のいい加減な体質を改めさせたいとの、天の声が働いたようです。それが狙いなら、中国が音を上げるまで制裁を発動し続ける可能性もあり、ようやく市場もこのリスクを意識し始めたというところでしょうか。

 ただ、この動きは下げの一要因ではあるものの全部ではないと思われます。0.441%(11日)→0.412%(12日)→0.40%(13日)→0.367%(14日)→0.350%(15日)→0.346%(18日)…判じ物の数字のようですが、米10年国債と2年国債の金利差を時系列で並べたものです。13日のFOMCへ向け金利差が縮小。FOMCで年内4回利上げの方針が示されると、金利差は縮小(フラット化)に向かっています。ゆっくりとした引き締め方針を継続する方針が示され短期金利に上昇圧力がかかる一方、長期金利見通しは2.9%付近に据え置かれたことから、フラット化に拍車がかかった感じです。このままいけば、長短金利の逆転の可能性も出てきますが、これは景気減速のサインと見做されており、景気への警戒感が強まる原因となります。また、ゆっくりとした金融引き締め方針を続けることは、短期金利に上昇圧力がかかりますが、これを受け、ドル建て債務が多い、新興国の債務不履行リスクが高まるとして、新興国からの資金流出が再燃してきました。FOMC前から、米金利上昇やドル高を受けて、新興国通貨の下落が始まっていましたが、FOMCのタカ派的な内容が止めを刺したような格好になりました。このところ中国株も不振ですが、米中貿易摩擦も要因としてあるものの、民間のドル建て債務への懸念を市場が抱いているという見方もできます。中国が、通商体制を関亜ルールに則って行わないなら、米国最大の武器である金融面まで踏み込んでいく可能性があるかもしれません。

 本日の日本株は、朝方報じられた米国の対中追加制裁方針を嫌気して、売りが先行。続落してスタートしました。一時は、売られすぎを意識して中国関連株を買い戻すような動きがありましたが、連休明けの中国株が大幅安で始まってくると、他のアジア株も追随して下落。米株先物も急落したことも嫌気され、次第に売りが広がる展開に…。日経平均が25日線をTOPIXが一目均衡表の雲内に入るなど、テクニカルな節値を切ると、先物筋の売り仕掛け(先物売り・円買い)も入り、裁定解消売りがユニクロなど指数寄与度の大きい銘柄に入り、下げ幅を拡大する展開に…。指数が大きく崩れたことから、短期筋も積極的な売買を手控えたことから、材料株にも益出しの動きが強まり、引けにかけては全面安の展開に…。

 日経平均終値は401円85銭安(1.77%)の2万2278円48銭、TOPIXは27.51ポイント安(1.65%)の1743.92ポイント、とともに続落。NT倍率は、12.8倍→12.77倍に低下。出来高は、1.41億株増の14億9463万株、売買代金は、4107万株増の2兆6675億円に、ともに増加したものの、ろうばい的な売りは無かったようです。騰落状況は、値上がり218、値下がり1827と、売りが優勢。
 今日の終値での日経平均サイコロは、8勝4敗で変わらず。TOPIXは8勝4敗に低下。日経平均RSIは、57%→55%に低下。25日線かい離率は、+0.15%→-1.53%と、25日線を大きく割り込んできました。騰落レシオは、86%→81%に低下。売られすぎの80%割れに接近してきました。本日、日経平均三本新値は陰転。短期的な弱気相場入りしています。日足MACDも売りシグナルを出してきました。

 まあ、外部環境の悪化を受け、指数売買が下落幅を拡大した格好。先物売りと円の上げが同時に起きており、投機筋が売り仕掛けをしたことが下落幅の拡大につながったようです。当面、米国市場次第の展開ですが、GLOBEX市場のニューヨークダウ先物は、一時、450ドル近く下落しています。欧米市場に先駆けて下げたこともあり、明日は落ち着いてくるものと思わrてますが、5月30日の安値を割り込んでくるようだと、トレンフォロー型のヘッジファンドが売り乗せしてくる可能性もあり、当面、この安値を維持できるかどうかが焦点になりそう。米金融政策が下げの一因でもあり、FRB関係者の発言に注意したい。VIXショックの週足長大陰線を抜けきれなかったことで下向き圧力がかかったままの状態が気になる。まずは、米国株が歯止め役になれるかがカギ。
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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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