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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
06 | 2020/07 | 08
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本日の日本株は、テクニカルなポイントに到達したことや、米政権幹部の株式市場を意識した発言などが好感され、3日ぶりに小反発して終了。
 このところ、トランプ政権の通商政策に振り回される状態が続いています。WSJが報道した「中国資本が25%以上入っている企業による、産業上重要な技術を持つ米企業の買収を禁じる」との報道はフェイクニュースとしたうえで、ムニューシン財務長官は「中国に限定したものではなく、すべての国が対象になる…」としています。ただ、その後ナバロNTC委員長が、「5月下旬に発表したように6月29日をめどに中国の対米投資や対中輸出の制限策を発表する」と述べ、その際、「全世界に課すというアイデアは割り引いて考えてほしい」と財務長官の話を補足していました。閣僚の話に齟齬があり、市場が懐疑的になって急落したことから過剰反応をしないように呼び掛けたものです。昨晩も書いたように、トランプ大統領の暴走を止めるのは株価ではないか…と書きましたが、やはり、昨日の大幅安を政権はかなり気にしたようです。

 まあ、大体、経済の常識を無視したことをやってきましたが、これまでは市場フレンドリーでしたが、今回のNAFTAやEU、中国を相手にした通商協議は、これまでに築かれてきたサプライチェーンを破壊するもので、市場としては納得できないものでしょう。すでにカナダが輸出する木材に関税がかけられた結果、住宅産業がコストアップに見舞われる弊害も起きています。輸入自動車にも手を付ける方針のようですが、自動車ディーラーには数百万人の従業員もいるようです。値上がりして売れなくなるは、国内の生産が間に合わず売るものが無い状態になり、失業者が出て来たらどうするつもりなんでしょう。他人事ながら、気になります。まあ、11月の中間選挙を控え、今は「やってる感」を国民にアピールしなければなりませんし、何らかの成果を出す9月fごろまでは、殴り合いが続くのかもしれません。まあ、世界経済を破壊するようなことはしないでしょうから、警戒しながら見ていくしかありませんね。
 
 本日の日本株は、米株の大幅安を受け、CME日経平均先物が下落して帰ってきていたことから、朝方は、この終値にさや寄せする先物売りが入り、続落してスタートしました。先物売りが先行したことから裁定解消売りも入り、日経平均は寄り後にこの日の安値2万2104円(前日比234円安)をつけていました。ただ、これまで下値を支えてきた75日線を下回ると、売られすぎ感が台頭。中国株が下落幅を縮める方向に動いたことや、米株先物がプラス圏で推移したことも好感され、内需ディフェンシブ銘柄や電子部品株などに押し目買いが入り、前引けにかけ下落幅を縮小する展開に…。後場に入ると日銀ETF買いへの期待もあり、プラス圏に浮上。2時過ぎにはこの日の高値2万2368円(同30円高)をつけていました。引けにかけては売り買いが交錯。前日引け値を挟んだ神経質な動きをしましたが、結局、3日ぶりに、小幅に強含んで終了しました。まあ、裁定解消売りの影響で、ユニクロとソフトバンクで日経平均を75円ほど押し下げており、見かけよりは強い相場だったようです。

 日経平均終値は、3円85銭高(0.02%)の2万2342円00銭、TOPIX終値は、2.80ポイント高(0.16%)の1731.07ポイント。NT倍率は12.92倍→12.91倍。出来高は1.58億株増の13億5443万株、売買代金は、3484億円増の2兆3416億円にともに増加。騰落状況は、値上がり1209、値下がり797と買いが優勢。指数が落ち着きを取り戻すとともに、出遅れ株に買いが入った格好。
 今日の終値での日経平均サイコロは7勝5敗、TOPIXは6勝6敗にともに上昇。日経平均RSIは45%→43%に低下。25日線かい離率は-1.024%→-0.898%にマイナスかい離が縮小。騰落レシオは75%→78%に上げたものの、依然、売られすぎゾーン。
 日経平均は日足一目均衡表の雲内、TOPIXは、雲より下で動いており、ともに下値リスクがあります。ただ、日経平均は6月安値を支えた75日線が今回は上向きに転換しており、下値支持力は増しています。また、TOPIXの日足RSIは33%に低下。売られすぎのの40%を下回っているほか、25日線との乖離率は-2%を超えており、テクニカル的には変化が出てもいいポイントにはきています。まだ、米国次第…という流れは否定できず、投資規制の具体策が発表される週末まではぎくしゃくした動きは仕方がないのかもしれません。米株先物も、前日引け値を挟んだ神経質な動き…。   
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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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