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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
07 | 2020/08 | 09
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本日の日本株は、円安や中国株高を好感した買いがあったものの、重要イベントを前にした調整売りもあり、高安まちまちで終了。
 昨日の米FOMC議事録は、トランプ大統領の圧力にも関わらず、粛々と利上げを継続する方針を示していました。また、当面の懸念材料として、通商問題が「不確実性とリスクの重大な根源になる可能性がある…」と制裁と報復で過熱する対外貿易交渉の行方に懸念を投げかけています。まあ、大統領は聞く耳は持たないでしょうが、このところ10年国債と2年国債の金利差が急速に縮まっており、FRBとしても、先行きの景気減速を気にしないわけにはいかなくなってきたようです。FRB内部でも後3~4回で利上げは打ち止めにすべき、との発言も出始めており、前回FOMCでも、政策変更(緩和)の枠組みを巡る討議が再開されたようです。エコノミストの中には、12月の利上げは無理ではないか…との意見も出てきています。米金利上昇が新興国の通貨下落という副作用も呼び始めており、明日の夜、ジャクソンホールの経済シンポジウムで行われるパウエルFRB議長の講演はいつも以上に関心が集まりそうです。

 本日の日本株は、米株は高安まちまちだったものの、NASDAQ市場でハイテク株が買われたことや、対ドルでユーロが買われた流れを受け円が下落したことを好感。朝方から先物買いが先行し日経平均は続伸してスタート。前日に続き、重要イベントを前にした先物買い戻しが続き、裁定買いからファーストリテーリングが急伸するなどし、前引け近くにはこの日の高値2万2463円(前日比101円高)をつけていました。この日、中国が反発して始まったことも買い安心感を誘ったようです。ただ、前引けにかけ中国株がマイナス圏に下落すると、上げ幅を縮小する神経質な動きに…。後場からは、中国株が下落していたことや、米株先物が軟調に推移していたことから、売り買いとも手控えられ、引けにかけ小動きに推移。ファーストリテーリングの上げが支えた日経平均は3日続伸となったものの、TOPIXは反落と高安まちまちの展開に…。日経平均の終日値幅はわずか86円にとどまっていました。

 日経平均終値は48円27銭高(0.22%)の2万2410円82銭、TOPIX終値は、0.15ポイント安(0.01%)の1698.22ポイント。NT倍率は、13.17倍→13.2倍に上昇。高値を更新してきました。出来高は、3941万株減の10億8192万株、売買代金は1634億円減の1兆8214億円と、閑散商状が継続。騰落状況は、値上がり1317、値下がり678と、買いが優勢。
 日経平均サイコロは5勝7敗で変わらず。TOPIXは、3勝9敗に低下。再び底値ゾーンに入ってきました。日経平均RSIは、46%→ 47%(TOPIXは35%→37%)に、ともに上昇。日経平均25日線かい離率は、-0.44%→-0.16%(TOPIXは、-1.9%→-1.83%)に、それぞれかい離が縮小。一時は、日経平均が25日線を上回る場面も…。引けで200日線を上回って終わり、日足MACDが買いシグナルを出したのは収穫でした。騰落レシオは83%→86%に上昇。物色範囲が広がりだしたことも明るい材料。

 今日の先物手口を見ると、日経平均、TOPIX先物を買い越すところが多く、これがユニクロを押し上げ、円を押し下げた側面があるようです。NT倍率の上昇もパウエルFRB議長の講演を前に、ポジション整理をしておきたいというところがあったのでしょう。今日発表された13日~17日売買分の投資主体別売買動向(先物)は3434億円の売り越し。年初からの累計は5兆円を超えてきました。昨日からの動きは、売り過ぎたポジションを重要イベント前に買い戻しておこうという事なんでしょう。何とか、これを踏み上げさせるような好材料が出てこないものでしょうか…。ただ、今回の投資主体別売買動向(現物)で注目されたのは、前週、海外投資家の現物と先物を合わせ6900億円ちかい売りに、個人の1650億円を超える現物買いなど国内勢が向かったこと…。海外投機筋の売り崩しに国内勢が買い向かえば売り崩せないことが分かった点では大きな収穫だったのではないでしょうか。まあ、この動きを見て下値リスクが少ないとみれば、様子見している投資家も徐々に戻ってくるでしょうから、次第に商いも回復してくるんでしょう。今日は24節気の「処暑」。今度の日曜日は「満月」で変化日に当たります。NT倍率が記録的な水準のままで上昇を続けていくのか、それともNTロングの解消から、TOPIXが盛り返してくるのか…それによって物色対象が異なってきますので、ここは観察が大事。
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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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