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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
07 | 2020/08 | 09
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本日の日本株は、米・墨間のNAFTA改定合意を受けた米株高を好感したものの、レンジ上限に達した目標達成感から益出しが増加。小幅続伸でて終了。
 トランプ大統領ですが、メキシコとのNAFTA改定合意が成ったことで、久々に得点を稼いだとして、合意成立を早々と発表しました。でもNAFTA(北米自由貿易協定)は、カナダと米国、メキシコで結んだもの。今回の改定が有効に成立するには、米墨間の合意をカナダが承認する必要があります。今日のうちにもカナダの代表が訪米し、協議を再開するようですが、メキシコのグアハルド経済相は、カナダの合意が得られない場合、原産地ルールなどの修正が必要になるといい、まだ、完全にまとまったわけではないようです。朝も書いたように、紛争処理ルールが大きく変わっており、カナダは承認しない可能性もあります。韓国や日本の場合、地政学リスクを絡めて妥協を迫るなど、対メキシコとの交渉でも威圧があったようですが、カナダの場合は脅しが通用しませんので、果たして、すんなり話に乗ってくるかどうか…。昨日の、米国市場の浮かれブリは大したものでしたが、まだ、詰めるべき話が残っていた、ということに、市場はどんな反応をするのでしょうか。

 本日の日本株は、米墨間のNAFTA改定合意を受けた米株高を好感。朝方から、CME日経平均先物終値(2万2885円)にさや寄せする先物買いや買い戻しが入り、先日比168円高の2万2967円と窓を開けてスタート。寄り後すぐに、2万3006円と 6月12日以来2か月半ぶりに大台を回復する場面もありました。ただ、大台乗せしたことによ目標達成感や、中国株が昼にかけマイナスに転じたことが嫌気されて、全体が伸び悩む中、後場に入ると、先物に益出しの売りが入りだすとともに、円が買いもどされ円が上昇したことも嫌気されて売りが増加。先物売りが先行したことで裁定解消売りもでて、次第に上げ幅を縮小する展開に…。日経平均、TOPIXとも続伸したものの、小幅な上げにとどまりました。

 日経平均終値は、13円83銭高(0.06%)の2万2813円47銭、TOPIX終値は、2.68ポイント高(0.16%)の1731.63ポイント。NT倍率は13.19倍→13.17倍に低下。やはり、レポートでも予想したようにNT倍率が低下に向かい始めました。出来高は、1.5億株増の11億9595万株、売買代金は、3059億円増の2兆1493億円と、ともに増加しましたが、エネルギー不足の面は否めません。騰落状況は、値上がり1018、値下がり982と、買いがやや優勢。
 日経平均サイコロは、8勝4敗、TOPIXサイコロは6勝6敗に、ともに上昇。日経平均は明日も高ければ、9勝3敗(75%)と警戒ゾーン入りします。 日経平均RSIは、53%→ 53%と横ばい。TOPIXRSIは、45%→45%に小幅上昇。日経平均25日線かい離率は、+1.51%→+1.52%に小幅上昇。騰落レシオは、98%→95%に低下。テクニカル指標に警戒的なものは無いものの、一部に黄色信号が燈り始めています。

 やはり、VIXショックの長大陰線を抜くのは簡単ではなかったようです。先々週、2万1800円台を買い支えた個人投資家にとって、短期間で1000円幅取れましたので、当然、益出しの動きが出てきます。また、海外先物筋の間のアルゴ売買では、2万3000円接近場面では先物売りを出すようインプットされているといい、この売りが出てきたようです。今日の動きを見るとユニクロの下げと円の上昇が時間をおいて起きていることから、日経平均の売りとがでて裁定解消でユニクロが売られ、同時に円が買い戻されていた、ということでしょうか。また、日経平均先物売りが先行すると、NT倍率の低下につながりますから、そうなると、今度はNTロングの解消(日経平均先物売り・TOPIX先物買い)が行われ、NT倍率が下落することになります。海外投資家が、レンジ相場を想定していれば、NT倍率の低下が起きてくるのでは…としましたが、すでにピークから0.06ポイント低下してきました。過去の動きでは、NT倍率の低下とともにユニクロの株価も調整していることには注意。

 ただ、5月の2万3050円以来、高値が切り下がっていましたが、今日は7月高値を抜き、相場のリズムが大きく変化してきました。三角持ち合いの上放れ…と判断するのは早いかもしれませんが、基調が押し目買いに変わった可能性があります。短期的には、NT倍率の低下に伴うNTロングの解消に警戒する必要がありそうですが、どれくらいの量があるかは不透明。トレンドフォローのヘッジファンドが買いにくれば十分吸収できそう。当分は、TOPIX型銘柄優位の展開になるか…。それにしても、国民の英雄だったマケイン上院議員の追悼文の署名を拒否したり、今回の米墨間の合意を完全合意と誤解させるよな発表するなど、大統領は相当焦っているようです。成果が欲しそうなので、対日圧力もえげつないものになるかもしれません。とりあえずはNT倍率の動きに注目。ダイフクの堅調が続いています。 
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プロフィール

大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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