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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
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昨日の米国株は、対中、対欧州貿易摩擦を懸念した売りに下落スタートも、米中通商協議担当事務方の協議進行を好感。ディフェンシブ系銘柄が買われ、主力3指数とも続伸して終了。
 おはようございます。 昨晩は、依頼原稿の打ち合わせで、書き込みの時間が取れませんでした。ご容赦!
 国内株は、想定通りの戻り足をたどっていますが、2万2000円大台付近では、11月18日の戻り高値を取りに行く時と同様に、安値で買った国内勢の戻り売りを浴びることになりました。2万1000円台付近では、個人投資家と投信の買いが多かったのですが、個人の方では、信用取引で買った分も多く、これが株価の頭を押さえたようです。以前から書いているように、今回の下げは、本来下げ止まるべき2万3000円大台の壁を海外投機筋が、先物1兆5000億円、現物約1兆円と、強引な売りで突破されたことから、底が深くなっています。国内勢も個人が6000億円、投信が1000億円で買い向かいましたが、先物のレバレッジを効かせた腕力売りには抗することができませんでした。当面、2万3000円は大きなもどりの壁になっています。

 この関門を突破するには、売り崩しに使われた投機筋の先物売りを踏ませるしかないように思います。前回2月のVIXショックでは、2月初めに週足長大陰線をつけましたが、この陰線を抜け出すのに9月まで7か月を要しました。今回の下げも10月の「ミニVIXショック」に端を発していますが、2月同様、10月下旬に付けた週足長大陰線内の動きになろうとしています。国内勢が、逆張り姿勢を変えない以上、海外の中長期資金が日本株を買い、投機筋の売り玉を踏み上げさせるしかないと思われます。ただ、以前から指摘している「集中」から「分散」への動きは進んでいると思われ、時間はかかっても長大陰線を抜け出すときが来るはず…。まずは、海外中長期投資家が好む銘柄から…。
 
 27日の米国市場動向
 ニューヨークダウ        2万4748ドル73セント     +108ドル49セント(0.44%)
 NASDAQ総合指数       7082.70ポイント        +0.85ポイント(0.01%)
 S&P500              2682.17ポイント         +8.72ポイント(0.33%)
 CME日経平均先物       2万2095円           +95円
 10年物国債金利        3.059%              -0.011%
 ニューヨーク原油        51.56ドル            -0.07ドル
 GOLD               1220.4ドル           -8.3ドル
 ドルインデックス        97.37               +0.32 


 昨日の米国株は、トランプ政権が自動車輸入関税や英国のEU離脱協定にクレームを付けたことを嫌気し、欧州主要市場が下落した流れを引き継ぎ、売りが先行。新年から予定されている対中制裁関税の引き上げが予定通り行われる可能性が強いとの大統領の発言も嫌気され、安寄り後も売りが継続。ニューヨークダウは寄り後まもなく、この日の安値24416ドル(前日比224ドル安)をつける場面もありました。ただ、クリスマス商戦が順調に始まった、との観測や政権関係者が「米中通商協議が事務方レベルで順調に進んでいる…」との発言を好感。首脳会談での摩擦軽減への期待感が戻り、次第に下落幅を縮小。通信や医薬品などディフェンシブ系メイ型中心に買われ、昼頃にはプラス圏に浮上。アイホンへの課税可能性発言で下げていたアップルが下落幅を縮小したことも市場の安心感を誘い、引けにかけ上げ幅を拡大。ニューヨークダウは続伸。この日の高値(2万4750ドル)付近で終わりました。ニューヨーク市場の騰落状況は、値上がり1165、値下がり1835(NASDAQ市場は、1041-2019)と、売りが優勢。VIX指数は、0.12ポイント上げ19.02ポイントに小幅上昇。

 NYダウは続伸。採用30種は、値上がり21、値下がり9。週末の米中首脳会談への警戒感が強く、ディフェンシブ系のベライゾンが2.50%、ドラッグストアのウォルグリーンが2.23%、ユナイテッドヘルスが1.87%、それぞれ上昇。11銘柄が1%超え上昇し、指数の上げに寄与しました。一方、企業買収効果や事業分割を懸念されたユナイテッドテクノロジーが4.14%下落。単独で指数を36ドル分押し下げていました。ただ、ナイキが0.85%、デュポンが0.83%、それぞれ下落したものの、他の下落幅は小幅。
 主力3指数とも底固めの動き。12月1日の米中首脳会談、今週発表のFOMC議事録やPCE物価指数を受けた金利情勢に敏感な動きをしており、投資家の気迷い感を示唆しています。 トランプ大統領の発言に関しては、市場も耐性を強めつつあるようです。市場の関心は、このところ長短金利格差が縮まり始めた金利とFRBの政策に移行してきました。このところ、10年債金利は横ばいの動きに入っており、次の動きが、株価の方向を左右しそう。

 米国株は続伸。円は、ユーロが売られた流れを受け、対ドルは113円70銭に小幅に下落、。対ドルは128円40銭台に小幅上昇。CME日経「平均先物は、大証先物終値を95円上回る2万2095円で帰ってきました。レンジは、2万1820円~2万2200。本日の日本株は堅調に推移しそう。IPOを控えたソフトバンクの仮条件決定へ向けてのバイアスが市場にかかっており、底堅い動きが続きそう。引き続き、売られすぎ銘柄の水準訂正の動きや、海外投資家の資金流入をい思惑したTOPIXコア銘柄が買われるか…。海外投機筋の先物買い戻しが始まっているとみられ、裁定買いに絡む銘柄も注目へ。
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プロフィール

大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。




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