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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
07 | 2020/08 | 09
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週末の日本株は米株高や為替の安定を好感。米株先物高を支えに先物への買い戻しが継続。日経平均、TOPIXとも反発して終了。
 今週の日本株は、週間では5週間ぶりに上昇。令和時代が始まって初の上昇になります。週初めの4日、FRBのパウエルFRB議長が、「景気拡大持続のため、適切に行動する…」と利下げに含みを持たせたリップサービスをして以来、米国株が上昇。それに引きずられる格好で、日本株も上昇しています。日米とも、5月中旬以降、特殊な需給要因も絡み調整を余儀なくされましたが、米中摩擦がくすぶり続けるなか、トランプ大統領は、新たに、不法移民の流入に関し、メキシコ側にも負担を負わせる奇手にでてきました。突然の政策を消化しきれないまま、相場が底抜けするところを、FRBのリップサービスが救った、という見方もできます。

 ただ、昨日発表のチャレンジャー人員削減計画は約5万9000人となり、前月の約4万人から大幅に増加。例年、4月~6月は増加する傾向がありますが、企業が、景気の変調に対し間接部門を削減。機動的な経営ができるよう舵を切り換える動きがでるなど、企業が身構える動きを始めたことは要注意です。ウォールストリートジャーナルは、再来週開催のFOMCで利下げを行うための条件などを検討すると伝えていますが、市場は、年内3回の利下げを想定するなどやや過剰な期待感が出ており、FOMCの声明文で利下げを急がないような表現があった場合、失望が出る可能性もあるかもしれません。まだ、米国の景気指標はまだら模様の状態ですので、利下げを急ぐ必要はなさそうですが…。まあ、FOMC(18日・19日)までは、利下げ期待感が市場を支えることになりそうです。
 
 週末の日本株は、米株高を好感し買いが先行。米株先物がプラス圏で推移したこともあり、終日堅調な動きでした。すでに来週末のメジャーSQに向け、9月限りにロールオーバーする動きも始まり、先物に仕掛け的な動きが無かったことも、終日穏やかな相場になった要因か…。値上がり上位業種を見ても、内需系、外需系が混在。ロング&ショートポジションの解消など、政策的な動きが背景にあることを思わせます。日経平均は、80円超え上昇してスタートした後、前場半ばにこの日の安値2万0816円(前日比42円高)をつけています。その後、米雇用統計という重要イベントを控え、週末のポジション調整から先物が買い戻され、引け近くにこの日の高値2万0907円をつけていました。しっかりした引け方をしたものの、終日値幅は91円と狭いレンジの動きでした。

 日経平均終値は、110円87銭高(0.53%)の20884円71銭、TOPIX終値は、7.48ポイント高(0.49%)の1532.30ポイント。NT倍率は13.62倍→13.63倍に小幅上昇。出来高は、6246万株減の10億0595万株、売買代金は、2068億円減の1兆6359億円と、閑散商いが継続。騰落上昇は、指数の安定を受け出遅れ株物色が強まり、値上がり1499、値下がり560と買いが優勢。
 日経平均サイコロは4勝8敗(33%)で変わらず、TOPIXサイコロは、6勝6敗(50%)に上昇。日経平均RS1は35%→37%(TOPIXは37%→40%)に、それぞれ上昇。日経平均25日線かい離率は、-2.02%→-1.24%に縮小。騰落レシオは、80%で横ばい。指数の上向きのモメンタムが強まってきました。

 やはり、「新月」から潮目が変わってきました。次は、FOMCが始まる前日の17日が「満月」。FOMCに対しては警戒的な見方をしていますが、変化日に潮目がどう変化してくるか…。また、朝も書いたように、自民党は消費税引き上げを参院選の公約に盛り込むことを決めました。これに海外投資家が、どう反応してくるかが注目されます。自民党では、やる以上は手厚い対策を講じる…といいますが、1996年の時には、対策は半年で息切れ、当時の大蔵省がいつの間にか、財政を絞り、需要が減少しているところにアジア通貨危機が来て、日本経済を新深刻なデフレに落とし込み、倒産や人員削減の嵐が吹き荒れました。今回は、米中摩擦の新興国経済に与える影響は未知数。財政均衡主義にこだわる官庁の背信行為も心配されます。まあ、どうせ、安倍首相は交代するんだから引き上げに伴う失敗は、全部安倍首相に押し付ければいいという考え方も…。まあ、海外投資家がどう判断してくれるか…。来週以降の動きは要注目。
 詳しくは、日曜日のレポート6月9日号で解説します。  
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Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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