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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
07 | 2020/08 | 09
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本日の日本株は、ECBの利下げ期待、米中首脳会談実施のサプライズを受けた先物買い戻しや短期筋の出遅れ株買いに、急反発して終了。
 昨日のドラギECB総裁の追加緩和に含みを持たせた発言に続き、米国市場に入ると、米中首脳会談の実施と米中通商協議の再開というサプライズがあり、米株は急騰。この勢いを借りてトランプ大統領はフロリダ州オーランドの大規模選挙集会で来年の大統領選に出馬することを正式に表明しました。来年の選挙選へ向け、中国との通商協議も適当なところで折り合いをつけるし、景気がおかしくなり始めたら、民主党を抱き込んで大規模な財政出動を行うなど、再選へ向けて国民を満足させるような政策をとってくることになりそう。また、中国も米国の大統領選がある翌年の2021年は共産党設立100周年のビッグイベントを控えており、経済成長の維持は最大命題になってきます。今年から来年にかけて、米国は大統領の再選へ向け、中国は共産党の安定基盤を確保するため、米中で大判振る舞いが行われる可能性もありそうです。日本では、オリンピック後は、ロス状態になって景気が落ち込む…みたいな論調もありますが、米、中という世界経済の2極が台所の事情から刺激策をとり続けるとしたら…。まあ、あまり目先の動きに一喜一憂せず少し長い目で今の相場を見る必要があると思うのですが…。

 本日の日本株は、朝方はCME日経平均先物終値にさや寄せする先物買いに、急反発して始まりました。日経平均は、250円超え上昇して始まった後は、一気に2万1300円台に駆け上がりましたが、その後は、朝方も予想しましたように、2万1300円~2万1350円の狭いレンジの動きになりました。米中通商協協議の妥結を期待してコマツなど中国関連株が買われたほか、ファーウェイへの制裁緩和期待から電子部品関連など幅広く買われ、日経平均は高値圏で膠着。引け近くに、この日の高値2万1358円(前日比386円高)をつける場面もありました。ただ、今晩のFOMCへの警戒感もあり、積極的に上値を買う動きは無く、前日売られた中小型株の戻りも限定的…。

 日経平均終値は、361円16銭高(1.72%)の21333円87銭、TOPIX終値は26.60ポイント高(1.74%)の1555.27ポイントと、ともに反発。NT倍率は、13.72倍で横ばい。出来高は1.44億株増の11億6763万株、売買代金は、2613億円増の2兆0365億円と、ともに増加したものの、依然、薄商い状態。値幅が出たのは買い戻し主導か…。騰落状況は、値上がり1910、値下がり187と、ほぼ全面高商状。
 日経平均とTOPIXサイコロは、ともに7勝5敗(58%)に上昇。日経平均RSIは、49%→59%(TOPIXは47%→56%)に、それぞれ上昇。日経平均25日線かい離率は、+1.45%に拡大。この日は、日経平均三本新値が陽線3本目をつけています。指数の上向きののモメンタムが強まっています。騰落レシオは93%→97%に拡大。まだ、物色範囲の拡大には勢いがないようです。

 まあ、今日も日本株独自の材料で上げることにはなりませんでした。米中首脳会談の実施がサプライズになりましたが、ポイントは、今日のFOMCです。昨日の米国では、今晩のFOMCで利下げは決まり…みたいな動きで債券を買い進め、10年債金利は一時2.018%をつけています。2016年7月の史上最低金利1.321%を底に上げに転じていましたが、昨晩は、上昇トレンドを維持するために急所になる2017年9月の2.016%割れ近くまで来ています。ここを切ってくると、トレンドが転換するだけに今晩の米国市場の動きが焦点になります。景気の実態は、債券市場が暗示するほど悪いものではなく、市場が先走りし過ぎている部分もあり、FOMCで市場を無視したような結論を出すと、市場が大きく反落する懸念もあります。7月ないしは9月の利下げに向けた地ならしをするような結論になると思われますが、今回の会合で利下げの確率が30%はあると、市場は考えており、FOMCの声明文の扱い方、その後のパウエル議長の会見が重要になってきます。大統領選への再選出馬を表明したばかりの時に株価が急落したら、トランプおじさんが何をやらかすかわかりませんし…。FOMCのメンバーの方々、お察し申し上げます。米株先物はプラマイゼロ…。市場も今晩のFOMCを固唾をのんで見守っているようです。 
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Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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