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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
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週明けの日本株は、先週末の米市場のトランプツィートショックを改めて織り込む動きとなり、急落してスタート。ただ、ETF買いなどから底割れは無く、急反落したものの底堅く終了。
 週明けの日本株は、先週末のトランプツイートショックを改めて織り込む動きになりました。先週末の米国市場では、トランプ大統領が最も神経質になっている株価の下落を狙ったのか、中国が、対米輸入750億ドル分に対し、10%の報復関税を課す方針を発表。朝方は狙い通り株価は下落して始まりましたが、この日のジャクソンホールでの公演でパウエルFRB議長が景気変調時には利下げをするとの含みを持たせたハト派的な内容の講演を実施。市場の利下げへの期待感が中国の報復関税への懸念を上回り、一時は、プラス圏に浮上する場面も…。ただ、中国が報復関税を実施したことに余程腹を立てたのか、トランプ大統領は、既実施の2500億ドル分について税率を25%→30%に、9月1日から実施予定の3000億ドル分についても10%→15%に引き上げ。まだ、腹が収まらなかったのか、米国企業の中国からの移転命令や、果ては、「中国は必要ない…」とまで言い出す始末。大統領のツィートをフォローしているアルゴ売買は、過激なツイートが出るたびに自動的に売り注文を発信。引けにかけ、だらだらと下げ幅を広げる動きになりました。

 日本株は、週前半の米国株が堅調に推移したこともあり、先週20日(火曜日)に三本新値が陽転。続く 21日(水曜日)には日経平均、TOPIXとも日足MACDが買いシグナルを発信。弱気も減少し、19日のプットコールレシオは0.09まで低下。短期的には総強気みたいな状況になっていました。その状態での先週末のトランプツィートショックです。米株大幅安を受け、円が急伸。CME日経平均先物も2万0200円を割り込んで帰ってきていましたので、今日は朝方から先物売りや前週強気した投資家の投げも入り、日経平均先物は2万0080円とCME終値を大きく下回って始まっていました。日経平均現物は、前週末比385円安と急反落してスタート。寄り後にこの日の安値2万0178円(前週末比532円安)を付けていました。この日は、米国市場で株先物が続落。債券先物が買われ10年債金利が1.4%台前半まで低下。これを受け円が104円 44銭まで上昇。これを嫌気し、終日底値圏での展開に…。ただ、先週と同様2万円大台接近場面では個人を中心にしたETF買いも活発化。寄り付近の安値を下回ることはありませんでた。まあ、米国の株、債券先物がともに足を引っ張った割には底堅い展開だった、といえそうです。やはり、PERやPBRの壁が生きているのでしょうか。

 結局、日経平均終値は、449円87銭安(2.17%)の2万0261円04銭、TOPIXは24.22ポイント安(1.61%)の1478.03ポイントと、ともに急反落。NT倍率は13.79倍→ 13.71倍に低下。円の急伸もあり、日経平均先物に大きな売り圧力がかかったようです。出来高は、2.33億株増の11億④028万株、売買代金は4217億円増の1兆9844億円に増加。先週強気した投資家の投げも入ったようです。
騰落状況は値上がり138、値下がり1979と、ほぼ全面安。
 日経平均サイコロは、変わらずの8勝4敗。TOPIXは、7勝5敗に低下。日経平均RSIは39%→38%に小幅低下。TOPIXは、37%→38%に小幅上昇。日経平均25日線かい離率は、-1.44%→-3.33%に拡大。反発が期待できる3%を超えてきました。この日、せっかく陽転していた日経平均三本新値が陰転。弱気相場に入ってしまいました。このところ、陽転も陰転も「ダマシ」が多くなっています。日本株が独自の状況ではなく、米国株の影響を受けて動いていることから、なかなかトレンドが出ないことに起因しているようです。

 昨晩も連絡しましたように、日本株は海外投資家売りに対し、国内個人のETFを使った指数買い支えから、大きく崩れることは考えにくいとしましたが、想定通りの動きでした。また、トランプ大統領にとって株価は勤務評定みたいなもので、自身の影響で大きく崩れた場合は、補うような動きをしてくる…としましたが、引け後、「中国から通商協議の再開を望む旨の連絡があった…」と、ツィート。早速、アルゴがこのツィートを拾い、米株先物は200ドル高超え急伸、円は106円に接近。CME日経平均先物は、2万0560円(大証終値比260円高)まで上昇しています。まあ、自律性が無いからこんな展開になるのもわかりますが、今回のG7でも、世界ち的な景気後退懸念が問題視されているときに、5兆円を超える需要を削減する消費税の引き上げを実施しようとする国があるわけですから、「何をか言わんや…」ですね。海外投資家からは「オワコン」なんて、揶揄される始末。そろそろ、国内投資家が安心して、国内株を買える環境を作るのも政治家の役割だと思うのですが…。まあ、政治家頼みするのも情けない話し。 先だってから、5G関連でも…と書いてきましたが、レポートでも取り上げてきたコムシスやヨコオは今日はプラスで終わっていました。
 まあ、今の米先物や為替の動きが今晩の米国株に波及するように期待したいですね。 
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プロフィール

大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。




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