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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
07 | 2020/08 | 09
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本日の日本株は、米中通商協協議の再開期待を受けた米株高、中国株高を好感。日経平均、TOPIXとも反発して終了。
 米株高、金利上昇を受けた円安の支援を受けた今日の日本株でしたが、トランプ大統領の米中通商協議再開に関するコメントがあやふやだったことから、投資家はもう一つ強気になり切れなかったようです。米国と直接交渉にあたってきた劉鶴副首相が講演で冷静な交渉を呼びかけたことが中国に交渉意思があるように受け取られたようです。ただ、5月初めに交渉が決裂した時、習近平首席は、対米タカ派色を強める常務委員会を抑えるために、全責任を取るから…として、同副首相に合意内容を翻意することを指示。この時から、中国は経済よりも政治を優先する方向に舵を切り換えており、米国の脅しには屈しない方針を固めたはずです。来年の大統領選でのトランプ不利を予想。時間稼ぎに打って出た可能性があります。交渉に当たっては、完全に攻守が入れ替わったような感じです。大統領選に向け、選挙民に対し体裁を取り繕うような合意が得られるかどうかの条件闘争に入りそうですが、習主席は、5月に経済より政治を優先することを決めた際、国民に米国との経済摩擦で苦しい局面を迎えるが、国民党との主導権争いがあったころの「長征」を思い出して耐えようと呼びかけており、長期戦を覚悟しています。トランプさん、ケンカする相手とやり方を間違えたかもしれませんね。9月の協議再開が実現できるかが、ポイントになりそう。

 本日の日本株は、米株高を受けCME日経平均先物終値(2万0540円)にさや寄せする先物買いが先行。日経平均は200円超え反発して始まったものの、CMEの終値を下回る2万0467円で始まりました。個人のレバレッジ型ETF買いが主導したほか、中国株が高く始まったことを受け先物買いが増加。裁定買いも入り、上げ幅を拡大。前引け近くにはこの日の高値2万0529円(前日比268円高)をつけていました。ただ、朝方から米株先物が軟調に推移していたことや、米債券先物が買われ金利が低下したことを受け、じりじりと円が水準を切り上げたことが嫌気され、後場に入ると次第に上げ幅を縮小する展開に…。結局、日経平均、TOPIXとも反発したものの、前場の高値を上回れず、この日の寄付き水準で終わっています。

 日経平均終値は195円04銭高(0.96%)の2万0468円08銭、TOPIX終値は、11.66ポイント高(0.79%)の1489.69ポイント。NT倍率は13.71倍→13.73倍に上昇。日経平均型の先物買いが有力だったことを思わせます。出来高は9732万株減の10億4296万株、売買代金は、2149億円減の1兆7695億円に、ともに減少。模様眺めが続いているようです。騰落状況は、値上がり1480、値下がり556と、買いが優勢。短期のリバウンド狙いの買いが幅広く入ったようです。
 日経平均サイコロは、8勝4敗で変わらず。TOPIXは、8勝4敗に上昇。日経平均、TOPIXともRSIは38%→46%に上昇。日経平均25日線かい離率は、-3.33%→-2.25%と、セオリー通りの反発。騰落レシオは81%→86%に上昇。モメンタムは上向きになっていますが、依然、米国先物の動きを横目で見ながらの展開で主体性を欠いた流れが続いています。まずは、独自の力で3連騰はしてほしいところ。

 まあ、米国市場もトランプ大統領のツィートや発言をフォローし、市場への注文の速さを競うアルゴ売買が主導。ボラティリィティの高い展開が続いています。週明け2日はレーバーデーで米国は休場になりますが、3日から長期休暇明けのファンドマネージャーらが市場に復帰。少し長い目でのポートフォリオの入れ替えなどが始まり、相場の物色の方向も見えてきます。本当に悩まなければならないのは、9月に入ってから…。鉱工業生産指数の電子部品・デバイスの在庫がマイナスに転じたほか、半導体製造装置の米国向け輸出が底打ち反転するなど、大きな変化が起きていますが、市場に復帰したマネージャーがどう動いてくるか…。ここからが一番大事なところに入ってきます。まあ、業績のいいものを買うという流れに変化はありませんが、今日は、レポート注目のシュッピン、カカクコムが年初来高値を更新。半導体関連、中小企業支援も堅調でした。米株先物は下落幅を縮小しているものの、債券先物が買われ金利が低下しています。明日も指数は、米国株次第の展開。
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Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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